day 17-2 修正と変更
初投稿となりますが、よろしくお願いします。 舞台設定を簡単に、出来る限り狭い範囲で進める予定です。 戦闘シーンや格闘シーンが苦手ですので、極力少なくしていきます。 ※投稿方法を勘違いしていましたので、修正しました。
・変なことに巻き込まれ、気が付いたら牢みたいな部屋の中。 自分だけの力を得るために、魔道具の改良に取り組み始め、新しい技術を手に入れる。 幾つかの魔道具を改造するも、女王様に目を付けられる。 ラナが工作員である事が判明。 いつの間にか、護衛が付いてたらしい。
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「 命が危ないなら、連絡しろよ。 」
私の命だぞ。 それにしても、アリウム付きの王宮魔道具師、ねえ。
「 受けてくれないの? 」
涙を拭きながら、聞いてくるアリウム。 いや、涙は出てないな。
ちょっとイラッとしたから、後でお仕置きしておこう。
「 国に頼るほど、命の危険が大きいのか。 」
「 そう聞いてるわ。 」 聞いてる?
「 一緒に居て、アリウムは危なくないのか。 」
「 護衛が居るから大丈夫よ。 」
ビシッと指差す先に、勢ぞろいしているメイドさん達。 相変わらず沢山だな、どこで待機してるんだ。
決めポーズしてるメイドさん、倒れないように。
「 答えは保留だな。 命を狙われる覚えが無い。 」
「 え~、なってくれないの~。 」
「 そもそも、王城の中で命を狙われるとか、変だろ。 それに、私は平民だぞ。 」
王族の毒殺なら理解出来るけどな。
「 それは、そうなんだけど。 お母様が・・・。 」
やっぱり女王なのか、情報を流したの。 面倒だな。
断ったら、自作自演で襲ってきそうだ、怖い怖い。
応戦した時、能力が女王に漏れないように、ラナに手加減しろと言っておこう。
「 う~~~。 」 ワン。
「 大丈夫だ、アリウムには協力する。 」
「 じゃあ、今までと変わらないじゃ無い。 」
おじさんは人事異動には敏感だ、裏を読むからな。 簡単には納得しないぞ、逆らう力が無いから従うしかないけどな。
結局、毎日アリウムの魔道具部屋に 出勤 することになった。 メイドさん達の一部が、送り迎えをしてくれるそうだ。 護衛付きの集団出勤か、嬉しいような、情けないような。
ラナを専属のメイド兼護衛にして、城の業務から外してくれってお願いした。 自由工作用にね。
それにしても出勤ねぇ、お気楽な生活も終わりか。
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「 ライトの、試作品が出来てきたのよ。 」
隣の作業場に、舞踏場用のスポットライト。 直径60cm×長さ40cmの円筒形、でかすぎないか。
大きな、焼き鳥の缶詰に見える。 丼飯に乗せて食べてたな、夜食に。
「 城壁用のライトに、装飾して豪華にして、王城に相応しい物にしたの。 」
スポットライトに装飾ね、必要なのかね。 それにしても、
「 城壁用のライトってなんだ? 」
「 波乱が前に作ったでしょ、遠くまで照らせるライトよ。 あれを量産したの。 」
いつの間に。
「 夜の警備に、役立ってるんですって。 それに、遠くから街の位置が判るって評判よ。 」
灯台もどきね。 ま、役立ってるなら良いでしょ。
量産実績のある、サーチライトを基にスポットライト化したと。 発熱が無いから熱は大丈夫だろうけど、眩しすぎて無理だろ。
「 波乱の要求通りに、ガラスの板を入れられるようにしておいたわ。 」
それは必須だ、光に色を付けたい。 それで、こっちの板は何なんだ。
「 元が城壁用のものだから、明るすぎるの、近すぎて光が広がらないし。 前に付けた板の、穴大きさで加減するって、言ってたわ。 」
