day 19-3 お食事会
初投稿となりますので、よろしくお願いします。 舞台設定を簡単に、出来る限り狭い範囲で進める予定です。 戦闘シーンや格闘シーンが苦手ですので、極力少なくしていきます。 ※誤字・誤記等を一括修正修正しました。
・変なことに巻き込まれ、気が付いたら牢みたいな部屋の中。 魔道具の改造で、新しい技術を手に入れる。 いつの間にか命を狙われ、命が危ないらしいんで、ラナを専属護衛にしてもらった。 やっと、魔道具大量改造の機会がきたんで、MPコストを計算してみたが。
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午前中の作業だけで、魔道具改造のレベルが上がった。
やはり量は力だ、器用貧乏の道をまっしぐらな気もするが。
名 前:波乱万丈
年 齢:55
称 号:巻き込まれた病人
職 業:ENGINEER
レベル: 1
H P: 9/10
M P:10/10
筋 力: 7/ 7
知 力:20/20
素早さ: 8/ 8
器用さ:25/25
技 能:エンジニアリング
技 術:魔道具操作 ≪ 魔道具破壊 ≫ ≪ 魔道具解析4 ≫ ≪ 遠隔操作4 ≫
≪ 魔道具改造5≫
技術のレベルは、" 5 " で一人前らしいから、やっと一人前。
んでも、レベルは1なんだが。
「 で、アリウム、量産を始めたもう一つの理由は何なんだ。 」
食後の、コーヒー&一服タイム中だ。
「 偽物を排除するのよ! 」
グッとやると、プルンとなるんだよな。 本人には言わない、言えばセクハラコース確定だ。
それにしても排除ね、物騒な話しだな。
「 これだけ作ってるんだから、かなりの金額を投資してると思うの。 」
「 そうなのか。 どの程度出回って居るのか判らないから、何とも言えんが。 」
そう言えば、特許庁の話はどうなった。
「 投資額が増えた所で本物を出して、投資を無駄にしてやるの。 お父様の許可も在るから、援助した貴族にも覚悟して貰うわ、お金的な部分でね。 」
と言うことは、援助しているのは反国王派なのか。
んで、改造できるのは俺だけ( アリウム談 )のはず。 売っているのは、デッドコピーと。
取り締まって良し。
「 それとね! 」 はいはい。
「 裏の理由もあるの! 」 ついでに、反国王派を粛正するのか。
「 波乱の技術のレベル上げよ! 」 そっちか。
「 舞踏場のシャンデリア、由緒ある物なの。 失敗は許されないの。 だから--- 」
アリウムの言ったことを要約すると、『 貴重なものだから、失敗して壊したら大変。 失敗の可能性を減らすために、波乱の技術のレベルを上げよう。 』
だと、話が長いんだよな。 言いたいことを要約して、要点だけ話しなさい。
んでもだ、
「 それを本人の前で言ってる時点で、裏じゃないだろ。 」
なぜ驚く。 アリウムがワタワタしてる。 天然は、見ていて楽しい。
「 ん? 」
おじさんは、やることはやるんだ、話しながらでも休憩しながらでも。
レベルが低いから、MPを無駄には出来ない。 満タンまで回復して、オーバーフローなんてもったいない。
でだ、大きな魔方陣1枚当たり0.4MPで、10枚だから4MP減るはず。
2MPしか減らない。 はて、計算をミスったか。
「 波乱? 」
「 ちょっと、MP消費の計算が合わなかったんだ。 」
「 計算? 改造するときの? 」
「 ああ。 前は1枚当たり・・・・・・。 そう、" 前 " は、だな。」
技術のレベルが変わったのか。 うっかり変化点を見落とした。
技術レベル上がったんだ、計算をやり直さねば。
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ベランダで、夕飯の準備中。
食堂でドクターの診察後、ひと眠りしてからなんで時刻は 《 19:20 》。
夏季が近いとはいえ、こちらの感覚ではかなり遅いようだ。
食事は、ラナ達が部屋まで運んでくれた。 準備もお任せだ。 んでも、何人分だこれ。
やっと得られたチャンス、多少無理した。
ラナとメイドさんに、肩を借りて移動することになったが。
今ラナは、氷嚢モドキをぶら下げた棒で、頭を冷やしてくれてる。
レジ製の正方形のシートに、氷と水を入れて紐でまとめて簡易作成。
急に動くと水が漏れるが、なに、動かなきゃ良いんだ。
まず、ラナが持ってくれてる棒を、ベランダの手すりに固定して。
ノンビリするのは、それからだ。 もうチョイ待っててね、ラナもメイドさん達も。
頭がボーっとしてる、が体調は悪くない。
目の充血無し、目眩無し、平衡感覚正常、食欲もある。 体温は---、体温計が無いから不明。
鼻血も出てないし、脳内出血は無いだろうとドクターの診察。
午後の作業で、また1上がり今日だけで、魔道具技術のレベルは7に。
フラフラにはなったが得たもの在る、良しとしよう。
「 お待たせ。 頂こうか。 」
「 はい。 波乱様どうぞ。 」
ラナが、料理を盛った皿を渡してくれる。 んでも、量が多いぞこれ。
「 あんがと。 ラナも食べなさい。 」
「 はい。 」 おっと、こぼれる。
そのまま、膝に乗ってくるラナ。 なるほど。
量が多いと思ったが、ラナの分も入っているのか。 と言うか、ほぼラナの分だなこれ。
護衛してくれたメイドさん達と一緒に、みんなでお食事タイム。 おじさんは、美味しい物は皆で食べる派だ。 みんなで楽しくお食事、良いもんだ。
暑くなってきたが、虫が集まってくることはない。 虫が来ないことが、これほど快適とは。
おっと、ラナが口を開けて待ってる。
「 はい、あ~ん。 」
美味しそうに食べるラナを見て、思う。 食事だけで、ここまで体型が変わるものだろうか。
体型がと言うより、もっとこう 「 波乱様、どうぞ? 」 頂きます。
願わくは、こんな穏やかな日が続きますように。 神様にお願い・・・・・・は、しないでおこう。
こんな時は、そう、星に願いをだな。 今日も星が綺麗だ。
明日できることは、明日に回そう。 おじさんの、残り時間は若者より短いのだから。
なに、答えは星が知ってるよ。
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