治療法
初投稿となります。 よろしくお願いします。
舞台設定を簡単に、出来る限り狭い範囲で進める予定です。 戦闘シーンや格闘シーンが苦手ですので、極力少なくしていきます。
・変なことに巻き込まれ、気が付いたら牢みたいな部屋の中。 異世界で、魔道具を改造出来る技術を手に入れる。 城の中で見つけた地下施設を起動し独占に成功、施設を使って手術も完了した。
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おやつ休憩の後、自室で魔素シンドローム治療方法の検索中。
ラナと5人のメイドさんが一緒、みんなはゲームしてる。
治験や研究報告の中には、グラフや表を使って詳しく説明してる物も在ったんだが。
「 問題点、解決手段、結果を文章で表示してくれ 」
『 表示します 』
そういうのに限って、おっさんが報告者なんだよな。
おっさんなんか見ても楽しくないと、おじさんは思う。
文字だけで充分だ。
検索結果は何も無し。
死因のトップにまでなったんだから、ちょっとは在りそうだと思ったんだが。
症例が数千万人分あるのに成功例は綺麗に0。
魔素が無い空間に移動するか、造り出せれば症状の悪化は止まる様だ。
他の星に移動するか、施設内の魔素を0にする方法を見つければ良い。
もちろん、元の世界に戻れば即解決だ。
「 全身機械化による治療は可能か 」
『 ネガティブ 脳の機械化は成功例無し、その他の臓器は代替え可能 』
「 クローン体への脳移植は可能か 」
『 可能です。 但し脳のダメージを修復出来ないため、治療としては推奨出来ません 』
「 脳の記憶の移植は可能か 」
『 ネガティブ 成功例無し 』
あっちの世界の知識も役に立たなかった。
成功例が無いって事は、試した奴が居るって事だよな。
こっちでも考える事に差は無い様だ。
サイボーグとか全身機械化とか、やってみたかったんだが。
「 召喚の魔法陣についての情報を 」
『 情報を表示します 』
数千件分の実験報告が表示される。
「 思ったより量が多いな。 転移出来たケースのみ表示 」
148件に減った、これなら夕飯までには目を通せそうだ。
記録媒体やマンマシンインタフェースが変わっても、速読の技術は有効だ。
物凄くアナログだけど。
「 波乱様、夕飯の時間です 」
「 ん? もうそんな時間か 」
時刻は〔 19:10 〕 、3時間位読んでたのか。
ここには食堂は在ってもシェフが居ないんで、”準備が出来ましたから夕食です”にならない。
食べたいときに食べられるんで、俺はこっちの方が気楽だ。
メイドさん達は、俺に時間を合わせるんで不便なのかも。
部屋で注文した物を持って、食堂へ移動。
みんなで食べた方が美味しいからな。
「 波乱さん! 遅いっすよ! 」
「 すまんすまん。 遅くなった 」
「 それで。 どうだったんですか? 」
座り終わる前に、白川さんが質問してきた。
「 症例は数千万人分あったけど、有効な治療方法は無かったよ 」
「 やっぱりそうですか・・・・・・ 」
「 ひょっとして、白川さんも調べてくれてた? 」
白川さんの夕飯はうどんとサラダ、うどんの汁が俺のより色が濃い。
魔力パターンで個人を識別するんで、同じ料理でも個人好みの味付けに出来る。
地味に便利だ。
「 ええ、部屋の端末で調べてみたんですけど。 完治した記録が見当たりませんでした 」
「 ありがとね 」
「 全部調べ終わってませんから、希望を捨てちゃダメですよ! 」
「 ・・・・・・あいよ 」
眼が充血してるんだよな。
ひょっとして、症例を全部調べるつもりじゃないだろうな。
どう考えても無理だ、時間的に間に合わない。
「 白川さんも、無理はしない様にね。 体調崩したら元も子も無いからね 」
「 ええ、判ってます。 でも、今は少しだけ無理をするつもりです 」
決意は固そうだ、早めに結論を出さないとな。
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こちらでは深夜と言って良い 〔 23:10 〕、他のみんなは寝てるだろう。
ラナと一緒にB5にある、ロッカールームに居る。
着替えてると、ラナが防護服を持って歩いて来た。
何処からか、自分のサイズに合った物を見つけ出したらしい。
俺の隣のロッカーに入れて、元々入ってた防護服を何処かに持ってった。
「 波乱様の隣が良いですから 」
ニッコリ笑う笑顔が眩しい。
