表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

インスタントシリーズ

幼馴染との関係なんてそんなもん

作者: 井村吉定

勢いで書いたので支離滅裂です。

どうかご容赦下さい。

 それは中学時代のある日のこと、小1から付き合いのある幼馴染と一緒に帰っている時だった。


「へへーん、私吉野(よしの)先輩と付き合うことになったんだよね」


「そっか、おめでとう」


「なんか反応薄くな~い?」


「他にどう言えばいいんだよ?」


「たしかに」


 その時の彼女――中須加(なかすか)潮美(しおみ)は得意げな顔をしていた。色恋沙汰で浮き足立つ思春期、幼馴染にとって初めての彼氏ができたことは誇らしいことだったのだろう。


 少しだけ、胸がチクりと痛んだのは覚えている。それが幼馴染に恋人ができたことへの戸惑いだったのか、それとも幼馴染に先に恋人ができた焦りだったのか、はっきりとした原因は分からない。


 まあだからと言って、幼馴染のことを嫌いになったりはしなかった。いやむしろ、彼女との関係は何も変わらなかった。


 この時の俺達は既にお互い別々の人生を歩みだしていた。ガキの頃のように2人で遊ぶことはなくなっていて、人の色恋に口出しするような間柄ではなかったのだ。




「あの男マジで最悪なんだけど~」


「まぁまぁ」


 いつの間にか、潮美の愚痴を聞くのが日課になっていた。愚痴は彼氏のことばかり、正直めんどくさいと思ったことは何度もある。


 幼馴染に彼氏ができる度に、毎回ネガティブなことを聞かされる。他人事とは言え、振り回されることに俺は少なからず疲弊していた。


 その一方で、どこか居心地のよさも感じていた。彼氏には話せないことを話してくれる潮美に、俺は気付かない内に彼女に対して特別な感情を抱くようになった。




「私、昌士(まさし)さんと結婚することにしたの」


 されど、時の流れは残酷だ。自分の気持ちに気付いた二十代後半には、幼馴染には婚約者がいた。


 もうどうしようもなかった。手遅れだった。


 もっと早く行動していたら、俺は潮美と添い遂げることができたかもしれない。




『彼は私の大切な()()()です』


 彼女が披露宴で放った言葉が今でも忘れられない。披露宴の帰り道、俺は大声を出して泣いた。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

最近お仕事辛い。。。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 俺も幼馴染(徒歩1分以内)に男1人、女5人(50m以内なら追加で男2人、女3人)いるけど、確かに好きになったり遊んだり普通だけど、中学生頃からよくある幼馴染のような関係も無くなり高校生になる…
[一言] 幼馴染との関係ではなく、下手リオンとしての関係では?(• ▽ •;)(便リストに使われてマァ…)
[一言] アラサーまで気づかないで待たせたアホに泣く資格なんかないだろw BSSが許されるのはせいぜい高校生までじゃろw
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