表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
87/192

調査中

初投稿となります、よろしくお願いします。 舞台設定を簡単に、出来る限り狭い範囲で進める予定です。 戦闘シーンや格闘シーンが苦手ですので、極力少なくしていきます。


・変なことに巻き込まれ、気が付いたら牢みたいな部屋の中。 魔道具を改造出来る、技術を手に入れる。 120年後の予想を聞いて軽く絶望。 城の中で見つけたエレベーターで、城の地下に向かう。


|||||


横30m☓奥行き10mあるエレベータホールの向こうには、5mの廊下が続く。

ホールの天井までは、横幅の半分位の10mでかなり高い。

ちょっとしたスポーツ施設並み。


ホールに面した扉は横幅が10m程で、シャッターと呼んだ方が正しい気がする。

んでも、遠隔操作でサーチすると ≪ 扉の魔道具 : 並防犯 ≫ と出る。

大きくても扉らしい。


その先の廊下の左右には、ほぼ等間隔で並ぶ扉。

壁も床も、同じ色の同じ素材で出来ているようだ。

太陽光に似た色の光りが、天井全体から振り注ぐ。




ピピピピ   ピピピピ


「 5分経ったな。 体調が悪くなってたら、手を上げて! 」


腕時計のアラームを止めながら、みんなを見回す。

誰も上げないな、問題は無しか。

何か変化が在ったら、この場でUターンする事は事前に打ち合わせ済。



「 少し身体が重い感じがします。 こう、切れが無いって言うか・・・・・・。 」


身体を左右にクイックイッとしながら答える白川さん。

身体が重いって、急激に太ったんじゃ無いよな。 口には出さないけど。


女性の体型と白髪の話は、本人に言わない方が良い事は経験済み。

あと、シワも。



「 変化無しっす 」  河原君はOKと。


「 波乱様、全員大丈夫です 」  ラナとメイドさん達もOKと。


「 全員大丈夫そうだな。 でも、体調に変化が有ったら、その場で直ぐに言う事。 我慢はしない様に! 」


「 判りました 」

「 了解っす 」

「「「 はい 」」」


返事は元気一杯だな。 んでは、進むとしよう。




診療所を訪問した翌日、朝から地下の探索を強行した。

俺、ラナ、メイドさん2人、ここまでは各1台ずつワゴンを押してる。

残りのメイドさんは、3人娘のサポートと診療所でお見舞いを分担。



ワゴンの中身はおやつと、食料と水。 それから、魔道具用の工具と魔石を少々。

魔石はエレベータの魔力切れ対策として、一応持ってきた。


魔力供給回路を辿ってここを発見したから、城内の魔道具と魔力供給回路が共用なのは判ってる。

城内に在る魔石へ魔力を充填する魔道具は、今まで止まった事が無いと聞いたんで大丈夫と判断。

んでも、最悪システムから切り離してスタンドアロンで強制起動、何てケースに備えてる。


あと白川さんとリナ、河原君は単独だから、参加は合計で7人。



|||||



「 その前に、やる事が有ったな 」


白川さんと河原君の魔力を、魔力データベースに登録する。

2回目だから、もう慣れた。


登録魔力データベースには、10には1個、9には3個しか登録出来なかった。

先に登録して有ったデータは抹消、ちょっと緊張したが体調にもステータスにも異常無し。


データの登録や抹消は、それほど負担にはならない様だ。

プログラムの改造じゃ無くて、データ変更だからだな。



エレベータホールに面した大きな扉の、先ずは右側に移動、河原君が扉の真正面に立つ。

河原君は軽装で、短めの剣と大盾。 今日は、文字通り盾に徹して貰う予定。

右を選んだのは適当だ、意味は無い。



その後ろにカート4台を盾にして、ラナとリナとメイドさん2人。

白川さんは1番後ろ。


俺は扉の横の操作パネルっぽい、金属板の前で待機中。

何か在った時は結構危ないんだが、遠隔操作を持ってる事は知られたくないんでここに居る。



「 開けるぞ 」


みんな黙って頷く。

パネルに魔力を流すと---、開かないね。


と、金属パネルを見ると、開、閉、自動、固定の4つが浮かび上がってる。

固定はロックだよな、後はまぁ意味は判る。



「 今度こそ開けるよ~ 」


”開” に触れると、微かな動作音と共に扉が開いた。

扉は上に移動したように見える。


何かが置いてるようだが、ここの角度からではよく見えない。


「 何すかこれ? 」


河原君からは見えるよな正面だし。

剣を下ろしたんで、敵性生物は居ないようだ。




「 材料ですね、魔道具用の 」


河原君の側で、部屋の中に向けて手をかざしてる白川さん。

鑑定って便利だね~。



「 って、白川さん! MPを使ったら、不味い・・・・・・大丈夫そうですね? 」


「 ステータスに異常は有りませんよ? 波乱さんだって、さっきから使ってるじゃないですか 」


「 俺のは技術で、魔法じゃ無いからな!? 」



まぁ、無事だったから良しとする。

室内をグルッと一廻りした感じでは、材料置き場がもっとも近い。

材料の中には、鑑定でも ”不明” になる物が有った。



「 次に行きましょう 」


白川さんに、扉を閉めて貰って左の部屋に移動。

ここも、エレベーターホールに接した大きな扉が有る大部屋だ。


フォーメーションを組んでさっさと開ける、部屋数はまだまだ有る。


「 こっちは、完成品の保管庫みたいですね 」



「 治癒の魔道具が有るな 」


「 ほんとですか?! 」



こちらも、部屋を一廻り。

治癒の魔道具の他にも、通信、ファイヤアロー、ライトアロー、ウインドカッター・・・凄いな。

他にも色々在るんだが、鑑定でも魔道具鑑定でも判らない物が在る。


「 一通り揃って居るんじゃ無いか、ここに 」


「 治癒の魔道具は、持って帰りたいですね 」


白川さんはブレないよな、流石は聖女。

こっちに来ると、元の世界の性格にブーストが掛かるって聞いた。

白川さんは判るんだが、俺は何にブースト掛かったのか未だに判らん。



「 他にも欲しい物が有るし、帰る時にまとめてピックアップしよう。 ちょっと、気になる事も有るし 」


「 ? 」

「 なんすか? 気になることって? 」


「 この魔道具には、魔石をはめる場所が無いのに魔道具として完成してる。 それが不思議なんだ 」


3人娘が造るのは、全て魔石をエネルギー源としてるタイプ。

ここに有るのはそうじゃ無いタイプなんで、是非とも持って帰って調査したい。



残りの20部屋には、製造用の魔道具が各部屋1台設置してあった。

形も大きさも異なるんだが、全部が ≪ 製造の魔道具:並 ≫ 。


何を造る機械なのか不明。

保管してあった魔道具の種類と、それ以外の製品の種類より明らかに少ない。

もう少し調べたいんだが・・・・・・


「 後回しだな 」


「 波乱様、おやつの準備ができました 」


次の階もあるし、そっちを先に調べよう。


気付かれた点などが在りましたら、読後の感想をお待ちしています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