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day 14   扱いの差は身分の差

初投稿となりますが、よろしくお願いします。 舞台設定を簡単に、出来る限り狭い範囲で進める予定です。 戦闘シーンや格闘シーンが苦手ですので、極力少なくしていきます。 ※投稿方法を勘違いしていましたので、修正しました。


・変なことに巻き込まれ、気が付いたら牢みたいな部屋の中。 何とか出所して3人に再会。 最後の1人は犯罪者になった。 脱無力を目指して、アリウムと共に魔道具の改良に、取り組み始め新しい技術を手に入れる。 どうやら、技術の説明書があるらしいのだが。



|||||



 「 おいーっす。 」


 「 お早うございます、波乱さん。 」


ドクターは今日も元気だ。 服も普通だ。 2人はまだだ。



右良し、左良し。 アリウムのメイドさんは居ないな。


昨日の午後は、アリウムとラナの3人で、お茶会して終わった。

改造出来る魔道具が無かったからな、仕方が無い。 その代わり、今日も来ていると思ったんだが。



 「 どうしました? 」


 「 昨日、拉致されたんで。 」


 「 そうでしたね。 」



みんなが揃う前に、賢者の取説について確認する。

神官が、各部屋まで届けた。 全員に渡すと聞いていたんで、私にも届くと思っていたと。

だよね、神官嘘つかない、普通は。 いや、普通は嘘つくのか。


他の2人も、訓練の時も参考にしているらしい。 知らんかった。


私の部屋は、3人よりグレードが明らかに低い。 3人は同じグレードらしい。 

メイドさんは、私だけ半エルフ。


周りから見ると、他の3人と比べ下の扱いなんだと。

働かなくても、ご飯食べられるし。 ラナは良い子だから、半エルフでも気にしてはいない。


 「 大丈夫ですか、波乱さん。 私達が居ない所で、何かされていませんか? 」


 「 今までは、大丈夫でしたね。 今後は判りませんけど。 」


笑って誤魔化すしか無い。 ほんと、どうなるか判らんしな。



 「 遠征には、同行した方が良いかもしれません。 訓練もご一緒した方が、安全では? 」


どうなんだろ。

あれ、そうするとだ、" 元 " 王女様と一緒に居れば、何か在っても安全じゃないのか。

メイドさんが、お迎えに来てるのも、って考え過ぎか。


 「 当面、様子を見ましょう。 今のままでは、皆さんの邪魔になるのは確実ですしね。 」

 

 「 ・・・・・・ 」



 「 今まで以上に、気をつけますよ。 」


扱いに、差が在ることは気付いている。 それほど危ない立場なのだろうか、不安だ。



|||||



 「 遅いわよ、波乱。 私を待たせるなんて。 」


朝食後、やっぱり拉致された。

可愛いメイドさんが来て、『 来てくれないと、私が怒られます。 』って、うるうるされたら、着いてくでしょ。 おじさんは、かわいい女の子の涙には弱いんだ。


とりあえず、アリウムをぐりぐりしておく。



 「 いきなり何するの~。 」


気にするな、挨拶代わり。 そんなことよりだ、壁、家具、家具の裏、窓際、カーテン、床を調べる。


 「 何してるの波乱。 」


この間のメイドさん、あの人数が、どこから出てきたのか気になるんだよ。




 「 でだ、アリウム、なんか疲れてないか。 」


 「 あの魔法陣を、徹夜で調べてたのよ。 」


あら~大変だったね、んでも風呂には入れよ。 女の子なんだから。



 「 大丈夫でございます。 波乱様がおいでになる前に、入浴は済ましておいでですので。 」


メイドさん、説明ありがとう。


 「 波乱様は、香りに敏感だと聞き及んでおりますので。 特に、もぎゅ 」



 「 もぎゅ? 」


アリウムが、メイドさんの口を押えてる。 女性は大変だな。 おじさんは、香りに敏感なのだよ。

自分で自分が臭いって、思うくらいにね。



|||||



でだ、


 「 何か判ったのか。 」


 「 ええ。 判らないことが判ったわ。 」


胸張って言うことでは無い、残念な子だ。



 「 いいこと、波乱。 魔法陣はね、書き初めと書き終わりが決まっているの。 ちゃんと、意味が在ってね・・・ 」



ラナが、膝の上でお菓子を食べている。 いつからだろう、ラナの定位置が膝の上になったの。

まぁ、可愛らしくて癒されるから、問題無いのだが。



 「 属性の魔石から魔力を取り出して、変換するの。 その時・・・ 」



果物を持ち帰って、部屋で食べていた時か。 気が付くと、膝の上で口元をじ~っと見てたっけ。

半分あげたら喜んでたな、それからだな。


最初は、骨が当たって痛かったが、最近はふっくらしてきて痛くない。 前はガリガリだったし。



 「 ・・・と言うことよ。 判った、波乱。 」


 「 大体判った。 魔力の所は理解出来ないな、魔法使えないし。 」


おじさんは、要点以外を聞き流すことが出来る。 上司の話など、時間の無駄だ。

魔法陣は、専用の文字を使って記入する。 文字の説明は、判らんかった。 文字なのかそれ。


ブロックに分けると、属性指定部 → 入力部 → 変換部 → 出力部。 


出力部には、方向や出力量の指定も含むと。 それ以外に、同属性の魔力による誤作動を防ぐ、保護部なんかもある。


昨日追加した魔法陣は属性指定の前、魔石と属性指定の間だったそうだ。

そこで、魔力量が変更できるのはおかしいと。 そ~言われてもな~。




自分で、魔法陣を描くのは無理だ。

改造の技術、レベルを上げたいが改造だからな。 魔道具が大量に必要だ、さてどうするか。


灯りの魔道具は、それほど数が無い。 机上用なんて、1部屋に1個だろう。

1人1個とか、2個とか持ってる魔道具が狙い目か。


あるいは、新しく作るか。  それでも、元になる金がな~。



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