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Daily  作者: 斎藤一樹
14/31

Daily SS! 03


 更に新キャラ登場です。


これは、鈴木竜也が高校二年生の頃の話。  

 ある日、僕が学校から家に帰ると、

「お帰りなさいあなた〜、ご飯にする?お風呂にする?それとも、タ・ワ・シ〜?」

「斬新すぎるっ!?」

 姉さんに、かなり珍しい部類に入るであろう挨拶(?)で出迎えられた。


 僕には姉さんと妹が一人ずついる。

 鈴木有栖すずきありす、と言うのが姉の名前で、妹の名前は鈴木凜すずきりんと言う。

 姉さんは僕より一つ年上で、同じ学校に通っている。妹の凜は僕より二つ年下で、今、中学三年生だ。


「タワシで何する気!?」

「う〜ん〜?」

「そこで悩むなよ!」

 たぶん、特に何も考えずにボケたんだろうなぁ……。いや、ボケた自覚さえない可能性もあるな。

「そういや凜は?」

「今、着替え中のハズよ〜?上手くすれば覗けるかも〜」

「覗かねえよ!」

 僕を何だと思ってるんだ。

 少なくとも、妹の裸を見て悦ぶような変態ではない、と思う。

 そうであってくれ。

 そんなことを思いつつ自分の部屋の前までくると、突然と隣の部屋のドアがガチャリと開き、凜が出てきた。

「あ、お帰りなさい、お兄ちゃん」

「ただいま、凜」

 挨拶を交わし、僕は自分の部屋に入って私服へと着替える。


 二十分程たった頃、

「ご飯出来たよ、お兄ちゃん?」

 という凜の声に、僕は台所に向かう。

「今日は竜ちゃんの好きなハンバーグよ〜」

 という姉さんの言葉通り、今日のメインディッシュはハンバーグのようだ。

「「「いただきます」」」

 三人揃って食べ始める。我が家には両親がいない。

 父さんは海外に単身赴任中で、再婚した母さんはそんな父さんについて外国に行ってしまった。

 ちなみに、父さんと母さんが再婚したのは僕が小学三年生の時で、その時に僕には義理の姉と妹が出来た。それまでは僕は一人っ子だったのだ。。

そんな彼女達のおかげで、僕はツッコミの力を鍛えることが出来た。

いや、落ち着いて考えてみると、あんまり嬉しくないぞ、これ……。


「竜ちゃん、お風呂が入ったわよ〜」

「りょーかい」

「一緒に入ろうね〜」

「何で!?」

「あ、お姉ちゃんだけずるい!」

「いや、そういう問題なのか!?っていうかずるいって何が!?」

「凜も一緒に入る!」

「落ち着け、うちの風呂場はそんなに広くない!」

 いや、むしろ落ち着け僕!何か混乱して変な事言った気がするぞ!?

 っていうか、

「一人で入らせろーっ!」

「「えーっ(泣)」」

「何でそんなに不満そうなのか、僕には理解出来ねえよ!!」

「…………鈍感………」

「え、何で!?」


ショートストーリー04.了



有栖と凛は、揃いも揃ってブラコンです。因みに凛の方は軽いツンデレが入ってますが、これは私(作者)の趣味です。


 活動報告の方でも述べましたが、このDailyのアクセス件数が1000を越えました。有難うございます!これからも引き続きよろしくお願いします!

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