追加の3人
初投稿となりますが、よろしくお願いします。 舞台設定を簡単に、出来る限り狭い範囲で進める予定です。 戦闘シーンや格闘シーンが苦手ですので、極力少なくしていきます。 ※投稿方法を勘違いしていましたので、修正しました。
・変なことに巻き込まれ、気が付いたら牢みたいな部屋の中。 魔道具の改造で、新しい技術を手に入れる。 いつの間にか命を狙われてたんで、ラナを専属護衛に。 壮行会でのあれこれのご褒美に、魔道具と研究室を頂いたのだが、まだ未稼働。 また、体調不良。
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アスター、アズレア、メアリ。 魔道具室から、引く抜くことになった3人娘。
娘と言っても、全員150才越えてるんで、おばあちゃんと言うべきか。
「 で、何故ここに来たのかな。 」
まだ、 〔 08:30 〕なんですが。 ま~ったりしたいんですが。
「 引き継ぎが終わりましたので、こちらで作業しようと思いましたの。 」
の?
3人のまとめ役なのだろう、縦ロールのアスターが答えてくれる。
エルフの縦ロールって、何か新鮮だが。
んでも、”の” ってなんなの。
「 異動は、新しい部屋が完成してからだったのでは。 それ位の、作業量は在ったと思うんだが。 」
見学に行った魔道具研究室は、名ばかり。 魔方陣や、魔道具の組み立て工場( 小企業程度 )になってた。 個人別のノルマも在って、俺が興味を無くした一因でも在る。
「 作業量は充分在った、って言うか、間に合わない位在ったと思うんだが。 」
「 ノルマは、達成しております。 得意な属性を、1人で3人分まとめて作りましたので。 前より、ずっと早く達成出来ましたわ。 」
うん、知ってる。 5~10倍違うんだよね、グレードの" 並 " の発生数。
んで、来ちゃったんだ。
「 部屋が無いんで、作業場所も材料も用意 『 場所は、ここでよろしいでしょう。 』よろしく無いだろ。 」
「 よろしくは、無いだろ。 ここは、あっしのあっし室なんだが。 」
「 問題在りませんわ。 」 後ろの2人も頷いてるけど。
問題大ありだ。 んでも、何を言っても引きそうに無い。 面倒だ。
「 で、何でそんなに急いでるんだ。 」
「 働かないと、お給料を頂けませんの。 」
「 製造目標達成したんだから、今月分は貰えるんじゃ無いの? 」
「 いいえ。 働いた日数分しか、頂けませんの。 」
ブラック決定。 んでは、何かしら働いてもらうとして。
「 材料費が欲しいんだが、誰に言えば良いんだろう。 」
「 研究室の予算は、宰相が管理しております。 」
「 了解、宰相ね。 ちょっと、交渉してくる。 」
今からですか? お忙しいんで会えませんよ? なんて言ってるけど関係無い。
さっさと済ませて、休みたいんだよ。
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宰相との交渉は、概ね良好。 研究室の費用は、今までの売り上げの一部から捻出可能だと。
3人分のお給料も同じ。 んで、お給料に成果分の加算をお願いした、ちょっぴりだけど。
金貨をゲットして部屋に付いたのは、昼直前になった。 時間が掛かりすぎる。
どこにでも、お役所しか出来ない奴は居るようだ。
3人のお昼は、パンとチーズと乾し果物。 本業は、冒険者なのだろうか。
スープだけでもと、一緒に食べる事を強要した。 こう言う時は、強権を発動した方が良い。
相手のかく恥が最小限になるし、時間を無駄にしなくて済むことを、おじさんは知っている。
スープの増量は、部屋を出る前に料理長に伝達を依頼済み。 ラナから、食事に注意するように言われてる。 でだ、同じ物を食べる人数を増やせば、被害がとんでもない事になるから狙いにくくなるはず。
そう、これは自分のため。 出来るおじさんに、抜かりは無い。
「 ちょっと良い。 そのパン、こっちのと交換してくれないかな? 」
それにだ、チラッと見せて貰ったパンは麦芽パンだった。
たまには、食べてみたい。
交換したパンを食べてると、全員から変な目で見られた。 食感はあれだけど、栄養はある事を説明したら、変な目で見られた。 どうやら、栄養と言う概念が無いらしい。
栄養は、重要だと思うんだが。
食後の一服。
パイプ煙草も、かなり慣れた。 最初は、パイプに詰める葉の量に苦労した。
詰めすぎると火が消えるし、スカスカだと吸った気がしないし、直ぐに吸い終わってしまう。
文字通り一服して終わり。 慣れるって重要だ。
午後、3人娘に魔方陣を作成する材料を買い出しを依頼。
御用達の業者も在る様だが、貴族の派閥とか、家の繋がりとか、面倒なんでパス。
品質重視で、お願いしてある。 その間、俺はベランダでまったり出来るし。
3人が持って居た、手引き書を読みながら休憩。
新人が入ると、最初の半年間は手引き書の模写が仕事になるんだと。
先輩から言われる雑務もやりながらなんで、結構忙しいらしい。
んで、その手引き書を借りてノンビリ読書。 文字は普通に読める、日本語にしか見えない。
中身は、基本的な魔方陣の書き方ばかり。 火と水と風と光。
応用編として、水から発展する冷却が在る位で後は無し。
気が付かれた点など在りましたら、読後の感想をお待ちしています。




