day 19-2 仕分
初投稿となりますので、よろしくお願いします。 舞台設定を簡単に、出来る限り狭い範囲で進める予定です。 戦闘シーンや格闘シーンが苦手ですので、極力少なくしていきます。 ※誤字・誤記等を一括修正修正しました。
・変なことに巻き込まれ、気が付いたら牢みたいな部屋の中。 魔道具の改造で、新しい技術を手に入れる。 ラナが工作員である事が判明。 いつの間にか命を狙われ、命が危ないらしいんで、専属護衛にしてもらったラナが成長期を迎えた、のか。 やっと、魔道具大量改造の機会が来た。
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箱は全部で3個ある、光、風、冷却。 風と冷却は、セットで冷房用だろう。
光りは、
「 色々よ。 机の上用とか、シャンデリア用とか。 」
なるほど。 1箱ずつ片づけるか。 小さい魔方陣が上に、大きい魔方陣が下に入れてある。
全部出してから、完成品を箱に戻すとしよう。
とりあえず、箱を覗いてみる。 多少バラツキも在るが、大きく分けて3種類か。
約5cmは懐中魔石灯、約10cmは卓上用、約20cmはシャンデリアだそうだ。
≪ 光の魔方陣 : 微発光 ≫
≪ 光の魔方陣 : 微発光 ≫
≪ 光の魔方陣 : 微発光 ≫
≪ 光の魔方陣 : 微発光 ≫
≪ 光の魔方陣 : 並発光 ≫ お、並があった。
≪ 光の魔方陣 : 微発光 ≫
・
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微が多いな。 それと、何枚在るんだ。
1番小さな魔方陣をざっと見たが、ほぼ " 微 " なのだが、微って何なんだ。
数が在るし小さいし、5枚づつまとめて行こう。 重ねて置いて、指で触れる。 遠隔操作と改造の合わせ技、誰にも知られる訳にはいかない。 切り札は、ポケットに隠しておくのがおじさん流だ。
点灯してみると、同じ " 微 " の発光でも、全部違うな。
「 アリウム、明るさに差が在るようだが。 全部、同じ改造で良いか?。 」
「 ええ。 それでお願い。 」
これは、懐中魔石灯用だ。 2倍と4倍で良いな。 弱-並,中-2倍,強-4倍だ。
腕時計を確認、 《 09:30 》 ステータスチェック。
名 前:波乱万丈
年 齢:55
称 号:巻き込まれた病人
職 業:ENGINEER
レベル: 1
H P: 9/10
M P:10/10
筋 力: 7/ 7
知 力:20/20
素早さ: 8/ 8
器用さ:24/24
技 能:エンジニアリング
技 術:魔道具操作 ≪ 魔道具破壊 ≫ ≪ 魔道具解析4 ≫ ≪ 遠隔操作4 ≫
≪ 魔道具改造4 ≫
良し満タン、始めよう。
5秒程で追加の魔方陣がうっすら光り、10秒で光が消える。
魔道具鑑定で確認。
≪ 光の魔法陣改: 弱(発光並),中(発光2倍),強(発光4倍) ≫
問題無し。 全数の点灯確認して問題無し、MPも変化無し?
相変わらず、目がチカチカするが偏頭痛にはなっていない。 偏頭痛に備えて、鎮痛薬を貰っておくか。
5枚セットで、再度作業。 問題無し、MPも変化無し。
「 どうしたの波乱。 MPが足りない? 」
「 逆だな。 数値が変わらない。 」
「 ん~、使う量が少ないのかも。 今度は10枚で、やってみたらどうかしら。 」
んでもだ、MP切れたらどうなるんだ。
「 目眩がしたり、気分が悪くなったり、人によって違うわ。 」 個人差がありますと。
「 命を失った~、なんてことは無いと思う。 」 聞いて無いだけじゃ無いのか。
「 大丈夫よ。 倒れても面倒は見るから。 」 それが1番不安だったりする。
「 そうだな。 可愛くて、優しくて。 贅沢を言えば、女性特有の体型をした治療師が、献身的に治療してくれれば、な。 」
知ってるよ。 本当に体調が悪い時は、そんなこと気にしてる余裕なんて無い。
んでも、少し位の妄想は、許容されるべきだと思う。 だから、その目は止めてくれ。
「 さっさと、片付けますかね。 」
枚数も多いし、10枚ずつの案を採用だ。 指は10本在るから問題無い、もちろん小指もある。
自分を中心に、10枚を5セット並べる。 1セットが終わったら、回転して次のセットに取りかかる。 移動時間をカットして作業効率アップ、おじさんに抜かりは無い。
手伝ってくれるのは、ラナだけだ。
さ~仕事仕事。 そろそろ、その目は止めろ、アリウムもメイドさん達も。
能力値が表示されている、半透明の板。 首を振って何処を見ても、常に視界の中央に固定されている。 MPの変化を、確認しながら作業したいのだが。
重ねて置いた魔方陣、その狭い位置に10本の指を置く時かなり見づらい。 どうしよ。
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皆で昼食中。 お米が在ると聞いて、ステーキ定食ぽいのにして貰う。
まぁ、何時もの昼食の、パンをお米にして貰っただけなのだが。
「 波乱様、お米も美味しいですね。 」 ラナも気に入ったようだ。
「 だろ。 」 久しぶりだ、米。
午前中は、小魔方陣を440枚、中魔方陣を240枚改造。
小をまとめて10枚改造しても、MPは減らなかった。 消費と回復が、ほぼ同じ値かそれ以下だな。
中は10枚の同時改造で、2減ることが在り10分程で元に戻った。 10cmは一枚当たり0.2MPで、5分で1MP回復か。
「 魔方陣の大きさを倍にすると、明るさなんかが大体5倍、3倍にすると10倍になるわ。 」
と、アリウム。
" 大きさ " は直径とすると、直径☓πで大体合致する。 面積では無さそうだ。
午後の分、20cmの魔方陣だと、10cmの時の2倍MPを消費するのか。
10枚で4MPが予測値か。 4MPの回復に20分だから、1時間で20枚かな。
無理はしない。 食べて寝たら回復するのは、若者の特権。 腹八分目を越えると胸焼け、寝過ぎると関節痛、それがおじさんの現実だ。
「 波乱様、そこは口ではありませんよ? 」
「 すまないラナ。 少し、考え事をしてた。 」
ラナの服に付いた、ステーキのソースを拭く。 ん、やましい気持ちは無いぞ。
スプーンとフォーク?
「 同じ食器を使わないと、毒味の意味が無いだろ。 」
「 どうして? 同じ料理よね? 」
「 アリウムさんや。 料理じゃなくて、食器に毒が塗られてたらどうすんの。 」
ビックリするなよ。 その辺の教育受けて・・・・・・無いのか。
「 でも! 」
間接なんちゃらとか、気にする歳は過ぎたよ。 ラナも150才だし、気にして無いし問題ない。
おっさんの使ったスプーン? 使わないぞ、全力でノーサンキューだ。
気が付かれた点など在りましたら、読後の感想と評価をお願いします。