もう夜だけど。
取説には、魔素防護服は魔素を殆ど通さない仕様で、ヘルメットも一体式って書いて在る。
口元についてるのはフィルターじゃ無くて、魔力通信装置らしい。
呼吸は防護服の下に付ける形でボンベが2本、これで3時間は活動できる。
「 しょっと! 」
パンツだけになったラナが、防護服で苦戦してる。
メイド服着てたら、防護服は着られないな。
一体式だから、取説が在っても初めてだと着るのは大変だろう。
それにしても、ラナも少しづつ成長してるんだな、おじさんは嬉しい。
「 ラナ、手伝うよ 」
「 ありがとうございます、波乱様 」
防護服って赤ちゃん用のツナギみたいだな。
ラナを手伝いつつ、ふと昔を思い出した。
隔壁の開閉は腰のポーチに入ってた、自分の魔力パターンを登録したキーで行う。
魔力パターンが消えないようにポーチは対魔素コーティング済み、かなり魔素が濃い様だ。
ファスナーを上げてカバーをし、手袋をしたら準備は完了。
これで、99.9999%の魔素を遮断出来る、って取説には書いて在る。
着終わると防護服が起動して、ヘルメットの内側に外の風景が表示される。
『 ラナ聞こえる? 』
『 はい、聞こえます 』
『 じゃ、行こうか 』
『 はい! 』
キーで隔壁を開けてラナと手を繋いで隔壁を抜けるが、ここはまだクリーンルームだ。
先に見える隔壁に歩いていく、多分あの先だろう。
『 キーをポーチに収納して下さい 』
機械に注意された、何か悔しい。
2つの部屋を抜け、最後の隔壁が開いた。
『 おっと 』
内側の隔壁が開いた瞬間、強烈な倦怠感が全身を襲いバランスを崩す。
ラナが支えれくれなかったら、転んでたかも。
『 大丈夫ですか。 お加減が悪いようでしたら、戻った方がよろしいかと 』
『 あんがと。 ちょっと、身体が重く感じただけだから大丈夫。 それよりラナはどうなの? 』
『 私は大丈夫です。 防護服が邪魔ですけど 』
腕をグルグルして、キレが無いと嘆いてる。
結構重いしな、防護服。
分厚い隔壁を抜けると、広い広い部屋の正面に魔法陣、その後ろに魔星の破片が見える。
資料によると破片の大きさは長径で500m、見えているのは一部分だけだ。
全体的にぼんやり光ってるのは、魔素の影響なんだろう。
魔法陣に向かって足を動かす、たった50mの移動なのに体が重く感じる。
さっさと用事を済ませて、早めに撤収した方が良さそうだ。
やっと到着した魔法陣の大きさは、召喚の間に在った物と変わらない。
『 じゃ、頼むよラナ 』
『 はい 』
遠隔で鑑定しようとしたが出来なかった。
技術の発動も、防護服で阻害されている様だ。
んでも、100%遮断出来るんじゃないし、近づけば何とかなる。
≪ 転移の魔道具改: 召喚 ≫
『 見つけたぞ 』 これが本当の扉だ。
魔道具解析で分かった、魔法陣は転移の魔法陣だったが、効果は召喚。
間違いなく、これが俺たちを召喚した魔法陣だ。
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確認出来たんで、早速ダイブ。
魔法陣の起動命令は、コントロールセンターから来てるのは資料を読んで知ってる。
そこは問題じゃない。
転移元の座標を探す、転移先はここだからな。
探す、探す・・・・・・見つからない。
『 座標が無いぞ、どうなってんだ? 』
考えがまとまらないし頭がボーっとする、魔素の影響か。
ステータスを確認するともう10MP消費してる、時間が無い。
落ち着こう、ここに在るはずだ。
深呼吸、深呼吸、深呼吸---はここでは意味が無い。
在るはず、在るはず。
文字化けした部分が3か所ある、これか?
このままじゃ読めない、一旦ソースコードに戻して、文字化して。
『 凄い文字数だな 』
んでも、おじさんには速読が在るのだよ、この程度どうとでもなる。
ステータスを確認するとまた10MP消費した、時間が無いな。
見つけたここか、これをブロック図に変換すると---文字化けするな。
もっと判りやすい物に、そうイメージに変更しよう。
一番近いイメージに変更・・・・・・これは、網? 投げ縄?
不味い。
変換でMPを使い過ぎてMPの残りが少ない、戻らないと。
『 ラナ、終わったよ。 戻ろうか 』
『 はい。 波乱様? 波乱様! 』
立ち上がれない、目の前が真っ暗だ。
やっちまった、またMPを使いすぎた。
気付かれた点などが在りましたら、読後の感想をお待ちしています。




