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day 26-2   お礼はしないと

初投稿となりますので、よろしくお願いします。 舞台設定を簡単に、出来る限り狭い範囲で進める予定です。 戦闘シーンや格闘シーンが苦手ですので、極力少なくしていきます。 ※誤字・誤記等を一括修正修正しました。


・変なことに巻き込まれ、気が付いたら牢みたいな部屋の中。 魔道具の改造で、新しい技術を手に入れる。 いつの間にか命を狙われ、命が危ないらしいんで、ラナを専属護衛にしてもらった。  壮行会の準備は順調だったのだが、気が付かないうちに倒れた。 3日後に目覚めたけど、体調は最悪だ。



|||||



 「 ラナって、汗かくの? 」


 「 え? 私、汗の匂いしますか? 」


 「 いや、そうじゃなくて。 今、汗かいてないよね? 」


ラナに抱えられて移動中。 エルフでも、汗はかくらしい。



ドクター達と別れて、そのまま部屋のベッドに直行した。 したんだが、何か食べておくべきだと考えた。 エネルギーが無ければ、治る病気も治らないからな。 ラナも、お腹空いてるだろうし。


んで、ラナに、食堂までお使いを頼んだんだが・・・・・・。 アリウムメイド軍団に、拉致される可能性が在る! って言って側を離れなかった。 検討の結果、おぶって運んで貰うことに。 帰りは、脇に抱えられて、ほぼ荷物扱い。 ラナは、片手で俺を、空いた手で食料山積みの大型ワゴンを運んでる。


 「 重くない? 疲れたら、休みながら行こう。 」


 「 大丈夫ですよ。 波乱様、軽いですし。 」   ・・・・・・体重のことだよな。


ラナもだけど、王城のメイドさんって力持ちが多いのかね。 これだけ動いて、汗かかないって。



食堂のおば、お姉さんに、MP回復し易くなる食材を頼んだ。 あと、小腹が空いた時何度も往復するのは面倒なんで、日持ちする食材もお願いする。 渡されたのは、果物とクッキーとジャーキーっぽいやつ。 何の肉なのかは、判らない。


食べたら寝る---と、胃が痛くなるから食休み。 年は足腰ではなく、真っ先に胃に来ると思う今日この頃。 ベランダで一服しながら、まったり。

ラナはベッドで寝てる、看病疲れが抜けないみたいだ。


能力で確認すると、相変わらずMPは0に張り付いてる。 まぁ、おじさんの筋肉痛は、3日遅れで来る。 その内、回復するとは思うが。



 「 それよりも、だ。 」


そう、それよりも。 技術のレベルが上がり、新しい改造方法が手に入った。 ループを組んでいたから、1ステップの所要時間を計算すれば時限装置が組める。


10秒なら手榴弾、1年ならスリーピングボムが作れるな。 国の主要部分に仕掛けて1年後に破壊---面白そうじゃないか。 何なら、街中に仕掛けてみようか。 勝手に巻き込んでくれたんだ、少しくらいは、



 「 御礼をしないと。 」


 「 御礼? 」


おや、クリスさんいつの間に。



 「 クリスさん、何か御用ですか。 」


 「 勝手に入って、申し訳ありません。 お返事が、無かったものですから。 」


ベッドのラナを、睨んでる。


 「 許してやってくれませんか、私の看病で疲れ切ってるんです。 」



 「 それは聞いています。 看病もメイドのお役目です。 」


 「 なら、メイドに優しくするのは、主人の義務ですよ。 私が休めと命令したんです。 」


 「 ・・・・・・。 」


可愛い子に優しくするのは、おじさんの義務だ。 なんて、言えないよな。



 「 それで、何か御用ですか。 当分、MPは使えませんが。 」


 「 その件で、宮廷魔術医を連れて参りました。 診察を受けては如何(いかが)かと。 」


 「 魔力の専門家ですね。 それは、ありがとうございます。 直ぐにでも、お願いします。 」


宮廷魔術医は、おじいちゃんだった。



|||||



上半身裸になると、ペタペタ触られた。 目や喉を、覗きこまれたり。 ドクターの触診と、それほど差は無かった。 聴診器の代わりに、棒を使ってたけど。


ソフトボールの大きさの、透明の球体を触らされた。 何も起きなかったけど。

次は、ゴルフボールの大きさ、最後はビー玉になった。 全部、何も起きなかったけど。


 「 体内の魔力が、ほぼ在りませんのぉ。 」


 「 まぁ、無茶して使い切りましたんで。 」


 「 話は聞いておりますがの。 魔力の回復には、かなりの日数が必要ですじゃ。 」


 「 かなりと言いますと、どのくらい? 」


 「 ほっほっほ。 判りませんの。 」


何処にでも居るんだよな、自称専門家とか自称有識者。 



 「 魔力は、互いに引き合いますのじゃ。 体内の魔力もしかり。 」


 「 聞いたことは、在りますね。 」


 「 MPが0になっても、体の中に少しは魔力は残りますのじゃ。 その魔力を基に、外から魔力を集めて回復しますのでな。 」


 「 あー、だとすると。 体内の魔力が0だと、回復しない? 」


 「 ほっほっほ、そうなりますの。 王都の魔力が濃いとはいえ、なかなか難しいでしょうのぉ。 」



 「 で、その包みは何です。 」


茶色の紙?に、包まれた何かを差し出してるんだが。


 「 完全に魔力が無くなったと、聞きましての。 過去の文献を基に調合した、特別製の丸薬ですじゃ。 」


 「 どんな薬なんです。 」    


 「 体の中に、魔力を入れますのじゃ。 」


 「 魔力を。 」


 「 魔力を、そのまま回復することは出来ませんでの。 基となる、魔力を少し体に入れますのじゃ。 」


MP回復ポーションは、無いらしいな。 飲むしかないんだが。


ラナもクリスさんも、おじいちゃんの付添看護婦?も、目を逸らすのはなぜだ。

危険が危ない物を、使ってんじゃないよな。



 「 これは、何から出来てるんでしょう。 」    ねぇ、クリスさん。


 「 薬草ですじゃ。 」    危ない薬草なのか、ラナ。


 「 危険は、無いんですよね。 」    無いんだよね看護婦さん。


 「 由緒正しい、回復剤ですからの~。 街で売られているのは、これの廉価版ですのじゃ。 」


一般人も、飲んでるんだ。 何で、嬉しそうなんだおじいちゃん。


 

 「 そうですか。 」


包み開いて口入れ、水で押し流す。 舌が痺れる位苦いし臭い。 んでも、日露戦争時に作られた整腸薬も似たようなものだ。 おじさん位になれば、苦みに強くなるのだよ。


 「 どの程度で、効果が表れますかね。 」


 「 ・・・・・・そうですの。 明日にはある程度。 午前には、一度様子を見に参りますでの。  」


 「 判りました。 ありがとうございました。 」


強い薬は、口臭と胃が荒れないか心配だ。 寝る前に、ポーションを飲んでおこう。


 「 じゃがの。 今の薬は1日分での、本来は3回に分けて飲むんじゃが・・・・・・。 まぁ、大丈夫だろうて。 」


・・・・・・おい。


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