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魔力酔い

初投稿となりますが、よろしくお願いします。 舞台設定を簡単に、出来る限り狭い範囲で進める予定です。 戦闘シーンや格闘シーンが苦手ですので、極力少なくしていきます。 ※投稿方法を勘違いしていましたので、修正しました。


・変なことに巻き込まれ、気が付いたら牢みたいな部屋の中。 魔道具の改造で、新しい技術を手に入れる。 いつの間にか命を狙われてたんで、ラナを専属護衛に。 壮行会でのあれこれのご褒美に、魔道具と研究室を頂いたのだが、余分なものが色々付いてきた。 



|||||



[ 06:15 ] いつもより、寝覚めが悪い。 


伝説級の魔道具も、自由にできる研究室も、建物が出来るまではお預け。

助手の3人も、業務の引き継ぎで第一研究室に出勤中。

だからだろうか、マーガレットが魔道具を造れと素材を大量に持ち込んできた。


昨日は、8時間で160個を作成、時間当たり20個。

それなりのペースなんだが、マーガレット()はお気に召さなかったらしい。

今日は、200個をご所望だ。 賢者に付いていくと思ったんのだが、なんで残ってるんだ。


ベランダで一服、今日も晴れだ。



 「 波乱様。 お食事に参りましょう。 」


 「 そうだね、ラナ。 」


食欲は、ハッキリ無い。 んでも、私が食べないと、ラナに毒見をしてもらえない。

踏ん張ろう。



1人だけの食堂でも、普段とやることは変わらない。 まぁ、食堂だしな。

その代わり、毒見の重要性が増している可能性が在ると、ラナが言っていた。

目立ち過ぎたか。

食事が終わると、護衛のメイドさん6人と合流して部屋まで。


一服したら、作業開始しますか。



|||||



午前中作業して60個完成、明らかにペースが遅い。 体調も悪い、眩暈がしてるし。

MPの回復スピードが、落ちている。 正常時は5分で1MP回復するのだが、途中からは6分以上掛かるようになった。


 「 ラナ、マーガレットに伝言をお願い。 体調が悪いから、治療室に行くと。 」


 「 はい。 波乱様。 」



メイドさんズから、2人が伝令に出発。 私は、ラナと残りのメイドさんズと一緒におじいちゃんの所へ。 


 「 おや? どうされましたかな。 」


 「 ちょっと、体調が悪くて。 眩暈がするんです。 MPの回復も、遅くなってます。 」


 「 薬は飲みましたかな? 」


 「 ええ。 [ 10:00 ] に、飲みました。 効果は出てませんね。 」


 「 どれどれ。 診てみましょうかの。 」



じいちゃんの診断結果は、


 「 魔力酔い? 」


 「 そうですじゃ。 短期間に、MPを使い過ぎたんじゃろうな。 」


 「 使い過ぎ? 満タンまで回復してから、使っていたんですが。 」


 「 お前さんの今の基礎レベルは1、じゃったの。 1日で使って良いMPは、判っておるじゃろ。」


何の事ですじゃろ?



 「 知らないんですが。 」


おじいちゃんが言うには、魔力を使う者には誰かが教えてくれるそうだ。

訓練を、真面目にやっときゃ良かったか。 んでも、魔術の素質が無いからって、教えてくれ無かったよな気がするんだが。


MP0になるまでは使わないとして、最大値の1.5倍を超えない方が良いらしい。 個人差は在るらしい。 1.5まで使ったら、翌日は休息が必須だそうで。


MPを90%まで使うと、10cmなら0.1MPだから90枚、20cmなら45枚か。

だいぶペースが落ちるが、マーガレットは納得するだろうか。


MPを0にすること、短期間で使いすぎること、気を付けるとしよう。

それにしても、保健室とか診療所とかに来るだけで、病状が楽になるのは何故だろう。

プラセボ効果ってやつかな。



診察後は、ラナと一緒に病室を一回り。 スリスターの兵士が居るらしいから、情報交換。

周りに、注意したのは言うまでも無い。



|||||



部屋に帰って、休憩。 マーガレットに、伝言は伝わったらしい。

私のレベル、1だったの忘れてたんだと。 いい加減だな。

無理なく、毎日作成できるだけで良いんだと。



んで夕方、飯前に地下室建設場所に来た。 ここで、手に入れたい物が在ったんで。


 「 今晩は。 ご苦労様です。 」


 「 おう。 部屋は、まだ出来てねぇぞ。 」


 「 急がせる気は無いですよ。 」


まぁ、流石に2~3日では完成しないだろう。

土魔法は無いらしく、全て人力とエルフ力で掘ってるし。



 「 地下の広さは、そんなに要らねぇんだよな。 」


 「 そうですね。 広さより、深さが重要です。 」


 「 あんな魔道具治すんだろ? 深い方が良いわな。 」


目的の物発見、手に入れて軽く振ってみる。 それなりに重い。



 「 誰に聞いたんですそれ。 治るか判りませんけど、やるだけやってみますよ。 」


ラナも、目的の物を入手した様だ。 


 「 地下室の真上は、休憩室にして下さいよ。 真上から材料が落ちてくるなんて、嫌ですからね。 」



 「 ちげぇねえ。 」  がはは、と笑うおっさん。


ドワーフじゃ無いみたいだな。 城内の工事を任されるんだから、それなりの腕と信用が在るんだろう。

雰囲気で判る。


 「 では、今日はこれで。 今度来る時は、何か手土産持ってきますよ。 」


 「 おう! 期待してるぜ。 」



さて、目的の物も手に入ったし、帰るとしますか。











気が付かれた点など在りましたら、読後の感想をお待ちしています。

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