なるほど。 小さな穴で狭い範囲をピンスポット、大きな穴で広い範囲を。 組み合わせて、照度の調整。 それで、違う大きさの穴の開いた板が何枚も在るのか。 凄い発想だ。
「 、、、作り直すぞ。 」
最初から作り直しだ。
大きな漏斗を持って来てもらい リフレクタに使う。 ワイン樽からビンへ詰め替えるときに使うやつ。 みんなが持ってる、携帯懐中灯のリフレクタでは小さいからな。
魔法陣から伸ばした棒の上に、魔石を取り付け。 机上用の灯具と同じだ、大きさ違うけど。
漏斗の中で移動させる、と。
「 明るくなる範囲が変わったわ! 」 変わるようにしてるんだけどな。
原理は理解できたようなんで、スケッチして説明。 直径は30cmで十分だ、暗かったら後で改造して明るくするさ。
期限が迫っているんで、さっさと発注。 発注先の変更と、装飾不要は忘れずに通達。 王宮魔道具師が作ったって? んじゃ、外注しようか、期限は明日中の午前中でよろしく。
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昼食は、みんなで一緒。 贅沢過ぎて、ウエストが気になる。 カップラーメンが常食だからな、おじさんは。 ワンコイン昼食は、ボーナス時のご褒美だ。
「 作り直しの手配は終わったわ。 今回は、街の魔道具師に発注したから。 」
部屋に来ていたおじさんに、スケッチを渡していたアリウムが戻ってきた。
ソファに座りつつ、サンドイッチに手を出す。 座ってから食べろよ。
「 了解した。 」
「 それと、冷房が半分用意出来たの。 改造をお願い。 」
風量と冷却、バラバラでも動くんだけどな。 1回の操作で動く方が、特別感が在るんだと。
新しい技術だって言ってたし、そのあたりのさじ加減は任せよう。
一服も終わって改造開始。
「 終わった。 豪華版2個と廉価版3個。 確認してくれ。 」
「 、、、ちゃんと動くわね。 弱も中も強も問題無しよ。 」
全て動作すると、今日の分は終わりだな。 ちょっと疲れ気味だ。
休憩挟みつつゆっくり作業しても、初日だしな。
名 前:波乱万丈
年 齢:55
称 号:巻き込まれた病人
職 業:ENGINEER
レベル: 1
H P: 8/10
M P: 4/10
筋 力: 7/ 7
知 力:20/20
素早さ: 8/ 8
器用さ:24/24
技 能:エンジニアリング
技 術:魔道具操作 ≪ 魔道具破壊 ≫ ≪ 魔道具解析4 ≫ ≪ 遠隔操作4 ≫
≪ 魔道具改造4 ≫
改造のレベルが上がった。
アリウムには、普通に見えるらしいが。 魔道具鑑定では、こう見える。
≪ 冷房の魔道具 : 弱,中,強 ≫
≪ 冷房の魔道具 : 弱(1),中(2),強(3) ≫
≪ 冷房の魔道具 : 弱(一),中(二),強(三) ≫
≪ 冷房の魔道具 : 弱(Ⅰ),中(Ⅱ),強(Ⅲ) ≫
≪ 冷房の魔道具 : 弱(小),中(中),強(大) ≫
改造中に、ばあちゃんの家で見た古い扇風機を思い出した。 弱,中,強じゃなく、1,2,3と表示してあった。 なんて、思い出してたら完成、何か出来た。
≪ 冷房の魔道具 : 弱(1),中(2),強(3) ≫
魔道具鑑定したら、おかしな事になってた。 疲れてたんだよ、強制連行されて。
動作に問題無かったんで、その後もちょっと変更してみた。
" 強 " から始めなくても改造できたし、動作も問題無し。
アリウムもチェックして、ダブルチェックで動作に問題無し。
他の魔道具師が鑑定したら、どう見えるのか。 アリウムに頼んで貰おう。
最初に作った豪華版、どうせ王様に行くんだろうし、確認はするはずだし。
予想通りなら、面白いことになる。
失敗した1回は、並、上、特上にしたパターン。 風の並があったから、行けると思ったんだが。
1,2,3と何が違うのか、検証が必要だな。
気が付かれた点など在りましたら、読後の感想と評価をお願いします。




