プロローグ
この作品は、私が初めて書いた作品です。今から約一年半程前に書いて、更にそれを今から一年ぐらい前にリメイクしましたが、今見るとやっぱりネタが古かったです。
ぶっちゃけ、高校入学の為の受験勉強から逃避する為に書き始めたのがきっかけだったりします。まあ結局志望校に落ちたわけですが。当たり前ですね。
そんな訳で(?)このシリーズのストックは他の連載作品に比べ多いので、基本的にこちらの更新が主となります。
本編とは別にスピンオフだとか番外編のショートストーリー的なものもあったりするので、まあそこら辺もおいおい投稿していこうと思います。
それでは、どうぞお楽しみ下さい。
僕は右手に持ったロングソードで斬り付けつつ彼に言った。
「それでも、僕は!守りたいものがある!」
それを槍で弾き、そのまま彼は突きを放ちつつ彼は叫んだ。
「譲れないものはこちらにもある!」
その時、
「もっと感情を込めなさいっ!」
部長が吠えた。手にはメガホンを持っている。僕たちはやれやれ、とばかりに肩をすくめると、練習を再開する。
ここは演劇部。現実と虚構が入り混じる場所。
なんて。
現実と虚構の区別なんか、僕にはつけることが出来ない。今僕たちが存在するこの世界が現実である、と証明する術を持っていないからだ。仮にこの世界が虚構だとしても、それを知らない者はこの世界が現実だとしか思わないだろう。
なんて。そんな益体の無い事を言ったところで特に何の意味も無いのだけれど。
まあ取り敢えずそんな感じで。毎日というのは有意義な事だけじゃなくて、そんな無駄な事の積み重ねでも出来ている。
それが僕達の日常(Daily)なんだ。