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Daily  作者: 斎藤一樹
26/31

第五話 その3―Side:Ran―


 悲鳴を上げて竜也が倒れる。


 ……うわー。アレは鳩尾にクリーンヒットしたかも知れない。痛そー。とりあえず竜也に向かってそっと手を合わせておいた。合掌。キミの事は忘れないよ、多分。


私がそんなことを思っている間にも、会話は続いている。


「いや本当アメリカに居る間ずっと淋しかったよ竜也に会えなくて!元気にしてた?」


「今僕は舞華に押し倒されている状態で固い床に寝ていて、とても健康に悪い状態であることを分かった上でその台詞を言っているのか?」


「いや、ごめんごめん。つい竜也に会えて嬉しくて」


「いいから今すぐ僕の上から離れろ」


竜也が言うと、ようやく金城さんは竜也の上からしぶしぶと言った感じで離れた。


とりあえず、確認としての質問を竜也に投げ掛けてみることにした。


「ねえ、鈴木と金城さんって、知り合い…なの?」


 すると、竜也は何でもないように


「うん、俗に言う幼なじみって奴かな。家が近所で、小3までずっと一緒だった。まあ、小4の時に舞華はアメリカに行っちまったけどな」


 と答えた。それに応じるように、金城さんも言う。


「うん、舞華の実家はあっちだからね。舞華、ハーフだし」


 ハーフ、という言葉に教室が再びざわめく。彼女の金髪碧眼の理由が判明した。


そして、そのざわめきに紛れて竜也は、


───姿を消した。


まあ、あとで竜也が逃げた理由が「追求・質問されるのが面倒臭いから」だと判明したけれど。




その日の放課後。


「えっと……、金城舞華です!これからよろしくお願いします!」

 部室に入ると、金城さんが居た。


「へ?金城さん、何でここに?」


 びっくりして、つい間抜けな声を上げてしまう。って言うか、何でここに居るのか、と言うのも随分と失礼な話だ。


 むしろ何で居ちゃいけないのか、みたいな。


「入部希望者、らしいですよ?」

 美玖ちゃんが言う。とりあえず、理由は分かった。


「あ、春原さん!こんにちは〜」

 金城さんが挨拶してくる。


「あれ?もう名前覚えてくれたの?」


 転校初日なのに。と思っていたら、


「だって同じクラスでしょ?おんなじクラスの人は皆もう名前覚えたよ〜?」


 事もなげにあっさりとそう言われてしまった。凡人の私とは頭の出来が違うみたいだ。ちょっと羨ましい。ま、それは置いておくとして。


「なぜ演劇部に?」


 聞いてみると、


「竜也が居るから!」


 無邪気そうな顔で言った。その一言に、


「「…………………………ッ!!」」


 私と部長が激しく反応する。その様子を見て、優先輩はくすくすと笑っている。


 これが、私の日常。



 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

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