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day28-2   復活

初投稿となりますが、よろしくお願いします。 舞台設定を簡単に、出来る限り狭い範囲で進める予定です。 戦闘シーンや格闘シーンが苦手ですので、極力少なくしていきます。 ※投稿方法を勘違いしていましたので、修正しました。


・変なことに巻き込まれ、気が付いたら牢みたいな部屋の中。 魔道具の改造で、新しい技術を手に入れる。 いつの間にか命を狙われたんで、ラナを専属護衛に。  壮行会の準備は順調だったのだが、気が付かないうちに倒れる。 舞踏会まで後2日の時点で、マーガレット様が影武者(ダブル)の告白。



|||||



部屋のベランダで、昼食後の一服中。 そろそろ、行動開始。


ソファの前のテーブルには、灯りの魔道具、改造前の冷房1台、じいちゃんに貰った丸薬、コップに入った水、ポーション、出血した時のためのタオル、リバース対策のごみ箱、それとラナ。


ラナは、俺の隣に座ってる。 血を流し始めたら、殴ってでも止めてもらう予定。 

殴られないことを祈ろう、あの力で殴られたら病院行き決定だ。 奴隷の首輪への、条件追加は完了してる。 奴隷は主人を殴れない? 3原則? 知らん。


ステータスを確認、MPは午前中に最大まで回復済み。 それでも、万全を期して午後まで待った。

おじさんが保守的なのは、過去の失敗の経験がフラッシュバックするからだ。 

正確に言えば、保守的ではなく慎重なだけだ。



   名 前:波乱万丈(はらん ばんじょう)

   年 齢:55

   称 号:巻き込まれた病人

   職 業:ENGINEER

   レベル: 1

   H P: 9/10

   M P:10/10

   筋 力: 7/ 7

   知 力:20/20

   素早さ: 8/ 8

   器用さ:28/28

   技 能:エンジニアリング

   技 術:魔道具操作 ≪ 魔道具破壊 ≫ ≪ 魔道具解析4 ≫ ≪ 遠隔操作4 ≫

             ≪ 魔道具改造8≫



まずは、灯りの魔道具を点ける。 そう、点けるだけ。

それも出来なかったからな、最近まで。


 「 点灯。 」     よし点いた、鼻血も出てない。


 「 ラナ、目は充血してるかな。 」


 「 大丈夫です。 いつもと同じ真っ黒です! 」


真っ黒って、瞳のことだよな。 それに、出血するのは白目の部分だと思う。



 「 魔道具鑑定。 」


 ≪ 冷却の魔道具:微冷却 ≫  ≪ 風の魔道具:微風 ≫


鑑定も問題無い。


 「 ラナ、目は充血してるかな。 」


 「 大丈夫です。 いつもと同じ真っ黒です! 」


もう少し、言葉を選んで欲しい。 なぜだろう、心が痛い。



次は改造だ。 " 微 " を用意してある。 グレードが一番低ければ、MPも最低だろうし。

 

