プロローグ 美しい
美しかった。
ただ美しかった、金髪の髪をなびかせながら、その華奢な手からは持ち上げることさえできない剣を軽やかにふるい魔物を切り裂く。
美しかった。
クラント・ロイドはニヤ付きながら店番をしていた。
いや~凄かったな~、、、
ロイドは先ほど起きたことをずっと脳内で繰り返し思い出していた。
本当に美しかった、、、
ロイドはまた顔をニヤ付かせながら思いふける。
鍛治師ロイド、町内ではある程度有名な鍛治師である
その腕前は町内からは頼られていた、と言っても町内に鍛治師がいないだけなのだが、、、
それゆえあってよく市場に足を運び作った剣を売ったりしていた
今日もまた市場に足を運んでいたその帰りである。
いつもより多く剣が売れ浮き足立っていたロイド
今日は久しぶりに全部売れたぞ!
これで今月は贅沢しても大丈夫だろ、、、なに買おうかな~新しくちょっと高めの革手袋買おうかな~、いや金槌にしよか、、、
下を向きながら悩み歩いていると、、、
ガッッ、、、
「あ、すいませ、、、」
何か当たり顔を上げ謝ろうとしたとき、鬼が目の前にいた
正確に言うとオーガなのだが、、、
あまり珍しくはない魔物なのだが突然のことで体が止まる
「「・・・・・」」
互いに思考が停止する、
ロイドは混乱し奇行にはしる
「よう、元気?」
この男バカである。
「ウアァァァァ」
その一言を始めに目の前のオークは襲いかかった
オークはそこまで強くない基本的一人で行動する、基本的な装備さえあれば狩れる魔物だしかし、、、
ロイドは剣を全て売ってしまっている、御信用なども全て。
いつもは御信用は売らないのだが今日は上手く売れ調子に乗り御信用も売ってしまったのである。
未だにそれを忘れたロイドは。
「やるか、、」
と、意気込んでいる、、、この男バカである。
剣があった背中に手を回し空をさわる。そこで売ったことを思い出したのだ。
バカな、、何でない、いつ盗まれた、、、
思い出せてはいなかった、、、この男(rk
ロイドは焦りながらも頭を回すタリナイ頭を頑張って、、結果
「話し合いませんか?」
このバカである
「ヴァァァァ」
『オークは話し合いに応じなかった、オークの攻撃』
オークは人間の拳の3周りもある拳を振り上げる。ロイドにめがけ
ロイドはそっと死を悟った。
その時
オークの首がとんだ
突然の出来事であまりよくわからない、ただ一つわかったことは
美しかった、ただそれだけである