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day 15-3   デモ終了

初投稿となりますが、よろしくお願いします。 舞台設定を簡単に、出来る限り狭い範囲で進める予定です。 戦闘シーンや格闘シーンが苦手ですので、極力少なくしていきます。 ※投稿方法を勘違いしていましたので、修正しました。


・変なことに巻き込まれ、気が付いたら牢みたいな部屋の中。 何とか出所して3人に再会。 最後の1人は犯罪者になった。 脱無力を目指して、アリウムと共に魔道具の改良に、取り組み始め新しい技術を手に入れる。 暑さ対策用の魔道具を、お金稼ぎと遠征用で作成することに。 エアガンの前に、ウインドスラッシュの魔道具完成か。



|||||



 「 お披露目は上々の出来ね。 」


アリウムの機嫌も上々だ。 "ルン" って出てそうだな、頭の上に。


 

 「 せいぜい、高く売ってくれ。 分け前は魔道具でな。 」


 「 任せて。 」


胸を張ってるけど、ほんとに大丈夫か。 今まで、分け前貰って無いんだが。



アリウムの部屋に戻ったら、 《 15:45 》 。 ちょっと遅めのティータイム中。

今日は、冷房の研究を進めるつもりだったんだが。 計画通りには進まないか。



 「 ところで、いつの間に話を進めたんだ。 」


 「 扇風機を見てたら、思いついたの。 それで、その日の内に使いを出したの。 」


2日前か、王族ならではの力技だな。 怖い怖い。




 「 それで波乱、あれは武器にもなるんでしょ? 」


気が付いたな、まぁ空気銃の説明してたしな。


 「 なるな。 」


 「 そうよね。 あの風に乗せて矢を射れば、今までの何倍も飛ぶわ。 」



他の使い方もあるし、と言うか、矢の射程延長はメインの使い方じゃ無い。


 「 管理は、厳しくしておいた方が良いだろうな。 」


 「 あれを作れるのは波乱だけだから、流通経路はすぐに判るけど。 念のため王家用でしょ、それと王家と繋がりが強い貴族だけ! で大丈夫ね。 」


ん?



 「 強さは、そうねあれの半分くらいで。 後は、積む数で速度を変えれば良いかな。 」


おい、アリウム。



 「 でも、帆柱と帆の強さも検討しないと。 強過ぎたら折れちゃうし。 」


おい、後ろ。



 「 とりあえず、王家専用船で試験してもらうわ、2つか3つ作っておきましょう。 」


何を考えてるんだ。



 「 なに、何、ちょ、ちょっと待って~~~。 」


メイドさんに連れ去られる、アリウム。 凄いな、声にドップラー効果が出てる。

勝手に決めないって、約束したよな午前中に。

メイドさん達よろしく、私は食堂へ行って夕飯頂くよ。



|||||



 「 目立ってましたね、波乱さん。 」


 「 見られちゃいましたか、ドクター。 」


まぁ、あれだけ土埃あげたから、目立つよな。



 「 アリウム様の要望でね。 私としては、もっと抑えるつもりだったんですが。 」


 「 アリウム様の希望だったんですか。 初めて見る方も、多かったようですよ。 」



 「 まぁ、城内で帆船用推進機関のテストなんて、やらないですからね。 」


 「 いえいえ、そちらででは無く、アリウム様ですよ。 」


アリウム?



ドクターが言うには、アリウムのドレス姿を見た者が、ほとんど居ないと。


子供の頃から魔道具研究にはまり、礼儀作法の勉強はしない、ドレスを嫌がり何時でも作業着。

父や母、まぁ、王様や女王様が注意しても効果無し、公的な場に作業着で出席を続けたと。



 「 ドレスを着なかったから、廃嫡ですか? 」


 「 いえ。 直接の理由は、数百年間王族として公務をしなかったから、だそうです。 王も、正装しない者を公務に出すことは、さすがに出来なかったみたいですね。 」


数百年の間、ずっと公務しなかったのか。 凄いな。

魔道具研究にはまって、ねぇ。 そこは違和感ある。



 「 それで、あの砂嵐は魔法ですか? 」


 「 あれは、風の魔道具ですよ。 改良版ですけどね。 」



 「 魔道具で砂嵐ですか。 凄いですね。 私の風系の魔法より、強そうでしたよ。 」


 「 派手ですけど、攻撃力は在りませんよ。 単なる強い風ですから、目潰しにはなりますけどね。 」



 「 目潰し、あの砂嵐で目潰し。 大げさな割には、効果が残念な気がしますね。 」


 「 平和利用が目的ですからね。 」


包丁もナイフも、作られた目的は料理を " 創る " 道具。 " 壊す " ための道具じゃない。

道具は使う人次第なんですよ、ドクター。 私は、壊す方に全力出しますけど。



|||||



部屋に帰って一服、日課にしている魔道具鑑定のレベル上げだ。 上がらないけど。


   名 前:波乱万丈(はらん ばんじょう)

   年 齢:55

   称 号:巻き込まれた病人

   職 業:ENGINEER

   レベル: 1

   H P: 9/10

   M P:10/10

   筋 力: 7/ 7

   知 力:20/20

   素早さ: 8/ 8

   器用さ:22/22

   技 能:エンジニアリング

   技 術:魔道具操作 ≪ 魔道具破壊 ≫ ≪ 魔道具解析4 ≫ ≪ 遠隔操作4 ≫ ≪ 魔道具改造2 ≫



変わらないな、そして地味。


早めに、魔道具の量産を計画しないと、このままだ。 量産できる、冷蔵庫と扇風機を先に手掛けるべきだったか。 んでも、武器必要だしな、難しい所だ。



ここ数日、夜に廊下を移動する存在が在る。 約30分に1回。

魔道具解析と遠隔操作を同時発動すると、離れた場所の魔道具が鑑定出来るのに気が付いた。


≪ 風の魔剣 : 並 ≫


毎回、部屋のドアの手前で引き返していく。 風の魔剣が、火の魔剣や水の魔剣になったりする。

多分別人で、当番制なのだろう。


これって、護衛なのかね。 護衛は、ドアの外で待機しているイメージだったんだが。

逃走防止の監視じゃないよな。


城内では、メイドさん以外、何かの魔道具を持っている。 大剣や小剣も、魔道具解析できる。

属性は判るんだが、どんな効果なのかは判らない。


ラナとリナは、メイドさんなのに魔道具を持っている。 ラナが水の短剣、リナが火の短剣だ。

クリスさんは、2つだったり3つだったり、日によって違う。 腕輪だったり、髪留めだったり色々だ。



 「 波乱様 あ~ん。 」


あ~ん。


今日もリナが、膝の上でデザートを用意してくれてる。 2人分ね。

穏やかな日が続いてるうちに、魔道具準備しておきたいが。




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