外泊
初投稿となります、よろしくお願いします。 舞台設定を簡単に、出来る限り狭い範囲で進める予定です。 戦闘シーンや格闘シーンが苦手ですので、極力少なくしていきます。
・変なことに巻き込まれ、気が付いたら牢みたいな部屋の中。 異世界で、魔道具を改造出来る技術を手に入れる。 城の中で見つけた地下施設の起動に成功する。
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謎の施設は防衛システムだった。
起動はしたものの、何をどうすれば良いのか判らない。
「 隔壁異常なし! 」
「 了解! 」
河原君は生存してる。
”異常が在ったら報告する”だと、”報告出来ない規模の異常事態”では報告が来ない。
んでも、異常が無い事を報告する事にしておくと、異常が在った場合はすぐ判る。
逃げるにしても見捨てるにしても、直ぐに動けるからお勧めだ。
助けると言う選択肢は---、状況次第だな。
聖騎士が対処できないなら、おじさんが対処できるとは思えない。
モニターの右下に、各階の状況が平面図で表示されてるんだが。
B1:機械区
B2:植物プラント区
B3:居住区
B4:コントロールセンター
B5:---
魔法陣とポッドが在った階の名称が非表示だ。
それに、各階の部屋の扉付近に在る、青と赤の表示はなんだ?
「 隔壁の現状は赤か 」
一番気になるのは隔壁だ、それ以外は後回しで良い。
操作方法が判らないから、打つ手がないし。
起動に成功したんで白川さんに連絡しておきたいんだが。
走って呼びに行くのは、かなり面倒なんだが。
この規模の施設なら連絡手段が在るはず、って言うか無いと不便すぎるだろ。
「 在りそうなんだけどな。 どれだ、連絡手段 」
『 コミュニケーターは、各部屋に設置してあるパッドで使用できます。 通路及び各ホールには、呼び出し用のコミュニケーターが設置してあります 』
キーボードもマウスも無かったんで、入力は音声か魔力かどちらかだと思ってたんだが。
・・・・・・音声の方なんだ。
楽で良いけど、急に喋られるとビクッとするんだが。
「 波乱様。 今のあれが、あれなんですか? 」
「 そうそう、あれあれ。 」
隔壁の警告メッセージは、人工知能だってラナに説明したんだが、これが難しい。
結局、喋る魔道具って事で無理やり納得させた。
「 隔壁のロック状態を報告してくれ 」
『 隔壁はロック中です 』
「 隔壁の中身は何なんだ? 」
『 機能の一部がロックされているため、回答できません 』
起動はしたが制限が掛かってると。
俺の魔力パターンはレベル10に登録した、アクセス権限はレベル10が最高じゃないのか?
「 俺のレベルを確認したい 」
『 レベル10です 』
「 レベル10なら、全機能を使用できるはずだが? 」 本当はそんなこと知らんけど。
『 前任のレベル10が死亡した際の権限委譲が確認出来なかったため、規定により機能の一部がロックされました 』
「 アクセス権限の最高レベルは、レベル10で間違いないか? 」
『 間違いありません。 規定により機能の一部がロックされています 』
起動の後はロックの解除ね、手間が掛かること。
それに、魔力パターンは削除しても、前任者のデータが残ってるのか。
何のデータなのか確認しないとな、んで、必要なら消去するか改変しておかないと。
AIが矛盾に気が付いて、反乱でも起こされたら大変だ。
と、その前にだ。
「 河原君! こっちに来てくれるか! 」
「 了解っす! 」
いつまでも、”隔壁異常なしっす!” って大声出してたら疲れるだろうし。
返事するだけでも大変だ。
「 起動したんすね? 」
「 起動した。 防衛システムだってさ 」
「 防衛システムってなんすか? 」
「 何かを防衛するんだろうな 」
「 そうでなくて! 何から防衛するんすか! 」
「 今調査中。 機能の一部がロックされたままで、情報が引き出せないんだよ 」
「 ロックっすか。 解除できないんすかね 」
「 チャレンジしてみるよ。 そうそう、隔壁はロック中だってさ 」
「 だったら、ちょっとは安心すよね 」
「 だな 」
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「 エレベータ内と通話したい。 どうすればいい? 」
『 パッドに魔力を流して、通話先を指定して下さい。 映像の提供も可能です 』
「 なるほど。 エレベータ内と通話、映像付 」
モニタの一部に、エレベータの内部が映像が表示された。
4人の姿が写ってるけど、エレベーターにカメラなんか在ったか?