真っ白な視界に、魔法陣。

魔法陣が少しずつ崩れ、文字になる。 ブロック図とフローチャートが混ざった図になる。


スタートして、入力確認。 if文追加。

入力が在れば、下の " 冷房弱 : 送風 微-冷却1/4 " を実行と。


無ければ戻って入力待ち。 停止の入力待ちループ。 停止入力で、ループを抜けて下の " 停止 " を実行でエンド。


入力確認を挿入して、入力が在れば下の " 冷房中 : 送風2倍-冷却1/2 " を実行と。

無ければ継続。 停止の入力が在ったら停止。 


入力確認を挿入して、入力が在れば下の " 冷房強 : 送風4倍-冷却並 " を実行と。

無ければ継続。 停止の入力が在ったら停止。



 「 よし、終わり。 」



 「 ラナ、目は充血してるかな。 」


 「 大丈夫です。 いつもと同じ真っ黒です!! 」


ラナは、知ってて言ってるのかな。 笑顔が眩しい。



消費MPは1、復帰までの時間は6分。 まだちょっと遅い。

満タンを待って、2個目の改造も完了。 MP復帰までは、やっぱり6分。

全快には、もう少し掛かりそうだ。


んで、ラナには確認してない。 これ以上心の痛みに耐えられない。



|||||



冷房の魔道具を持って、おじいちゃんの所へ移動中。 

魔道具は、ラナと1個づつ持ってる。 2個持つのは無理だ、質量的に。


 「 すまんのぉ。 これから暑くなるんで、助かりますじゃ。 」


 「 いえいえ。 診察して頂いた時の、約束じゃないですか。 」


 「 ちょうど、一休みするところですでの。 ご一緒に如何ですかな? 」


 「 いえ。 先に冷房を、設置したいんですが。 」


 「 ほっほっほ。 そうですな、ではこちらに。 」




病室?は20人で1部屋だった、それが4部屋。 満員じゃないけど、それなりに入ってる。

うん、足りないな、後日追加を持って来よう。

思ってたより血の臭いがしなかったのは、魔法とポーションのお蔭だそうだ。 酷いケガでも命は助かる、後遺症は残るけど。 どちらも無ければそのまま。 1か0、それがこちらの世界の現実。 


病気での入院は、盲腸で入院してた1人だけ。 ケガの治療に比べて、病気の治療が遅れてる。

盲腸の治療方法、異世界人が伝えたらしい。 昔は、致死性の難病だったとか。

何か歪んだ医療体制だな。



 「 波乱さん!? どこか悪いんですか? 」


 「 白川さん。 体調は問題無いですけど、何やってるんです? 」


 「 お手伝いです。 手が足りないみたいなんで。 」


振り返ると微笑んでる白川さん。 聖女の衣装が血で汚れてる。



 「 驚きました、いつから手伝ってるんですか。 」


 「 1週間位前からですよ。 舞踏会の招待客が増えて、護衛の方のケガが増えたって聞いたんで。 」


 「 舞踏会のお客さんですか。 」


ディストピア周辺は、魔力が濃い。 魔物もそれなりだ。 当然危険も多いのだが、招待を断った客はいないらしい。 


この世界では魔石がエネルギー源、石油みたいなものだ。 強い魔物からは、魔力たっぷりの魔石が採れる。 使い切った魔石への魔力充填は、何処でも誰でも出来る。 んでも、周囲の魔力が薄いと、時間が掛かる。


王都じゃ無くても、魔力が濃くて安全な場所が在れば可能だと思うんだが。 魔力が薄いと魔力の回復が遅い → 気分が悪い状態が長く続く → やってくれる人が減る、単価が上がると。


魔力が濃い → 魔物が危ない → 魔力を使い切るわけにはいかない → 少しずつやるんで時間が掛かる → 危険な所に長時間滞在 → 単価が上がると。



 「 舞踏会に合わせて、バーゲン価格になるそうですよ。 」


 「 多少無理しても、来る価値は在る、と言うことですか。 」


白川さん、ちょっと悲しそうだな。 自分のために、傷つく人がいるのが嫌なんだろうな。

聖女か、後光が眩しいな。


 「 西日が入ってきましたね。 そろそろ、カーテン閉めましょう。 」   おい。





 「 ディストピアの王都にはですの、魔石をまとめて充填できる魔道具が在るんですじゃ。 」


 「 ほ~。 まとめて。 」


 「 馬車一杯の魔石でも、あっと言う間に充填できると聞いておりますんじゃ。 」


 「 なるほど。 」


 「 国がまとめて持ってくるんですじゃ。 行きは魔物、帰りは魔物と盗賊。 なかなか、大変じゃと聞いておりますがのぉ。 」



追加で、冷房を持ってくると約束して退去。

色々聞けたな。 色々考えなくっちゃな。



気が付かれた点など在りましたら、読後の感想をお待ちしています。

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