第2話
アラスカ沿岸部 時刻 19時30分
アレックスはロシアからアラスカの港に到着。LAVと牽引式の荷台に食料や武器弾薬を初め、積めるだけ積んでいく。
もちろん運転席以外の場所にも納められてる。
アラスカと隣国の国境目前で検問に合う。車両に乗ってる場合は運転手が下ろされ、全身をくまなく調べていく。
軍人故の傷は有るが、ゾンビらしき生命体に付けられた傷は無いので、無事通過。
同時刻 アメリカ
イーサンは州兵の基地に到着。武器装備・人員・車両を受領していく。その内の1台にキャシディが運転席に乗って現れる。イーサンの部隊に副官として参加するようだ。
イーサンのチームはMOLLE装備と呼ばれる個人用の完全装備を選択。メインアームはM4アサルト・サイドにM9、ポーチにはM4とM9のマガジンを入れていく。
バックパックやアタッチメントシステムも装備していく。人員は全員で20人、装備も様々なパッケージにしていく。あるものはSIG226、またあるものはM1911、またあるものはDEをサイドに選ぶが、メインもM4やM16A2やAR15等で弾薬の共有しやすい装備になってる。メイン・サイドのマガジンポーチや個人用のメディカルポーチまで持っていくものも居る。もちろん現場ではどの装備が必要かわからないので、慎重になっているのだろう。
車はAPC2台・ハンヴィー2台に機銃ポートを付け、APCにM60・ハンヴィーにM2を車の数取り付ける。
車両のスペースにチェストリグやマルチポーチを付け、入れれるだけ弾薬を持っていく。更にAPCにはプレデターミサイル一式やニキータ一式も積んでる。(プレデターやニキータは遠隔ミサイル)
同時刻 アラスカ
アラスカから移動するアレックスは惨状を目の当たりにする、アラスカで生きてる人間は軍人かパニックルームを持つ人くらいなのだろう。殆どの住人は『ゾンビ』になっているのだろうと容易に想像出来た。道路上も家の周囲も血痕だらけで、生活している面影が無いのだから・・。
移動する先に有るだろうショッピングセンターやスーパーからは物資が消えている。(略奪だろう)
行き先は隣国→アメリカと言うルートだが、車が多く、辺りを見渡せないのでどこに『ゾンビ』や『他勢力』が居るかわからない。膠原からブルドーザー等の重機を借りるか強硬突破するか軽く思案したが、強硬突破した場合、LAVが故障し、立ち往生の可能性が高そうなので、ブルドーザーを調達することにした。
アメリカ 時刻 20時40分
イーサン達は車両4台に分乗し、北上するルートにした。北部にも州兵の基地や州軍や州警察の施設が有るためだ。もちろん生存者がいれば助け、いなければ物資や燃料の調達に変更する。車両が入手出来た場合は、今のメンバーからドライバーとナビゲーターを選び、物資の分散も行う。
同時刻 隣国
アレックスは隣国内をアメリカ方面に向かって移動している。放置車両をどかし、進行ルートを作り出す。
ホームセンターやスタンドに有る燃料缶を調達し、スタンドや放置車両からも燃料を入手する。行く先に放置されてる軍用レッカー車を見つける。
軍用レッカー車はLAVなら3台くらい牽引可能だろうと考え、乗ってきたLAVをレッカー車のフックに繋ぐ
多少燃料を使ってはいるが、牽引能力を考えれば安いものだろう。
ルート上のスタンドも売店も使える状態なのだが、店員はウィルスにでもかかったのだろう。
隣国の軍人の死体や『ゾンビ』が持っているだろう物資も使えるものは入手していく。