メッセージ
初投稿となります。 よろしくお願いします。
舞台設定を簡単に、出来る限り狭い範囲で進める予定です。 戦闘シーンや格闘シーンが苦手ですので、極力少なくしていきます。
・変なことに巻き込まれ、気が付いたら牢みたいな部屋の中。 異世界で、魔道具を改造出来る技術を手に入れる。 城の中で見つけた地下施設を起動し、独占に成功したんだが制限が掛かってた。
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診療所での治療の魔道具のテストは大成功。
擦り傷、打撲、切り傷から骨折まで、魔道具に込める魔力で治療のレベルを変えられる、らしい。
俺は手を出してないんで、詳細は判らん。
魔力量の増減で変わるのは、治療効果の変化だった。
込める魔力が少ないと擦り傷が治り、多いと骨折が治る。
同じ切り傷でも、大きさが違うと必要な魔力量が変わるんだと。
何だか大変そうだけど、慣れれば何とかなるってじいちゃんが喜んでた。
治せる人数が、かなり増えるらしい。
「 今度は、病気を治せる魔道具を用意してくれんかのう 」
「 見つけたら持ってくるけど、無いと思うよ 」
魔道具の効果に感激したじいちゃんが、俺に頼みに来たんだが。
無いよな、そんな都合が良いもの。
外傷の治療は、魔力による細胞活性化なんかで何となく理解出来る。
んでも、原因が違う病気を治す魔道具は・・・・・・無理だろ。
何個かの魔道具は、ラナとリナからスリスターの連絡員に渡した。
2人のスカート裏のポケットに、入れられる分だけだが。
大成功だったせいだろうか。
翌朝、施設に向かおうとエレベータの前に来たら、女王様が俺たちを待ってた。
一緒に行きたいんだと。
「 それはさすがに不味いのでは? 」
「 何が在っても私は同行します 」
「 そう言われましても、乗ることが出来る人数は限られていますので・・・・・・ 」
30人以上の護衛と、10人以上のメイドさんは連れて行けないと思う。
荷物も多い、引っ越しじゃないんだから減らそうよ。
数回に分ければ可能だが、それは知られたくない。
せっかく独占したんだから、邪魔者は少ない方がやり易いからな。
「 では、私1人でも同行します 」
「「「 そうは参りません!! 」」」
ほら、護衛とメイドと侍従に反対されてんじゃん。
よし。
この隙にコッソリ出発してしまおう---って捕まるか。
色々持って帰ってくる気らしく、全員がカートを持参してる。
俺たち11人とカートで、エレベータ内のスペースは残り少ない。
俺とラナ、白川さんとリナ、河原君、研究室付きのメイドさん5人と3人娘から代表してアスター。
アスターもカートを持参してるんだが、誰が情報を漏らしたのか後で確認しておこう。
「 女王様、ご覧の通り余裕が在りません。 ご一緒されるのであれば、お伴の2人をお選び下さい 」
「 判りました。 では、侍女を2人連れて行くとしましょう 」
「 護衛は必要ありませんか? 」
「 召喚者様が3人もいらっしゃるのです。 これ以上の護衛は不要です 」
後ろでギャイギャイ騒いでいるけど、女王様の決定だからな。
俺は知らん。
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「 こちらになります 」
「「「 ・・・・・・ 」」」
先に進みたいんだが、女王様と侍女2人がエレベータの中で固まってる。
酔ったのか? エレベーターで酔う人っているんだよな。
「 ここが・・・・・・ 」
良く見ると、泣いてるんじゃないのか女王様。
理由は判らんが時間の無駄だ。
「 白川さん、女王様を案内してくれるかな? 俺は先に行ってるよ 」
「 判りました。 さぁ女王様、こちらになります 」
白川さんが、まだ動こうとしない女王の手を取ってエスコート。
女王様、普段は何も持っていないんだが今日は袋を持ってる。
明らかに怪しい。
気になったんで、魔道具サーチを掛けてみたんだが無反応。
魔道具じゃないのは確定だが・・・・・・、中身を聴くのは止めておこう。
女性のバッグの中身は見ない聴かないが原則、大したものは入って無い。
