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初投稿となりますが、よろしくお願いします。 舞台設定を簡単に、出来る限り狭い範囲で進める予定です。 戦闘シーンや格闘シーンが苦手ですので、極力少なくしていきます。
・変なことに巻き込まれ、気が付いたら牢みたいな部屋の中。 魔道具が改造出来る、新しい技術を手に入れる。 過去の知識を探す途中で、120年後事を聞いた。 何とかしたいが、人材と知識が全く足りないんで色々模索中。 遠征組は、もうじき帰還。
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試作品の、ライトアロー(改良版)と設置台を持って、訓練場まで移動中。
午後は、ライトアロー(改良板)の威力のテスト。
訓練場までは、歩くんで地味に疲れる。
魔道具を持った、メイドさんズの2人が先導し、残りは後方。
アリウムの話を出してから、かなり慎重になってる感じ。
あと、3人娘も居たりする。
城内の廊下、その真ん中を歩いていく。 廊下の向こうから人が来ても、無視して直進。
お貴族様に、道を譲らせるってどうなの。
「 ラナ、目立ってないか。 」
「 そうですね。 でも、その方がむしろ安全です。 あと、左右からの挟撃に注意が必要なので、真ん中を歩くべきです。 」
「 そうなの? 」 挟撃ってされるのか?
「 明日には、遠征先から召喚者とその護衛が戻られます。 今日を逃すと、城内に人が増えますから、狙うとしたら今日ではないかと。 」
「 そうなの? 」
「 昨夜の、護衛会議での結論です。 」 その会議は初耳だ。
「 そうなの? 」
俺の戦闘力はゼロだからな。 任せるしか無いんだが。
どうなってんだろね、この城。
訓練場には、標的となる盾と鎧が一列に並べてある。
鎧の中には、もちろん人は入っていない。 鎧を保管する際に使う、スタンドを使ってる。
一応、10セットは並んでいるが、そこまでの貫通力が在るのかは不明。
見学者が、建物の側から遠巻きに見てるな。 前回の試験より人数が多いのか。
「 では、試験を始めよう。 」
1列に並んだ盾と鎧、その5m前方に台を置く。 上に魔道具を設置すれば、準備は完了。
ライトアロー(改良版)の魔道具は、箱の形にした。
円筒形だと、試験時の向き調整に苦労しそうだし。 真っ直ぐ飛ぶ事に、期待しよう。
「 試験を開始する! みんな離れて! 」
グルッと、周囲を確認。 周囲安全よし。
上げていた腕を、ゆっくり下ろす。
「 撃ちます。 」
発射係はラナ。
やりたかったんだが、却下された。 暴発はしないと言ったんだがな。
ファイヤアローとは違う、長さ60cmの青色の棒が空中に形成される。
光の棒が、高速で移動し消えた。 目では全く追えなかった、文字通り光速だからな。
「 ありがとうラナ。 効果を確認しよう。 」
「 はい、波乱様。 」
盾と鎧には、拳大の穴があり、貫通していた。
2セット目も貫通、3セット目の、盾の表面を溶かして終わってた。
「 凄いですわね、室長。 これなら、どんな魔物も倒せますわ! 」
メイドさんズと3人娘は、試験結果に驚き、喜んでる。
「 次の試験に移ろう。 台を50m離してくれるか。 」
ここからが本番だ。 ゼロ距離射撃なんて、アホがやる事だ。
「 はい、波乱様。 」
最近は、ラナが指示を出してメイドさんズが動いてくれる。
やはりこれは、メイド内の序列が---『 波乱様、準備んできました。 移動しましょう。 』
「 あいよ。 」
50mでは、3枚目の盾の溶け方が、少なくなった。
100mでは、3枚目の盾に変化無し。 ギリギリ2セットを貫通、と言った所か。
やはり、ライトなアローだけあって、空気中で減衰する様だ。
実用上は十分だ、十分なんだが。
「 これならどんな魔物でも、倒せますわ! 」
「 ・・・・・・本当にそう思うかい、アスター。 」
「 もちろんです室長! 皆さんも、そう思っておられるでしょう! 」
見学者が、鎧の周りに集まってウダウダ言い合ってる様だ。
概ね、ライトアロー(改良版)の性能に驚き喜んでるようだが。
---お気楽でいいな。
「 これだけの魔法が在るのに、なぜ前回、大きな被害を受けたんだろうね。 」
「 え? 」
「 魔道具なら、魔石が有ればいくらでも用意出来るだろ? そもそも、これの原型は魔法使いが使う魔法だよ。 何人が使えたのか記録は無かったけど。 それでも、大きな被害を受けた。 何故だろうね。 」
「「「 ・・・・・・。 」」」
皆さん、やっと事の重大さに気が付いたか。
真っ青になってるエルフが居るな、ああ宰相か。 これだけ威力のある魔法が在っても、前回は実質的に負けた。
王都の人口の半分が失われたらしいし、負けだよな。
前回は、これでも倒せない魔物が出た、と言う事なのだろう。
しかも、毎回毎回、前回より強くなると聞いてる。
今回は、どんな魔物が出るんだよ。 俺は、恐ろしいんだがね。
雨で、ライトアロー(仮)が減衰して、威力が落ちた可能性は在るけど。
天気に期待するのは、たぶん間違いだよな。
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オマケで、魔石インクを用いた魔法絶縁性試験を実施。
インク無し、1回塗布、5回塗布、10回塗布で比較。
布の中央と4隅、5箇所を撃ったんだが効果が安定しない。
効果は在ったんだけどね~。 まだ、ムラが在ったのかな。
「 室長。 効果は在りましたが・・・・・・。 」
「 魔石の量が、少なすぎたのかも知れないな。 」
「 魔法陣を描く時の、3倍は入れましたわよ? 」
「 もっと増やしてみよう。 ペースト状になる位まで。 」
「 ぺーすとじょう? って、何ですの? 」
「 そうだな。 少し硬めのジャムとか、少し硬めの水あめ。 溶けたバターは---液体か。 まぁ、作る時に指示するよ。 」
「 今日の試験は、ここまでにしよう。 撤収を初めてくれるか。 」
「 はい。 波乱様。 」
夕食後、ラナとメイドさんズとベランダでまったり。
ラナはかなり身長が伸びて、今では俺の肩まである。
本人は、別の所のサイズが気になるみたいだけど。
それはね、ほぼ水と脂肪の固まりなんだ。 エロイ人には、判らないらしいけど。
ラナ、えろいのか?
次の試験では、ステルス機用の塗料みたいに、cm単位で魔石を塗って効果を確認してみよう。
かなり重くなるけど、元々盾を持つ職業なんだから、問題無かろう。
ライトアロー(改良版)は、10倍以上の出力に改造しておこう。
魔法が利かない魔物が出たら、10倍でも不安は残るから、何台かは100倍でも良いか。
そんな事より、だ。
「 始まったな。 」
名 前:波乱万丈
年 齢:55
称 号:巻き込まれた病人
職 業:ENGINEER
レベル: 1
H P: 7/10
M P:10/10
筋 力: 7/ 7
知 力:20/20
素早さ: 8/ 8
器用さ:30/30
技 能:エンジニアリング
技 術:魔道具操作 ≪ 魔道具破壊 ≫ ≪ 魔道具解析4 ≫ ≪ 遠隔操作5 ≫
≪ 魔道具改造9 ≫
病状が悪化したな、HPが減り始めた。
気付かれた点など、読後の感想をお待ちしています。
独自の理論を展開していますが、ファンタジーの世界観を壊さない範囲に留めているつもりです。




