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エルブの森  作者: 秋乃 志摩
予兆
20/67

H-6 ヨーク 先輩


ほっとんどの奴が机に突っ伏してるか

床に寝てやがる。

俺もしこたま飲んで酒場の壁に寄りかかって

座りん込んでる。

正直もうクッソ眠い。


馬鹿みたいに酒飲んで騒いで

酒場の壁ぶっ壊して

貴族かもしれねぇ騎士の腕ボロにして

酒飲んでイビキかいて寝てるあいつらも、

今日にも明日にも死んじまうかもしれねぇ。


先輩は言ってたぜ

”危ないと思ったら逃げろ”

”逃げれないなら後悔しないようにしろ”

ってよ。


所詮俺らは使い捨てだ、

文字も読めねぇ算術も出来ねぇ、

喧嘩しか出来ねぇ残飯漁りの野良犬だ。


だが貴族どものために死んでやるつもりはねぇよ、

勿体つけて偉そうに金を土に投げたクソどもに、


俺たちは知ってんだよ


偉そうに”慈悲”とか言って投げた金より、

そいつの着てる服の方がずっとたけぇってことを。


クソみてぇな人生だが、俺は俺のために生きンだよ、


俺は”Bランク”になっちまった

だから俺は後輩に背中を見せなきゃいけねぇ

俺の前に笑って立って、威勢を張って

先輩はみんなそうしてきた。


床に寝てるクズどもを、

騎士サマやら貴族サマやらのためには死なせねぇ、

あいつらには自分自身のために命張って、

やるだけやったって胸張って死なせなきゃならねぇ。


俺は先輩にいっぱい貰ってんだ

殺し方も、女も、盗みも、このクソな曲刀と鉄甲盾も、

殆どが死んだか、引退しちまったけど。


先輩は俺に言ったんだ

”先輩に貰ったもんは、後輩に返せ”

ってな


だから俺は・・・ああクソッ、やっぱ眠いぜ。

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