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#8 ロリっ子がアイテムボックスを使う話。

「はい、こちらがアイリスさんのギルドカードです。大切にしてくださいね。再発行は高いですよ」

「はーい! ネーちゃんどうもありがとう!」


 ギルドカードを受け取ってギルドを出る。

 さて、ギルドカードなんて滅多に使わないだろうし……


 使いますか。アイテムボックス。


 まずはステータスを開いて……


  【  名 前  】アイリス・ペンタゴン

  【  Lv.  】1

  【  種 族  】転生者

  【  職 業  】冒険者

  【  体 力  】12/12

  【  魔 力  】982384/9823

84

  【  攻撃力  】3

  【  防御力  】4

  【  敏 捷  】34《+17》

  【  状 態  】空腹

           《北十字星の加護》

  【  技 能  】《鑑定》

           《アイテムボックスLv.Max》

  【 修得済魔法 】無し


 アイテムボックスを鑑定。


【アイテムボックス】

 アイテムを異界断層に保存できる能力。レベルが上がるほど保存できる容量が増える。生き物の収納は不可能。


 ……えーっと、使い方は?


 ……まあいい。自慢じゃないが、私は今までゲームをプレイする前に説明書というものを読んだ試しが無い。

 それでも攻略出来たんだ。大丈夫だろう。


 うーん。鑑定が念じるだけで使えるならアイテムボックスも念じるだけで使えるのでは?


 アイテムボックス。


 ……本当に出来た。

 ファイルを作成、ってあるな。

 取り敢えず、『たいせつなもの』、っと。

 ギルドカードを仕舞ってみる。

 私の小さな手に握られていたギルドカードは青い光の粒子となって消えた。

 アイテムボックスの『たいせつなもの』には、ギルドカードと記されている。


 これでよし。では早速モンスターでも狩ってみたいところだけど、体力12の貧弱な私ではスライムにもやられるだろう。

 いや、スライムが居るのかは判らないが。

 装備を整えよう。さっきノーザンさんに貰ったお金があるから一番いい装備……とはいかずとも、そこそこの物は手に入るだろう。

 脛当てと、手甲、兜に、小ちゃなナイフもあるといいな。後は杖とか。

 それにこんな貧弱なボロ布の寄せ集めみたいなワンピースも変えたい。


 ドンッ、と衝撃。思わず尻餅をついてしまう。

「おぉっと。済まんよ、嬢ちゃん」

 見上げると中々に強そうな冒険者が。

「ありゃりゃ、まさかガルドさんが人とぶつかってしまうなんて。こりゃこりゃ雨でも降りますかね?」

「うるせー」


 ガルドと呼ばれた、私とぶつかった人に立たせてもらう。

 いやあ、ロリの体って結構お得だなぁ。


 あ、そう言えば、私、お腹減ってたんだっけ。今思い出した。

 出店に焼き鳥屋がある。買って行こう。

「あいよいらっしゃい! 何にする? 嬢ちゃん!」

 鉢巻を巻き、かなり気合の入った様子の店員さん。

「えっと、もも3つ、砂肝2つ! どっちもタレで!」

「あいよ! じゃあ占めて丁度500フェルだ! それにしても嬢ちゃん、渋いねぇ! 嬢ちゃん位の歳で砂肝頼む奴なんてまず居ないよ!」

 でしょうね。砂肝は前世から好きだったんだ。まあ、前世……まあ、前世か。

 お金を払って、葉っぱのお皿に包まれた焼き鳥を受け取る。


【焼き鳥】

 鶏肉を串に刺し焼いたもの。パルキンの肉が使用されている。


 うわぁ、しょっぱい。焼き鳥じゃなくて、説明が。


 焼き鳥はすっごく美味しかった。タレの甘みと柔らかい食感が凄く合ってた。

 もも2本はアイテムボックスに入れておいた。ファイル名は『食糧庫』。


 さて、お腹も膨れた事だし、装備品を買いに行きましょうか!

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