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インターミッション day X   工作員 リナ

初投稿となりますが、よろしくお願いします。 舞台設定を簡単に、出来る限り狭い範囲で進める予定です。 戦闘シーンや格闘シーンが苦手ですので、極力少なくしていきます。 ※投稿方法を勘違いしていましたので、修正しました。


私はリナ、工作員(エージェント) リナ。


廊下の灯りを、付けたり消したりするのは大変です。

魔力を流す棒は、重くはありませんが10mあります。

メイド3人で、両端と真ん中を持って、曲げない様にして運びます。


灯りの魔道具まで来たら、曲げないように注意しながら棒を使います。

灯りを消してから魔力を補充して、次の日に備えます。


棒を下ろしたら3人で持って、移動して、持ち上げて・・・

城内の灯り全てやるのですから、とにかく、地味に大変なんです。




私はリナ、工作員(エージェント) リナ。


城内の、灯りの工事が終わりました。

例の異世界人の案だそうです。 


マーガレット様は、これからは一度に消えるからと。

魔力の補充も1回で済むそうです。

・・・・・・何を言っているんでしょう、灯りはあちこちに在るのに。


マーガレット様が、みんなの目の前で実演して下さいました。

金属の板に魔力を流すと、長い廊下にある灯りが一斉に消えたんです!

驚きました、これが異世界人のおとぎ話の「 オール電化 」なんでしょうか。


魔力の補充も、そのまま出来るのでとても楽です。

空いた時間で、情報収集でもしましょう。


3人一組で、4組、2時間掛かっていた作業が、3人で30分で終わります。

その分、例の異世界人の護衛をしろと?  お断りします。

青のカチューシャを付けろと?  嫌です。




私はリナ、工作員(エージェント) リナ。


例の異世界人が、舞踏会で何かやらかすそうです。

まぁ、変人ですからね。

女王様も王様も、大変気に入っていると?


何を企んでいるんでしょう。

変人を気に入るなんて、ひょっとして女王様もへんぁ・・・・・・。

口は気をつけましょう。


それにしても、気になります。

例の異世界人は何をやろうと、、、、、え? 倒れた? 意識か戻らない?


姉は、寝ないで看病しているようです。

早く目を覚ましてくれないと、姉が倒れてしまいます。

いつまでも寝てんじゃねえよ、異世界人。




私はリナ、工作員(エージェント) リナ。


例の異世界人が作った、帆船用推進魔道具の試験の結果が出たようです。

最初は帆が破れたり、帆柱が折れたりしたようですが。

最後には、今までの8倍の速さで移動できたとか。




私はリナ、工作員(エージェント) リナ。


メイドの間で、アリウム様が結婚されると噂が流れてます。

お相手は、宮廷筆頭魔道具師様。

灯りの魔道具と冷房の魔道具と帆船用推進装置で得た利益を、手土産にすると。


例の魔道具は、異世界人が作ったもの。

利益の半分は、例の異世界人の物だと思うのですが。

このまま、目を覚まさなければ、死人に口無しと言うことでしょう。

貴族は、どこの国でも同じですね。


でも、目を覚ましたらどうするつもりなのでしょう。

大変なことになりますよね。




私はリナ、工作員(エージェント) リナ。


例の異世界人が、目を覚ましました。

良かった、これで姉も休めます。


例の異世界人は、自分で奴隷の首輪を付けたようです。

魔道具の権利を、自分とアリウム様が所有してると証明するために。

嘘をついたら命を絶つように、自分で自分に命令したそうです。

馬鹿です。


でもこれで、事実が女王様に伝わってしまいました。

アリウム様は、どうするんでしょう?

結婚も無くなるんでしょうか。

女王様に嘘をついた罰、厳しいと思うんですが。




私はリナ、工作員(エージェント) リナ。


なんとかと言う、宮廷魔道具師は解雇になり、廃嫡。

実家も、かなりの額の罰金を支払ったとか。

アリウムとの結婚は、無くなりましたね。




私はリナ、工作員(エージェント) リナ。


舞踏会当日。

()筆頭宮廷魔道具師が、アリウム様を亡き者にしようとしました。

武器の持ち込みは禁止されているので、魔道具を使ったようです。


ファイアアロー、今は無き古代の魔道具です。

壊れているようですが、誰も手を出せません。

奴が魔道具を爆破させれば、舞踏場に居る全員を巻き込めるでしょう。


せっかく、王宮に潜り込めたのに、姉も私もここまでですね。

残念です。




私はリナ、工作員(エージェント) リナ。


視界を、青い物が横切りました。

異世界人が動きました、姉も一緒です。


ゆっくりと、でも堂々と、()筆頭宮廷魔道具師に近づきます。

奴が魔道具を爆発させたら、全員助かりません。

姉が一緒に居るんですから、知ってるはずです。

怖く無いんでしょうか?


私も、私の周りの貴族も震えています。

神に祈って良いですよね?


異世界人が蹴り飛ばし、聖騎士様が腕を切り、奴は捕まりました。

彼は、脚を怪我したようですが、それ以外の全員は無事です。

神と彼に、感謝しましょう。




私はリナ、工作員(エージェント) リナ。


青は卑しい色。 

でも、その青を城内で見かけるようになりました。

国王派の方達だけですが。


青い指輪、青いハンカチーフ、何処かに青が入ってます。

私も青のブローチを付けましょう、彼への感謝を込めて。



|||||



とある国のとある部屋での会話



 「 局長、工作員 リナから連絡です。 筆頭宮廷魔術師が、元第一王女の殺害に失敗したようです。 」


 「 この時期にか? 何が在ったんだ。 」


 「 新たな魔道具の、利権が関係しているようです。 詳しくは、こちらの報告書に。 」


 「 魔道具は、金貨が動くからな。 貴族でも、利権は欲しいだろう。 」




 「 帆船用推進魔道具・・・・・・8倍も速いのか! 」


 「 そのようです。 」


 「 不味いな。 そんなものを量産されたら、うちの海軍では・・・・・・。 」


 「 勝てないでしょう。 」



 「 海は、ディストピアの物となるか。 」


 「 はい。 」



 「 あと・・・・・・、今年は『 青 』だそうです。 」


 「 ・・・・・・何だそれは? 」





気が付かれた点など在りましたら、読後の感想をお待ちしています。

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