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Daily  作者: 斎藤一樹
6/31

Daily SS! 01

Dailyを補完したりしなかったりする番外短編シリーズ、スタートです。まあ大抵、本編に何も関係の無いところで始まって終わりますが。

 サブタイトルの読み方は「デイリー えすえすっ!」です。「えすえすっ」の部分が平仮名であることに特に意味はありません。「SS」の意味は、「ショートストーリー」「ショートショート」「サブストーリー」等、色々なものの掛け言葉です。それではお楽しみ下さい。

 ある日突然、部長が僕にこう言った。


「竜、これから私のことをお嬢様と呼びなさい」


 …はぁ?


「何故突然そんなことを?」


 部長に聞く。すると部長は


「いっ、いいでしょ別にそんな事!な、何となくよ、何となく!」


 と、顔を赤らめて言った。続けて、


「別に竜に言ってもらいたいとか、そんなんじゃないんだから!」


 と言った。訳が分からない。僕は(またこのパターンか…)と思いつつも、


「はいはい。で、何の用ですお嬢様」


 聞いてやる。部長が漫画やアニメに影響されるのは今に始まったことではないし、僕が流されて部長に付き合ってあげるのもいつもの事だ。僕の台詞を受けて部長は、


「私の足を舐めなさい!」


 と言った。僕、思わず絶句。うん、流石にこれは想定外のリアクションだ。そんな僕の顔を見て、部長は


「冗談よ、冗談。私がそんな事言うわけないじゃない」


と言った。僕は彼女の頬をむにゅっとつまみ、


「どの口がそんなことを言いますか!」


 とツッコんだ。…部長の頬はやわらかかった。なんかこう、漢字の「柔らかい」じゃなくて平仮名の「やわらかい」っていう感じ。…伝わるだろうか?


 閑話休題、僕が部長に


「何かそんな感じの本か漫画かアニメでも見たんですか?」


 と聞くと図星だったらしく、


「な、何でそれを…!」


 と驚いたように言った。いや、何でと言われても…。


「部長、僕は貴女とどれくらい一緒に居ると思っているんですか。もう3年近くになるんですよ?貴女の考えそうな事は殆ど知っているつもりです」


 そう言うと僕はニコリと微笑み、


「分かりましたか、お嬢様?」


 と言った。部長は


「ふ、不意打ちなんて卑怯よ…!」


 と何故か赤くなりながら呟いた。…何の話だろう?先程はあんな事を言ってしまったが、こういう時の彼女の思考回路は僕にはさっぱり分からない。


「さて、もう気が済みましたか、お嬢様?」


 と聞くと、


「うん、今日のところはもういいわ。また今度ね」


 と言った。また今度があるのかよ!でも、彼女の楽しそうな顔を見ていると、僕も(まぁいいか)と思えてきた。


 今回のテーマは、「ツンデレって萌えるよな」でした。部長さんこと相沢華さんは割とテンプレなツンデレさんです。作者的には結構お気に入りなキャラクターなのですが如何でしょう。まあ、まだろくに話が進んでないのでこの先の活躍に期待してあげておいてください。これでもメインヒロインその1です。

 誤字脱字等にはかなり気をつけて書いてますが、この作品に限らずもし見つけた方は、お手数ですが感想等に書いて送って頂けると有り難いです。お願いします。

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