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day 16-3   冷房完成( 小形 )

初投稿となりますが、よろしくお願いします。 舞台設定を簡単に、出来る限り狭い範囲で進める予定です。 戦闘シーンや格闘シーンが苦手ですので、極力少なくしていきます。 ※投稿方法を勘違いしていましたので、修正しました。


・変なことに巻き込まれ、気が付いたら牢みたいな部屋の中。 自分だけの力を得るために、魔道具の改良に取り組み始め、新しい技術を手に入れる。 暑さ対策用の魔道具が、なぜかウインドスラッシュの魔道具に近づいた。 女王様に目を付けられたが、無視して冷房用魔道具を開発中。



|||||



" 夏の女子校は凄い "  昔、奥さんに聞いた。 暑いからと言って、服やスカートをバッサバッサやるらしい。 人目を気にせず、授業中でも、教師が男でも。。。




遅めの昼食を、アリウムの部屋で頂いている。 食堂よりも豪華だ。 休憩が終わったら、動作試験。

と、思っていたんだが。


横でメイドさん達が勝手に動作させてる。 メイド服の隙間、スカートの中、色んな所に冷房の風を入れて涼しいと騒いでる。 しかも、強でだ。 見えてはいけない物が、色々見える。


男が1人だから気にしないのか、男と認識されていないのか。 喜ぶべきか、悲しむべきか。

おじさんは知っている、女性が女神や妖精では無いことを。 幻想だよ幻想。



凄く涼しいと言ってるし、機能的には問題は無さそうだな。 それでも、


 「 冷房は、床から離して使うべきだな。 少し埃を吸い込んでる。 あと、もう少し天井に向ける方が良さそうだ、床を冷やしても意味ないしな。 」


 「 そうね。 」



 「 風の角度の調整は、もう少し工夫できるかも。 」


 「 そうね。。 」


アリウム、何処見てるんだ。



 「 一緒に騒ぎたいのか。 」


 「 そうね。。。違うわよ! あんな、はしたないこと 『 行ってこい。 』、いいの? 」


食事の邪魔だ、行ってこい。 面倒だから顎で指示、クイッだ。




 「 じゃ! 」


サンドイッチを持ったまま、ソファから飛び跳ねて行く。 メイドさんと一緒に、キャアキャア言い始めるんだが、、、何が楽しいやら。 サンドイッチから、ハムが飛び出したぞ。

暫く眺めたら、ベランダで一服して来よう。 そのうち落ち着くだろ、多分。



|||||



 「 あれを量産でどうだ。 」


やっと、静かになった、みんな髪の毛ボサボサだ。 アリウム、メイドさんに髪を整えてもらえ、あとドレスも。


 「 改造する前までは、他の魔道具師にやらせるわ。 波乱は、最後の改造をお願い。 」


 「 了解した。 」



立てる板は、円柱か四角柱にしてくれと注文、向きも指示。 断面が二等辺三角形の三角柱は、加工が出来ないだろうってさ。 防滴型はもっと無理か。


その他の材質は、お任せだ。 廉価版と豪華版の2種類で行く、一般用と貴族用。


 「 MPを使うから、何十個も改造は出来ない。 最初は1日で10個だ。 作る数の調整はしてくれ。 」


 「 判ったわ、手配しおくわね。 」  ん? 何でニマニマしてるんだ。

 

 「 波乱、気が付いてる? 」  何を?


 「 あの魔法陣、ちょっと工夫がしてあるのよ。 」  ほう、何したんだ。


 「 気づかなかったな。 」



 「 波乱の追加する魔法陣って、必ず魔法陣の入力部にくっ付くじゃない? だから、2つの魔法陣の入力部、近くなるように向きを合わせたのよ。 」


、、、なるほど。 やるなアリウム。


 「 助かったよアリウム。 目の付けどころが、素晴らしい。 」



凄いでしょ、と偉そうに胸を張ってるが、今日は良いだろ。

追加で3個作って、本日の作業は終了。 冷蔵庫用の材料、冷房で使い切ったからな。


2個はアリウムに渡して、2個はお持ち帰り。 3人に試してもらおう。



|||||



部屋で、ラナとデザート&一服。


冷房の評判は、上々だった。 しばらくは、1個を3人で使ってもらう。

取り合いになったから、使う順番はお任せ。 残りの1個は、自分のものだ。

おじさんは、暑さにも弱いのだよ。




しかし、少々調子に乗っていたのか、油断したのか。 


離れた場所の魔道具鑑定が、出来るようになった。 城に居る者なら、接近に気が付けると思っていた。 まさか、ベランダに居る時に上から来るとはね。



 「 今晩は、河原君。 随分派手な登場だね。 」


 「 波乱さん、ちょっと相談が在るっす。 田村さんの事なんすけど、、、 」


ドクター、何やらかしたんだ。 んでも、その前に



 「 ラナ、河原君を離してあげて。 」


 「 ・・・大丈夫ですか? 」


 「 多分ね。 」


河原君の首から、渋々ナイフを離す。 そりゃもう、渋々だ。 頬が、思いっきり膨らんでるし。

そのまま、背後に回って警戒してる。


魔剣を持って拗ねる、150才の半エルフ少女ね、ちょっと危ない構図だ。

で、ドクターがどうしたって。



 「 最近様子が変なんすよ。 なんて言うか、こう、上手く言えないんすけど。 変なんす。 」


 「 それじゃ、全く判らないんだが。 」



あっしと違い、3人は同じ訓練メニューを、一緒にやっている。 で、最近ドクターだけ姿が消えることが在る。 何やっていたのかを聞いても、ハッキリ答えない、行先も判らない。 

" 今までは3人で相談してきたのに " 何か怪しいと。 



 「 3人で相談って、あっしは人数に入ってないのかな。 」


 「 それは、あれっす。 アリウム様と仲良くしてるから、見守りましょうと決めまして。 」


なんだそれ。 まぁ、後で聞くとしてだ。



 「 白川さんに、確認してもらったのか。 」   呪い系なら聖女だろ。


 「 状態は、異常なしって言ってたっす。 」   変な魔道具が無いかは、毎朝見てる。


自分の意思で行動してるんだ。 んでは、



 「 ドクターが居なくなる時、クリスさんはどうしてる? 」


 「 クリスさんは、、、そう言えば居なかったっすね。 」


そっちかな。 舞踏会も近いしな、だったら良いんだが。



 「 あ~、そう言うこと事っすか。 」  お、どした。


 「 2人で、デートっすね! 」  いきなり、変な答えが出たな。


 「 その可能性もあるね。 呪い系じゃないなら、暫く放置で様子を見ようか。 」


 「 了解っす。 」



それでだ、


 「 壮行会、ダンスするんだろ。 ダンスパートナーは決まったのか。 」


 「 パートナーは、白川さんは伯爵家の息子さん。 俺はメイドさんっす。 田村さんは、決まってないっすね。 」


へ~、そうなんだ。 




そのあと、白川君は壁をよじ登って、帰って行った。 廊下から帰れば良いのに、時間が無いんだそうだ。


それにしても、凄いなあの腕力。 あ、なんで上から来たのか聞き忘れた。

おじさんになると、脳内の一時記憶領域が減る。 今どこに向かって歩いていたのか、何をするために歩いていたのか忘れることもある。


それでもだ、明日朝はドクターが居るから、夕飯時にでも聞くとしよう、 覚えていたら。

んでだ、ラナ、ちょっとおいで。 この際だから、少しお話しようか。


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