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私のこの想いは貴方に届きますか?

作者: 七瀬

私の名前は 『美春みはる

私の幼いころ近所のお兄ちゃんに恋をしました。

それは今思えば... 『初恋の人』 だったんだと思います。


それから、1年ぐらいすると......?


お兄ちゃんの家族は、引っ越して行ってしまいました。

大人になって知ったことなんですが、お兄ちゃんのお父さんが

借金をして取り立て屋にあい夜逃げしたそうです。


子供ながらに覚えているのは、怖そうなオジサンが2人お兄ちゃん

の部屋の扉をガンガン叩いていた事を覚えていました。


ほとんど毎日、取り立て屋が来ていたと思います。


そんな中でも、お兄ちゃんは私に優しく話しかけてくれて

あの優しい笑顔が今も忘れられません。


あれから、何十年か経ち私も恋人が何人か出来ましたが上手くいきません。

忘れられないんです。お兄ちゃんの事が......。


あの時のお兄ちゃんの私を呼ぶ声や笑った顔や仕草、何もかも

忘れられないんです。


私はどうしたらいいんでしょうか?

こんなに好きになった人を引きずるものなのでしょうか?


どうしても、お兄ちゃん以外の男性を上手く愛せません。

だからと言って、お兄ちゃんが簡単に見つかるとも思えません。


私の周りの女友達は、どんどん恋人が出来たり結婚したりしています。

それなのに......私は。


もちろん、好きじゃなくても付き合ったら好きになると思い、いろんな

男性と付き合ってみたもののやっぱりダメでした。


お兄ちゃんの影がチラついたり比べたりしてしまいます。

どうしても私はお兄ちゃんがいい。


でも何処かで、お兄ちゃんは幸せになっているかもしれません。

借金も返して、自分の家族がいるかと思ってしまうと......?

どうしても探すことを躊躇してしまいます。


幸せなところは正直見たくない。


『私のこの想いは貴方に届きますか?』


私は、今でも貴方が大好きです。

逢いたいよ。お兄ちゃん!






最後までお読みいただきありがとうございました。

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