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昔話

初投稿となりますが、よろしくお願いします。 舞台設定を簡単に、出来る限り狭い範囲で進める予定です。 戦闘シーンや格闘シーンが苦手ですので、極力少なくしていきます。 ※誤記のご指摘、ありがとうございます。 気が付くのが遅くなりましたが、修正しました。


・変なことに巻き込まれ、気が付いたら牢みたいな部屋の中。 魔道具の改造で、新しい技術を手に入れる。 魔道具と研究室を頂いたのだが、まだ未稼働。 遠征組は、まだ帰還せず。 過去の知識を探す事にしたついでに、突っ込んでみた。



|||||



 「 波乱様。 設置が終わりました。 」


 「 あんがと、ラナ。 んじゃ、戻ろうか。 また来るよ、じいちゃん。 」


 「 手ぶらでも良いからのぉ。 昔話が聴きたくなったら、またおいで。 」


 「 あいよ。 」



じいちゃんから、30分ほど昔話を聞いた。

360年前が中心だが、それ以前の話もしてくれた。 


その前も、前の前も。 480年毎に発生する、魔物の氾濫。 じいちゃんは、全部を体験してるんで色々話してくれた。 んで、”120年後の魔物の氾濫で世界が滅びそう”がトップニュース。

んでも、120年後の話をされてもな。 そこまで、生き延びる自信は無い。


ちなみに、前回召喚された4人(勇者、賢者、聖女、聖騎士)は、全員やられたそうだ。

墓は在っても、骨は無しなんだと。


勇者と王女の間に子供は無し、出来なかった。 勇者の血、その力を王族の血脈に残せなかった。

それも現在、国王派の勢力が減退している、一因になってると。


うん、好きにしてくれ。




 「「「 お帰りなさいませ、室長。 」」」


部屋に帰って来たんだが、居ない間に模様替えが終わってた。

3人の作業机が入って、素材置き用の棚も入ってた。

段々部屋が狭くなってくるんだが、ベランダにもう一部屋作ってくれないものか。



 「 作業報告を、お願い出来るかな。 」


 「 全員、8cmまでクリアしましたわ。 」


 「 凄い、大したもんだ。 」


 「 属性は予定通りの水、冷却の魔法陣です。 」


冷却って、水系統の応用編。 手引書の最後に、唯一乗っていた応用編。

彼女たちは、気づいていないようだが。


 「 魔法陣を、小さくする時の問題点は? 何か気が付いた。 」


 「 今の所、在りませんわ。 完成した魔法陣の、グレードがやや低めになりますが。 」


 「 もう少し様子を見よう。 作り慣れた物と初めて作る物を、単純に比較して意味無いし。 」


 「 そうですわね。 慣れたら、もっと精度を上げて見せますわ。 」

 

良いね。 そうこなくっちゃ。




 「 充分な成果だ。 ちょっと休憩して、お茶にしよう。 」


 「 はい。 波乱様。 」


ラナとメイドさんズが、ベランダにお茶を用意してくれる。

暑くなって来たけど、ベランダの方が解放感が在るし、冷風に当たってれば何とかなる。

虫が居ないのも、理由の一つだ。


食べ物の中に虫、ダメ絶対。



|||||



 「 随分と優雅ですのね? メイドまでお茶とは。 」


 「 だろ。 成果出してるからね、これ位は良いんじゃ無いかな。 」


 「 かなり費用が、掛かると思いますが? 」


これこれ、メイドさんを睨むな。 ラナは---、気にしてないな。


 「 そうか? 毎日飲んでる、ポーションの方が高いって言われたけど。 」


 「 毎日ポーションって、どこかお悪いんですの? 」



 「 胃がね、痛くなるんだよ。 痛く無い日でも、痛くなる前に飲んで予防してるし。 」


 「 ・・・・・・、その程度でポーションって。 お代は、もちろんお給料からお支払いになっているんですわよね? 」


 「 いや、王宮持ち? じゃないかな。 それに、給料は貰ってないし。 」


 「 は? 」 ひ?


 「 給料は無いよ、召喚者全員ね。 知らなかった? 」




 「 ・・・・・・存じませんでした。 」


 「 勝手に呼び出して、こき使って、無給だよ? 成果は出してるから、これ位は贅沢にならないでしょ。 」


ハーレムじゃ無いし、大丈夫だろ。

若い子が美味しい物を食べて、嬉しそうにしてるのを見てるだけだし。

おじさんの趣味だよ趣味、決して変態では無い。



 「 ・・・・・・お給料無しとは、存じませんでした。」 素直だね、貴族なのに。


 「 うむ。 苦しゅうない、楽にせよ。 」


一瞬、縦巻ハイエルフが、着物を着ている風景が頭を横切ったが、気のせいだろう。



 「 みんなで仲良くが、あっしのやり方なんでね。 慣れてくれるか。 」


 「「「 判りました。 」」」


 「 ちなみに、飲み放題、食べ放題だ! 好きなだけ、堪能して欲しい。 」


ビシッと、お菓子とフルーツ山盛りのテーブルを指さす。

3人は顔を見合わせた後、早足でテーブルに向かって行く。

レディーに、あるまじき速度で。



この部屋に居る、俺以外全員は、3桁の年齢。

四捨五入で、200才だ。 四捨五入する、意味は無いが。

その割には、年下感が在るんだが。


エルフの記憶は、サンプリングレートが低いんじゃ無いだろうか。

人間の、1/10とか1/100とか。

感情のピークは記憶してても、総量が少ないんで無表情になる---とか。


白川さんと、河原君が帰ってきたら、話してみるとしよう。

フラグじゃ無いよな。

気付かれた点など在りましたら、読後の感想をお待ちしています。

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