day 19-1 外出禁止
初投稿となりますが、よろしくお願いします。 舞台設定を簡単に、出来る限り狭い範囲で進める予定です。 戦闘シーンや格闘シーンが苦手ですので、極力少なくしていきます。 ※誤字・誤記等を一括修正修正しました。
・変なことに巻き込まれ、気が付いたら牢みたいな部屋の中。 魔道具の改造で、新しい技術を手に入れる。 ラナが工作員である事が判明。 いつの間にか命を狙われ、護衛が付いてた。 命が危ないらしいんで、専属護衛にしてもらったラナが成長期を迎えた、のか。
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舞踏会まで10日目の朝、つまり遠征まで11日だ。
間に合わないかもしれないな、このままだと。 お留守番では、レベル上げは出来ない。
襲撃が在った場合、手を抜くようラナには言っておいた。 昨夜ね。
それなりのケガでも、ポーションで治るらしいから。 私の血が流れるまで、能力を隠して、メイドっぽく対応して欲しいとお願いした。
とっさの行動を抑止するため、奴隷の首輪に条件を追加。 ラナは頬を膨らませて抵抗したが、必要なことだとお願いした。 ラナの能力がバレたら、私も捕まる。
拷問は遠慮したい。
専属護衛になった際、ラナの主人は私に変更されている。 ラナの身を守るのも、私の義務だ。
16m以内に、魔道具の反応なし。
「 ラナ、食堂へ行こうか。 」
「 はい、波乱様。 ご案内します。 」
しかし、飯食べに行くのに周辺確認が必要って。
ストレスを与えるためだけに、やってるんじゃ無いだろうな、女王様。
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「 おいーっす。 」 今日も3人にあいさつだ。
「 お早うございます、波乱さん。 冷蔵庫使えましたよ。 」
「 ドクター、そいつはよかった。 何か問題が出たら、連絡お願いします。 結露しても漏れませんけど、木屑の交換は必要です。 」
「 判りました。 」
魔道具は所持していない、3人とも異常なし。
久しぶりに、4人でゆっくり朝食 & 情報交換。 順調な仕上がりだそうで、良かった良かった。
後は、出発までに何を準備してやれるか、だな。
それと、仮想敵の訓練はやっていないんだと。 情報もは聞かされていないと。 とすると、いきなり巨人系とか、ゴーレム系とかは無いと言うことか。 練習相手が人間とエルフだけだし。
こういう時間は重要なのかもな、信頼関係の醸成には。 あ、
「 そう言えば、ドクターの名字って " 田村 " でしたよね。 」
「 そうですけど・・・・・・それが? 」
ドクター田村、 Doctor Tamura、 DT。 ミスターDTって言ったら怒るか。
冗談で済むのか?
「 どうしました、波乱さん。 」
「 ちょっと、思いついたことが在って。 」
嘘は言ってない、んでも言えないなこれは。 男だけの時の、ジョークとして保存しておこう。
おじさんは時々、不意に全く関係ないことに思考が飛ぶことがある。 脳内シナプスの異常な動作は、おじさんになれば誰でも経験する、たぶん。
しばし歓談して解散。 珍しく、ドクターが最初に出て行った。
やはり何か在るのか。 いや、疑っちゃいかん。
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部屋に戻って一服、デザートは水分の多い何か。 それほど甘くは無いが、水気が多い。
もう夏の果物なのか。
膝の上にはラナ、周りにはメイドさんが5人居る。
が、ハーレムでは無い。 アリウムが送り込んだ護衛のメイドさん達。 お迎えに来てくれた。
んで、皆で一緒にデザート食べてる。 賑やかだし、喜んでるから俺的には問題無し。
在るとしたら、フルーツをかなりの量を持ってきたことだが・・・・・・アリウムに聞いておこう。
「 おはよう、アリウム。 」
「 おはよう、波乱。 」
メイドさん達もおはよう。 でだ、部屋一杯に在る箱は何だ。
「 灯りとか、風とか、色んな魔方陣が入ってるの。 」
「 それを、改造すると。 」
「 やってくれるの? 」
やりましょう。 んでも、交換条件がある。
「 食後のデザートなんだが、かなり食べてる。 費用が気になってな。 」
「 大丈夫よ、それくらい。 」 いやいや、かなり食べてるぞ。
「 ポーションのほうが、もっと高いし。 」 そうなの?
どうやら、胃薬代わりに使ってるポーションの方が高いらしい。 デザートの、数百倍から数千倍。
果物が1個100円として数万円~数十万円、1000円としたら数十万円~数百万円。
そりゃ効くわ。
「 真面目に、働かせて頂きます。 」 お辞儀も付け加えておこう。
おじさんは、特にお小遣いが少ないおじさんは、千円,万円単位には敏感だ。 桁が増えて、数千万円とか数億円になると、単なる数字にしか見えなくなる。
でだ、
「 この時期に、量産を始める理由を聞いても。 」
「 そうね、一つは舞踏会のお土産として。 もう一つは。 ねぇ波乱、最近同じような商品が売られてるの知ってる? 」
知らないな、だって軟禁状態じゃん。 チョットだけ、突っ込んでみようか。
「 街で買い物したことが無いから、知らないな。 ラナ、今度一緒に行ってみようか。 」
「 そ、それは止めた方がいいわ。 あなた達は、命を狙われているのよ。 」
達 ね、誰と誰の事だろ。
「 護衛を付けてもらえば、大丈夫だろ。 王都なんだし。 」
「 ( だから危ないんだけど )そうね、一度お母様に聞いてみるわ。 」
「 そうしてくれ。 欲しい物も有るしな。 」 この辺が限界かな。 で、お母様ね。
「 あら、それなら私が用意するわよ。 」
「 そうか、悪いね。 んじゃ、ラナの靴下と、肌着、装飾品は不味いから、新品のメイド服かな。 」
最近大きくなって、ピチピチになって来てるからな。 大き目のやつでお願い。
「「「 ・・・・・・ 」」」
そんな目で見るな。
「 あと、王都で流行ってるお菓子と、家庭で使ってる魔道具を一揃い。 」
「 それなら、直ぐにでも用意出来るわ。 」
「 あんがと。 頼むよ。 」
それとだ、
「 アリウムさんや、自分の服は用意出来るだろ。 」
「 そうだけど・・・・・・ 」
知らんよ。 自分の服は自分で用意しろ、無職で無一文のおじさんに頼るな。
さて、改造の前にだ、魔法陣を確認してみますか。
気が付かれた点など在りましたら、読後の感想と評価をお願いします。




