焼きそばっぽいもの
初投稿となります、よろしくお願いします。 舞台設定を簡単に、出来る限り狭い範囲で進める予定です。 戦闘シーンや格闘シーンが苦手ですので、極力少なくしていきます。
・変なことに巻き込まれ、気が付いたら牢みたいな部屋の中。 異世界で、魔道具を改造出来る技術を手に入れる。 城の中で見つけた地下施設で、色々見つけた。
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〔 10:00 〕のおやつ。
エレベータを背にして、みんなで半円になって周りを警戒しながら休憩。
結構気を使ってるんで、休憩になってるのかは疑問だ。
外向きの円陣を組んで、全周警戒よりはましだけど。
「 休憩してもMPが回復しませんね 」
「 だな。 俺のMPが回復しなかった時は、体内の魔力が0だから回復しないって、じいちゃんに言われたけど 」
「 まだMPは充分ありますし、ここには吸収できる魔力が無いんでしょうか? 」
「 そうなるのか 」
「 それより、そろそろ行くっすよ。 まだ先は在るんっすから! 」
河原君は、元気いっぱいだ。
「 さてと、んじゃ行きますか 」
河原君を先頭にして移動開始、安全第一で行きましょうかね。
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地下2階は、水耕栽培プラント。
水耕栽培なのかジェル栽培なのか、もっと別の何かで栽培してるのかは不明。
白川さんの鑑定では、栽培されている植物は全て食用に適しているそうだ。
真っ直ぐ廊下を歩いただけ、中に入ろうとは思わない。
ジェルまみれになって、スベる未来しか見えない。
地下3階にある、居住区画の部屋でお昼休憩。
この階には4つの大きな部屋と小さな部屋が一杯、中央には広場みたいな空間が在る。
広場の中央には四角柱があり、腰の高さに小さな扉とその横に金属プレート。
プレートに触れ魔力を流すと、食事のメニューが表示された。
反応したのは、魔力を登録した4人だけ。
リナとメイドさん2人も試してみたが、無反応。
よし、魔力の登録が効いてるな。
「 ラナは使えるんだな。 エレベータは使えなかったのに、どうしてだろう? 」
「 波乱様、私には判りません 」
思いっきり棒読みだが。
リナと2人のメイドさんが、ラナは何となく使えたって感じてくれればOK。
中に在る機械が使えるなら、連れてくる理由としては充分だろう。
「 とりあえず、食べる事は出来ます 」
白川さんの鑑定では、出てきた食品は全て飲食可能。
目の前には、焼きそばっぽい物、オムライスっぽい物、コーヒーっぽい物。
メニューは写真? になってるんで何となくオーダーした。
「 うまいっすよ! これ、焼きそばになってるっす 」
「 美味しいです 」
「 これは何ですか? 」
「「 初めて食べます 」」
河原君、ラナ、リナ、メイドさん2人の感想。
俺と白川さんは、毒味の後だって。
暇なんでメニューを再チェック。
パッケージに ”タバコ”の文字が有る物があった。 選択したら、フィルター付紙巻きタバコが出てきた。
タバコの味は慣れるしか無いが、パイプ煙草よりはこっちが好みなんで、10箱をカートに確保。
タバコを吸っても、非常ベルは鳴らなかったし消火剤も降ってこない。
タバコと一緒に、ライターらしき物と灰皿らしき物が出てきたんでね、ここは吸っても良いのかなって。
煙が壁に吸い込まれていく、吸気も排気もダクトがないし換気は壁でやってるらしい。
元の世界にも在ったシステムで、スーパークリーンルームで使ってるんだが。
「 その程度のテクノロジーは在ると。 それにしても、何を造るのにホコリが邪魔だったんだ? 」
この階の各部屋にはトイレと浴室が在り、食堂っぽい物も在る、居住区で間違いないだろう。
水は飲めるし( 鑑定は便利だ )、トイレも使える。
トイレットペーパーが在れば、完璧なんだが。
大きな部屋は幹部用、小さな部屋は一般用だろう。
1部屋が何人部屋なのかは判断できないが、50人は余裕で住めそうだ。
んでも、机の上に物が在ったのはこの部屋だけ。
触っただけで崩れるほど劣化しており、元が何だったのかは不明。
骨じゃなければいいんだが。
最後に残ったのが1人だったのか、最初から1人だったのか。
それも不明。
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「 波乱さん、この施設は生きてますよね 」
「 だな 」
水耕栽培プラントでは、天井を移動する機械が収穫しているシーンに立ち会えた。
その機械は天井を移動していたんだが、レールなんて無粋なものは見当たらなかった。
「 収穫したものは、どうしてるんでしょう? すごい量になりますよね 」
「 だな 」
「 何処かに保管してるんじゃないっすか 」
「 何百年も作り続けてたら、どんな倉庫でも一杯になるんじゃ・・・・・・ 」
ん百年か、ん千年か。 どんな倉庫でも一杯になるよな。
「 チリもゴミも落ちてない。 誰がどうやって管理してるんだ? 」
作り続けられてる植物も、見た事の無い魔道具も、何のために在るのか。
稼働はしているが、ここは一体何の施設なんだ?
休憩が終わったら、一度戻ったほうが良いのか?
欲しい物を持てるだけ持って帰って、再度フルメンバーで来るべきか。
誰かが居るなら、少人数でお土産持って出直すべきか。
それとも、
ムニムニ
「 また波乱様が変な顔してます! 」
「 ・・・・・・ラナ。 この顔は生まれてからずっと、変わってないんだが? 」
整形はしていない、する気も金も無い。
「 ああ、それ! 私もやられましたよ。 衛兵が倒れた原因が判らなくて悩んでたら、ラナちゃんにこうムニムニって 」
「 そうなの? 」
ラナが頷いてる。 いつの間に診療所に行ったんだ?
やられてないっすけど、って河原君が言ってるけど知らん。
じゃ、俺の顔が変って事じゃなくて---、どういう事だ?
「 今、波乱さん難しい顔してましたから。 ラナちゃんは、波乱さんに笑って欲しいんじゃないですか? 」
顔に出てたのか。
「 まいったな・・・・・・。 今度から気を付けるよラナ 」
良い子だから頭をナデナデしておこう。
子供に心配かけちゃいけないって、おじさんは思うのだよ。
「 そうっすよ。 俺たちも居るんだから、1人で悩むこと無いっす! 」
ありゃ、河原君にまでバレてたのか。 って言う事は、全員に気付かれてたと。
見回すと皆が頷いてる。
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「 さて、この施設は活きてる。 何のための施設なのか判るまでは、このまま調査を続けたい。 1泊しても調べきれなかったら、一旦戻ろう 」
「 そうですね、このまま続けましょう。 何だか判らない物が足の下にあったら、戻っても安心出来ません 」
「 食べ物もここに有るんすから、最後まで行くっすよ 」
ラナはニコニコしてる。
上で待ってるのはメイドさん位だし、俺も中途半端は気に入らん。
んでも、おじさんに徹夜は無理だ、極端に効率が落ちる。
交代で寝るべきだな。
「 もう少しこのまま休もう。 ここの食料を食べたラナ、リナ、メイドさん2人と白川君の体調に問題無ければ、先に進む 」
「 そうしましょう 」
「 了解っす 」
「「「 はい 」」」
「 ここ床が硬いんですけど? 」
約1名反抗的な奴がいるな。
気付かれた点などが在りましたら、読後の感想をお待ちしています。




