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Daily  作者: 斎藤一樹
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第一話 その4


「あら失礼ね、竜君。私はいつでも真面目よ?」


「嘘だッ!」


「時代はもう、ひ〇らしからうみ〇こに変わったわよ、竜」


「う〇ねこ、まだ読んでないんですよ」


「あら、小説派?私はアニメ派よ」


「そうですか。で、何の話でしたっけ」


「〈ひぐ〇しのなく頃に〉と〈うみね〇のなく頃に〉よ」


「少なくとも、それではなかったはずです!!」


「じゃあ、劇の台本の話だったかしら?」


「それだ!っていうかじゃあって何ですか、じゃあって!」


「日本語」


「知ってるよ!」


 しまった。ついツッコミに熱中するあまり、タメ口になってしまった。


 と、ここまで会話を繰り広げたところで、


「…あ、あの…………」


 控えめな声がした。声のした方を向くと、


「そもそも、台本をライトノベルから選ぼうとした時点で、色々と間違っていた気がするんですが……」


「天宮が喋った…!」


「こ、コメントそっちですか?て言うか、さっきも話したじゃないですか!」


「何、気にすることはないさ。細かい事を気にしたら負け、それが俺達、リ〇ルバスターズだ!」


「さりげなく混ざってる!?」


「失礼、もう一度。それが俺達、成華学園演劇部だ!」


「…は、はあ……」


「俺達は皆、その場のノリで生きている!」


「暦、さり気なく私達まで巻き込まないでよね」


「…悪かった」


「て言うか、それこそその場のノリで生きてますよね、暦先輩って……」「くっ…!春原に言われると

は……」


「失礼な。私はまともですよね?」


「「「「…………」」」」


「何で皆して、気まずそうに顔を背けるんですか!?」


「……無自覚って、怖いわよね」


「ゆ、優さん!?」


「分かったよ。春原はまともだ。それで、いいですよね?」


「「「「「いいとも!」」」」」


「な、納得いかない〜っ!」


「どこが?」


「皆、妙に微笑ましい感じになってることも気に入らないし、何より〈笑って〇いとも!〉風に言われた事が何か嫌!」


「〈笑ってい〇とも!〉を馬鹿にするな!」


「してないわよ!」




 1時間後。


「さて。台本どうする?」


「そうね……、ライトノベルは止めておきましょうか」


「この劇なんてどう?人数的にもいい感じよ?」


「うーん……。ストーリーがいまひとつねぇ…」


「こんなのはどうだ?」


「どれどれ。……これ、任侠物じゃない!どこから出してきたの、これ!?」


「そこの棚」


「こんなの有ったんだ!」


「俺もびっくりだ」


「それで、結局どうするんですか?」


「もういっその事、台本を私達で作っちゃおうか?」


「「「「「おーっ!」」」」」


「何か一致団結してるし!」


「で、台本は誰が書くんだ?」




第一話・了


 一番最初に書いたものと比べると、かなり色々変わってます。もはや殆ど別物と言って良いのではないでしょうか。あれです、日本のアニメがハリウッドでリメイクされる感じです。みんなバタ臭い顔になりますよね……。決して嫌いではないですが。

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