河原君が色々言ってるけど、あれは命令にはならないんだな。
カメラを下からとかズームで映せって言ってるけど、それ犯罪だぞ。
気持ちは---判る、やらないけど。
「 白川さん聞こえる? 聞こえてたら右手を挙げてくれるか? 」
4人が驚いてるのが見えるけど、音声はモニター出来ない。
んでも、ユックリ右手を上げてくれた、なぜか全員。
「 プレートに触れて、魔力を流してみてくれるか。 それで通話が出来るみたいだから 」
モニターには、白川さんがエレベータ内のプレートに触れたのが見えた。
「 波乱さん、聞こえますか? 」
「 聞こえるよ。 起動に成功した。 危険は無いみたいだから、こっちに戻って来てくれる? 」
「 判りました。 カートはどうしましょうか? 」
「 エレベータの側に置いておけば良いんじゃないか。 手ぶらで大丈夫だろ 」
「 判りました。 今から戻ります 」
「 ユックリで良いからね 」
さて、白川さんが戻ってくるまでに、ロックの解除方法を探すとしましょうか。
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白川さん達は15分ほどで戻ってきて、モニタを見て驚いてた。
施設のあちこちを、映像でチェックしてたし。
隔壁はロックされてて安全だって、一番最初に説明。
あと、中身は判らないんで最終兵器の可能性が残ってる事も。
「 システムへのアクセス権限は、最高がレベル10で間違いない。 俺だな。 で、9が白川さんと河原君( あとラナもだけど言わない ) 」
「「 ・・・・・・ 」」
無言でうなずいてる2人。
ラナの事は判ってますよ、って顔だから大丈夫だろ。
「 レベル10の前任者が、権限委譲しないで死亡したらしい。 それで、機能の一部がロックされた。 ロックを解除するには--- 」
ロック解除の方法は、AIに質問したら答えてくれた。
まぁ、規定だって言ってたし。
規定は全員が守るべき規則なんだし、知らなかったら守れないし、聞かれたら答えるのが当たり前か。
廊下でサッカーとかして遊んだら、『 規定により、廊下でのボール遊びは禁止されています 』って言われたりしてな。
レベル10 : 1人
レベル 9 : 3人
レベル 8 : 6人
レベル10の決定でも、レベル9が3人反対すれば無効化できる。
レベル9の決定は、レベル8が5人反対すれば無効化できる。
命令実行の確実性を上げるための規定で、ロックの解除には10人の登録が必要なんだと。
登録者の条件が色々在ったが、俺の技術で魔力パターンを10人登録すれば良いんで、問題無し。
それより、”上位の命令を無効化する” ってどんなケースなのかが気になる。
自爆指令じゃないよな?
「 って事なんで、ここには7人しかいないからロック解除は無理だ。 別の日に10人で来て、魔力パターンを登録する事になる 」
「 そうですね 」
「 了解っす 」
「 つまり、今日はここまで。 もう〔 19:00 〕過ぎてるし、このまま帰っても良いし、一泊しても良いし、どうしようか 」
「 はいはい! 一泊するっす! 」
河原君は居住区で、食べてみたいメニューが在るんだと。
毒じゃないのが確定したんで、まぁ問題は無い。
気付かれた点などが在りましたら、読後の感想をお待ちしています。




