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Daily  作者: 斎藤一樹
30/31

第六話 その2


  ─曲終了─




「さっきツッコみ損ねたんですけど、今日月曜ですよね。この成華学院トーキングアワーって毎週火曜にやってる、って言ってませんでしたっけ?」


「だから、今週は特別なのよ。今週一週間は、私たちのこの番組をやるのよ!」


「ず、ずっと今週はあたし達なんですかぁっ?」


「そうよ」


「じゃあ、ご飯はいつ食べればいいんですか?」


「他の休み時間とか?」


「ええぇぇぇっ!?」


「あきらめろ、猫島。部長はもう、ああ言い出したら梃子でも動かないぞ」


「そ、そうなんですか、酢漬け先輩」


「再三言っていることではあるが、僕の名前は鈴木であって、断じて魚や根茎類の野菜を薄塩で下漬けした物を調味した食酢に漬けた保存食品の一種じゃない。大体、[ず]と[づ]の違いがあるだろうが」


「むう、そんなもの、活字にしないと分からないからいいんですっ!」


「そうもいくか! ツッコミの血が騒ぐんだっ!」


「難儀な性格ね、竜君……」


「ほっといて下さい華さん、一応その自覚は有るんです……」


「さ、さあ、お便りのコーナー行ってみましょう! まずは一年、PN.ガンオタの鬼、さんからです」


「いや、鬼って何よ……」


「ほら、日本昔話によく出てくる……」


「そういう意味じゃなくて!」


「はい、続き行くわよ! ほら、可奈、読んで!」


「はい。…演劇部の皆さん、こんにちは。」


「(竜也以外の全員)こんにちは〜っ!」


「おおう、何か僕だけ乗り遅れた!?」


「皆さんに質問です。普段はどんな活動をされているのですか?」


「……私達、真面目に活動してないと思われてるのかしら?」


「まあ、しょうがない気はするけどな。思い当たる節はそれはもう山のようにあるわけだし」


「…まあ、ねぇ……」


「い、いいからとりあえず質問に答えるわよっ! いつもは発声練習とかをやっているわよ?」


「……という設定になっています」


「そこ、ぼそっと小声で設定とか言っちゃダメ! ……今のカットできないかしらね……」


「これ、生放送みたいよ…、多分無理なんじゃないのかしら…」


「絶望したっ!」


「唐突なネタ振りだな…、リスナーちゃんと付いてこれてんのか…?」


「ですね…」


「これ、解説したほうがいいのかしら…?」


「やめておきましょう、そんな事はギャグとしては一番あってはいけない事よ」


「そうですね」


「ぶっちゃけ私達って駄弁っているだけよね」


「ぶ、ぶっちゃけましたね……!」


「さて、質問に答えたところでリクエストいってみましょう![perfect-area complete!]」


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