表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Daily  作者: 斎藤一樹
20/31

Daily SS! 04

「あーあ、雨降ってきちゃった……」

 ゴールデンウィークを目前にしたある日の部活。窓の外を眺めていた部長が、不意にそう言った。

「雨、嫌いなんですか?」

 部長に聞いてみると、

「嫌いよ、髪の毛がぼさぼさになるから」

 不機嫌そうにそう言った。ちなみに部長の髪型はやや茶色味のかかった癖っ毛のロング。確かに、癖っ毛というのは湿度で変化しやすいと聞いたことがある気がする。

 取り敢えず、その小さな口をとがらせて可愛らしく拗ねたような表情になっている部長に少しだけ萌えた。かわいい。

 いや、そうじゃなくて。

「俺は好きだけどな、雨って」

 梅雨は嫌いだけどな、と付け足しつつ言う暦先輩。

 なるほど、そういう人もいるのか。ちなみに僕は、特には何も感じない。その時々によって様々だ。適当だと言われても何も反論は出来ない。

「ところで皆さん傘持ってるです?あたしは持ってないですけど」

 猫島が言う。相変わらず微妙に変な日本語だ。まあそれはさておいておくとして。

「あ、俺持ってねぇ」

「私はあるわよ?」

「わたしは……」


 傘を持っているのは僕と優さんと、春原と天宮だけだった。

 結果。暦先輩は優さんと、僕は部長と、天宮は猫島と一緒に帰ることになった。電車に乗って別方向へと帰る春原のみ一人で帰ることになった。他は、家の方向が大体同じ人同士がコンビを組んだ感じだ。


 帰り道。雨足はそれほど強くはない。しとしとと、静かに降り続く。部長と二人っきりで、どこか心地よい沈黙に浸りながら歩いて行く。

「ところで竜也」

「どうしました?」

「その、ゴールデンウィークって何か予定ある?」

「……いえ、特に何も無かったような」

 せいぜいが凛に「買い物に付き合って」と頼まれたぐらいだ。

「そ、そのっ!竜也が良かったら、なんだけど!えっと、ゴールデンウィークに一緒に映画に行かない?」

 ……うん、大丈夫。スケジュール的にも金銭的にも問題は無い、筈だ。

「べ、別に!無理ならいいのよ、無理なら!」

 沈黙を否定と受け取ったのか、慌てたように部長が言う。顔が真っ赤になっている。

「いえ、大丈夫ですよ?僕のほうは。部長のほうこそ良いんですか?僕なんかが相手でも」

 そこだけが気がかりではある。部長はかなり可愛い部類だと思う。

「竜也だから良いのよ!誰でも良いってわけじゃないわ」

 そう宣った。何となく、今日の部長は子供っぽい。

「了解しました。貴女が良いなら問題無いです」


 それから僕たちは、ゴールデンウイークの予定を相談しながら家路についた。

 雨は、少し小降りになっていた。きっと、もうすぐ止むだろう。


 遅くなってしまい、ごめんなさいっ!


 リアルが色々と忙しく、更に軽くスランプ状態なので中々書き進められない……。


 肌寒い日が続きますが皆さんはお元気でしょうか?どうも、斎藤一樹です。


 今回はゴールデンウイークのお話の前フリみたいなものになります。ゴールデンウイーク中の話は、次回のSSで。

 ……本編でゴールデンウイークを忘れてたからとか、決してそんな理由じゃありませんよ。…ホントなんだからねッ!?←ツンデレ

 因みに第四話の時点で5月に入ってます。


 それでは、なるべく早いうちに、また。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