んでも、見て後悔する場合も在るし見ない事を推奨する。
女王様ご一行とアスターを白川さんに押し付けて、俺たちは先に進む。
今日のメインは制限解除、それ以外はオマケだ。
「 リナ。 後を頼んだよ 」
リナとメイドさん5人は途中の食堂で待機、ある意味仲間外れにしてるんだが嬉しそう。
カートの中身がどうなっているか、帰る前に一度確認する必要が在りそうだ。
「 さて、始めるか。 ラナ頼むよ 」
「 はい、波乱様 」
メイドさん達とアスターの魔力パターンは、出発前に女王様がゴタゴタやっている間に登録済み。
女王様と侍女の分は、扉を開ける練習ですって事にして、エレベーター内で登録済み。
登録しておかないと、施設内のマシンに捕獲されるからな。
んで、遠隔操作で改造したんで、誰にも気付かれては居ないはず。
全員レベル7に登録しておいたから、俺の技術でレベル8に移動すれば完了。
最初からレベル8に登録しても良かったんだが、レベル7に何人登録できるのか確認しておかないと。
レベル10と9と8は、登録されてる魔力パターンを削除する必要が在った。
んでも、レベル7はそのまま登録できたんで、人数制限はそんなに厳密じゃないさそうだ。
潜って魔力パターンのデータを移動する、あっという間だ。
「 終わった。 さて、どうなったかな 」
「 変った感じはしないっすね 」
「 だな 」
モニターに変化は無い。
ラナは俺の身体を調べまくってる、こちらも毎回変化は無い。
「 制限の解除を確認したい 」
『 魔力パターンの登録を確認。 制限の解除を実行。 規定に基づき当センターの全権限をレベル10が掌握しました 』
「 やったっすね! 」
「 おめでとうございます 」
「 成功だな。 じゃ早速、B5の映像をセンターモニターへ 」
『 表示します 』
モニターに部屋が表示される。
隔壁の先に在る部屋だ、部屋の中央には魔法陣、その奥には岩が見える。
「 岩っすね 」
「 岩? 」
「 岩だな 」
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「 あの岩はなんだ 」
『 魔星の欠片です 』
「 魔星とはなんだ 」
『 ソルに魔力の基となる魔素をもたらした小惑星です。 480年周期でソルに接近する軌道で、恒星シオを周回しています 』
どうやら、この星はソルと言うらしい。
初めて聞いたな。
「 480年周期って言うと、勇者召喚と同じっすね 」
「 だよな。 勇者召喚と魔星の接近周期に関連はあるか? 」
『 あります。 魔星のもたらす大量の魔素により、動物の狂暴化及びミューテイションが発生します。 勇者召喚は・・・・・・召喚者マーカーを確認。 レベル9-3にメッセージが届きました 』
「 レベル9-3って誰の事だ。 モニターに表示可能か? 」
『 レベル9-3を表示します 』
モニターに表示される河原君。
前回の画像じゃ無くて今日の画像だな、服装が今日のと同じだし。
「 俺っすか? メッセージって、こっちに知り合いは居ないっすよ? 」
「 ちょっと待った、これは登録した順番じゃないか。 レベル10と9全員をレフトモニターに表示 」
俺、ラナ、白川さん、河原君の顔とレベルが表示される。
レベル10:俺
レベル9-1:ラナ
レベル9-2:白川さん
レベル9-3:河原君
「 当たりだな 」
「 そうっすけど、誰からのメッセージなんすか! 」
毎回レベルで呼ばれると面倒なんで、呼称を苗字に変更。
呼称の後に”様”も付ける様に変更。
「 河原っす。 メッセージを再生するっす 」
『 河原様の魔力パターンを確認。 メッセージを再生します 』
メッセージは、ここを設計した人間からだった。
『 私の名前はアンモビウム、この施設の設計者の1人で魔道学者です。 このメッセージは、召喚者マーカーを検知すると自動再生される事になっています。 このメッセージを聞いている召喚者の皆様、先ずはお詫びを申し上げたい 』
「 なんすかこれ! 」
モニターの中の男は、深々と頭を下げてる。
「 メッセージだな、過去からの 」
気付かれた点などが在りましたら、読後の感想をお待ちしています。




