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独り言

作者: 神名代洸

寝ながら独り言をする奴って一体どんな夢を見てる?

僕の場合は多分怖い夢かなぁ〜?

家族に聞いたことはないけど、以前喋ってるって言われたことがあるんだ。

言葉になってない叫び。

暴れる手。

一体何から逃げようとでもしていたのか…。

今日夢見れたら見てみよう。そんな感覚で夜眠りについた。

眠った先はながーい廊下を歩いている僕がいた。

先は遠く暗い。

震える手。

なんでこんな場所の夢を見るのかなぁ?これ本当に夢なの?

触ってみると壁の感触はある。

夢でもあるのかな?

わからないや。

とりあえず行ってみよう。

歩き続ける事1時間。

疲れがたまってきた僕はどこか座れる場所はないかと探してみた。

するとポツンとそこにベンチがあった。

なぜここに?と考えるよりも先にとにかく座って楽になりたかった。


静かな中どこからか声というか音?が聞こえた気がした。

まっ、気のせいだろうとたかをくくっていた僕はそれがなんなのかのちに知る事になる。


辺りは暗い。

ここだけがポツンと明るいのだ。

なんでかはわからない。

たいして気にもしなかったのに、それは突然目の前に。

黒い大きな塊が、僕の方へと近づいてくる。

それと同時に何か声が聞こえた気がした。

まさか…ね、そんなはずはない。

あの黒い塊が原因なんて思っちゃいない。

だけどさ〜、考えちゃうんだよね。

あの黒い塊が原因じゃないかって。


あまり気にしないでおこうと思ったのに、それはこちらに向かってくるではないか。

恐怖で体が動かなかった。

それでも逃げなきゃという思いはある。

時間にしてほんの数秒だったに違いない。

それでも近づくそれはサッカーボール大まで大きくなった。

まるで風がなびいているようにそれについている何かが揺れる。

それが向きを変えた時、こちらに向いた時思わず叫んだんだ。だってそれ……生首なんだよ?青白い顔。口元から流れる血に思わず吐きそうになる。

その口元がなぜか動いてる気がしたんだ。

ブツブツというその言葉は聞き取れないが、口が動いているのは見えた。

もう嫌だ!

逃げたい。

でも足が動かない。

涙で顔がぐちゃぐちゃになっているのも構わず、叫んだ。


「助けて!」



するとその塊が僕の顔に近づいてくる。

その顔ニヤリとした笑いをして…。

その距離が1メートルほどになった時、僕は意識を失った。




気がつくとそこは何も無い道路で、僕は倒れていたらしい。それも夢なのか…。

それ以降、暗闇を怖がるようになった僕は夜道が歩けない。

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