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day31   見送り

初投稿となりますが、よろしくお願いします。 舞台設定を簡単に、出来る限り狭い範囲で進める予定です。 戦闘シーンや格闘シーンが苦手ですので、極力少なくしていきます。 ※投稿方法を勘違いしていましたので、修正しました。

・変なことに巻き込まれ、気が付いたら牢みたいな部屋の中。 魔道具の改造で、新しい技術を手に入れる。 いつの間にか命を狙われてたんで、ラナを専属護衛に。 巻き込まれた召喚は、予定にないイレギュラーだった事が判明。 壮行会でのあれこれが終わったが、投獄されてた召喚者が脱走した。



|||||



アラームで目を覚ます。 〔 04:10 〕 外は暗く、まだ朝より夜に近い時間。

ベッドから、身体を引き剥がして起床。


ドアの外、その両側に火の魔剣2本が廊下に浮いてる、護衛の兵士は無事。

メイドさん達は全員起きてる。 しっかり、交代で休んでくれたらしい。

朝までグッスリだったし、襲撃は無かったようだ。



身支度を調えベランダで一服、星が残ってる。 今日は、遠征出発日。


 「 波乱様どうぞ。 」


ラナが、コーヒーを持ってきてくれた。 この後ポーションを飲んで、胃の痛みを取るまでが毎朝の日課。 それでも、コーヒーは止められない。



第三勢力(サード) が、敵か味方か。 筆頭なんちゃらの背後関係、どこの派閥に属してたのか。

色々、ラナに調べてもらわないと。

どっかの派閥に、所属した方が良いのか? メリットとデメリットも、充分考慮しないと。


 「 さて、やることが沢山あるな。 まずは食堂へ行って、挨拶をしておこうか。 」


 「 はい。 波乱様。 」





 「 おっと? 」


食堂には誰も居ない。 出発は、 [ 05:30 ] って聞いたんだが誰も居ない。

まだ時間には余裕があるから、遅刻じゃない。 ここはメイド哨戒機の出番かな、ツーマンセルで2組。


 「 波乱様。 荷に追加が在って、出発が遅れているようです。 」


 「 ありがと。 じゃ、河原君の部屋に行ってみよう。 」


時間が時間だから、白川さんの部屋には行けない(・・・・)。 身支度中の女性の部屋には、入らない方が良いケースが多い。 但し、『 どっちが好き? 』 と、聞いてくる女性の場合は除く。

『 どっちが似合う? 』 って聞いてくる場合は・・・・・・頑張れ。



河原君の部屋でしばし歓談。 少しは不安になってるかと思ったんだが、そんなことは無かった。

本気の訓練に基づく、根拠ある自信なんだろう。 


 「 しかし、遅いっすね。 」


 「 だな。 それとも、俺たちが時間に厳しすぎるのかね。 」



[ 06:00 ] 何か食べた方が、良いんじゃないだろか。 と、言うことで食堂へ移動。


 「 おはようございます、白川さん。 」   居たね、先客が。


 「 おはようございます。 まだ、掛かるみたいですよ。 先に朝ご飯を頂きませんか。 」


 「 了解。 」


白川さんは、いつもより金色が少なかった。 河原君は、ひらひらが少なかった。

俺はいつも通り、変わらない毎日が重要なのだよ。




 「 なんか、荷馬車が追加になるみたいです。 」


 「 白川さん、その情報はどこから。 」


 「 リナが、準備してる兵士さんに聞いて来てくれました。 」


前もって用意しておけよ、って言いたい。



 「 なんでも、波乱さんの養殖用だそうですよ。 」


 「 養殖? あっしの細胞から、クローニングでもするんですかね。 」


 「 いえいえ。 檻に捕えた魔物で、安全にレベルアップして貰うってことみたいですよ。 」


安心した。 養殖と聞いて、何十人も並んだ自分の姿を想像したのは内緒だ。



 「 何かこう、申し訳ない気になるな。 」


 「 気にすること無いっすよ。 波乱さんが戦えないのは、みんな知ってるっす。 」


頷いてる白川さん、皆知ってるんだ。 そりゃそうか、殴っても蹴っても自分の骨が折れるんだし。

足手まといだよな。 それに俺の目標は、レベルアップじゃない。  



結局、出発したのは [ 10:00 ] 、時間にルーズ過ぎるだろこの世界。


城の中で車列を見送る、側にはラナとメイドさんと護衛の兵士。 城の外には、出られなかった。

脱走した奴が、まだ見つかってないから駄目だそうで。

 

オープントップの荷台に、帆船用推進装置が据え付けられてる馬車が在った。

何でも、魔物に対する戦闘力を試すんだと。 


このタイミングでの出発するのは、舞踏会参加者の護衛のため。 参列者の帰国より先行して魔物を間引く---、間接援護だな。 あと、魔力を補充した山ほどの魔石は、盗賊に狙われるらしいからそれも駆除すると。 しっかりした、理由は在ったんだね。


それにしても、馬車の車列が長いこと長いこと。 今できるのは見送ることだけだから、最後まで見送った。 次は、肩を並べて一緒に行きたいものだ。



|||||



部屋に戻って一服してると、女王様からお呼び出し。

メイドさんに案内されて、前とは違う部屋に連れてかれた。


 「 お呼びに付、参上致しました。 」


 「 顔を上げなさい。 今日は、お礼をするために来て頂いたのですから。 」


御礼、何チャラ魔道具師の件だろう。 奴はどうなったのかね。


 「 アリウムを助けてくれて、礼を言います。 褒美を差し上げたいのですが、何か希望は在りますか。 」


 「 ・・・・・・。 」


 「 今日は、非公式な会談です。 相談と言っても良いでしょう。 遠慮なく、希望を言って頂いて構いませんよ。 」


最低限の礼節を保ったうえで、無礼講ってことかな。 

なら要求は用意してある。



 「 それでは、彼が使っていた壊れた(・・・)魔道具を頂きたく。 あと、ラナとリナを奴隷から、開放して頂ければ。 」


 「 奴隷からの開放は、今日中にやらせましょう。 ・・・・・・魔道具と言うのは、ファイアアローの魔道具ですか? あれは壊れていますよ? 」


 「 壊れているから、です。 壊れていれば、色々調べられますから。 」


 「 壊れた魔道具は危険です。 城内での使用は、許可できませんよ? 」



 「 それでは、城壁の外ではどうでしょう。 王都に、被害は出ないと考えます。 」


 「 脱走した者の行方が、まだ判っていません。 ですので、城外への外出も許可できません。」


 「 でしたら、訓練場の一番隅に、地下室を用意して頂ければ。 」


 「 地下室ですか? 」


 「 ええ。 穴を掘って、穴の周りに壁を立てて頂くだけで結構です。 爆発は上に逃げますから、城に被害は在りません。 」


まぁ、爆発の規模が大き過ぎたら、被害は出るんだけど。

んでも、元々壊れてないから、あの魔道具。


 「 ・・・・・・そうですね。 その程度であれば、用意できるでしょう。 」


 「 ありがとうございます。 」


魔道具は、残ってるって思ってたんだよ。 いつ爆発するか判らない魔道具、誰も触ろうとしないはず。

まぁ、想定の範囲内だな。 これで、あの魔道具は俺の物だ。 

前の持ち主が、どうなったかは興味無し。 好きにしてくれ。


気が付かれた点など在りましたら、読後の感想をお待ちしています。

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