表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/192

day 13-2  酸素効果で頭スッキリ

初投稿となりますが、よろしくお願いします。 舞台設定を簡単に、出来る限り狭い範囲で進める予定です。 戦闘シーンや格闘シーンが苦手ですので、極力少なくしていきます。 ※投稿方法を勘違いしていましたので、修正しました。


・変なことに巻き込まれ、気が付いたら牢みたいな部屋の中。 何とか出所して3人に再会。 最後の1人は犯罪者になった。 脱無力を目指して、アリウムと共に魔道具の改良に、取り組み始める。



|||||



アリウムの指の先には、ちょっと形が変わった魔法陣。 小さな丸が半分、大きな丸に重なっている。

大きな丸は元の魔方陣、小さな丸は後から加わった魔方陣。


もう一つ小さい丸を付けたら、何処かのネズミのマークだな。



   名 前:波乱万丈(はらん ばんじょう)

   年 齢:55

   称 号:巻き込まれた病人

   職 業:ENGINEER

   レベル: 1

   H P: 9/10

   M P:10/10

   筋 力: 7/ 7

   知 力:20/20

   素早さ: 8/ 8

   器用さ:21/21

   技 能:エンジニアリング

   技 術:魔道具操作 ≪ 魔道具破壊 ≫ ≪ 魔道具解析4 ≫ ≪ 遠隔操作4 ≫

             ≪ 魔道具改造1 ≫



お、来たね。 新しい技術だ。 お、アリウムも机を乗り越えて来たね。


 「 波乱、何なのこれ、何なの! 」


押すな。 筋力が低いんだから、倒れるだろ。


メイドさんが沢山出て来たな、これだけの人数どこに居たんだ。

真っ赤になって、顔を両手で隠してるけど違うぞ、これ。 あと、指は閉じようか。


 「 落ち着け、離れろアリウム。 お前の鼻息で、メガネが曇る。 」



とりあえず、離れて頂こう。 何かフニッとした、柔らかいものを掴んだけど、不可抗力だ。


 「 説明して! 」


ほら、大丈夫だ。 故意じゃ無ければ、女性は許してくれる。



 「 判らん。 」


 「 何それ! 説明して! 」



消灯  →  暗く点灯しようと、やり続けていたらこうなった、と説明。

詳しくは、取り扱い説明書でも読んでくれ。



|||||



机の上に置いた両手で、頬を挟んだアリウムが言う。


 「 そんな技術、聞いたことが無いわ。 」



こちらでは全員に職業が在り、固有の技術を持っている。 職業毎に、使える技術の一覧が在る。

職業が判明した時点で、将来使えるかもしれない技術の説明を受ける。


使い方、習得可能なレベル、等々も確認出来る。 あとは、本人の鍛錬なんだと。

私は説明受けてないんだが、取扱説明書在るじゃん。


 「 じゃあ、技術の使い方、みんな知ってるんだな。 」


 「 そうね。 でも、波乱の職業は記録に無いの。 だから、自分で調べるしか無いのよ。 」


これは手間が掛かりそう。



 「 安心して。 私が付き合って上げるから。 」


 「 ……情報がすべて、国に漏れそうで怖いんだが 」



 「 安心して、私は口が堅いんだから。 」


いや、もの凄く不安なんだが。 嘘はつかない気はするが、ポロッと言っちゃいそうだ。

残念な子だからな。



どうするか。 アリウム、ウルウルしても無駄だ。

王族クラスのみが扱える情報に、アクセスできる可能性は確保したい。

アリウム経由なんで不安は残るが。 こちらの情報が、洩れるリスクも在る。



廃嫡されているのも、気がかりだ。 情報片手に王族へ復帰、なんて考えてないよな。

エンジニアの情報に、そこまで価値が在るのか?  無いよな。



コーヒー美味いな、タバコも美味いし。 まぁ、いいのか。


 「 もし、首を縦に振らなかったら、あなたの首は無くなるわよ。 」


 「 何のことかな。 」 



 「 廃嫡されたとはいっても、王族よ。 波乱、あなたは王族の女性の胸を触ったのよ! 不敬罪になるの! 」


気づいていたのか。 ドヤ顔がイラつくんで、とりあえず、こめかみをグリグリしておこう。



 「 そうなるとだ、召喚者をソファに押し倒そうとして、失敗した王族のことも報告しないとな。 」


 「 ち、違うでしょ。 あれは違うでしょ! あれは、、、 」



頭を掴んで、メイドさん達の方を向かせる。

壁際に勢ぞろいしたメイドさん達、アリウムをじっと見てる。


 「 押し倒した・・・・・・ 」

 「 ソファで・・・・・・ 」

 「 やっぱり変態・・・・・・ 」


ノリが良いな、メイドさん達。 いつの間にか、ラナも入ってる。

それはともかく、今の状態では協力者は必要だろう。


 「 OKだ。 協力よろしく。 」


 「 おけ? は判らないけど、任せなさい。 」


それじゃ、握手でもしておきますか。



|||||



技術一覧は、後で見せてもらうとして。


 「 それで、この魔法陣は何が出来るの? 」


 「 それが判らない。 アリウム、点けて見てくれるか。 」


 「 大丈夫でしょうね。 」


多分な。 早速、役に立って頂こう。



 「 それじゃ点灯っと、  普通に点くわね。 」


点いたね。 


 「 消灯っと。 」


消えたね。 何が変わったんだ。



 「 あ、点いたわ。 」 


さっき聞いたよ。  って、暗く点いてる。



 「 アリウム、何したんだ? 」


 「 点ける、点けるって、続けてみたのよ。 」



点けるを続けると、点灯 → 暗く → 暗く・・・だった。 いつまでも暗いまま。


消すと、いつでも消えた。  なるほど。

" 暗く点灯 " の機能を追加する魔法陣を、魔法陣に追加出来らしい。


魔力の流れを、アリウムに確認してもらう。

追加された魔法陣、元の魔法陣に流れる魔力を、少なくする機能があるようだ。 


 「 思ったより、つまらない技術だな。 」


 「 何を言っているの、波乱。 完成した魔法陣に手を加えたら、普通は壊れるのよ。 」


なるほど。


 「 あなたがやったことは、普通じゃないの。 」

私は普通じゃないんだ。 アリウムとの距離が、少しだけ広がった気がする。


 「 これは、色々なことが出来そうね。 」


笑顔が変だよアリウム、君はマッドなサイエンティストなのかな。



|||||




 「 波乱さん、明日からダンスの練習が始まります。 」


昼食である。 決して、ランチミーティングでは無い。


 「 ドクター、私はパスでお願いします。 」


 「 全員で、参加した方が良いとおもいます。 」 



クリスさんをチラッと見たな。


 「 私は、照明器機の設置を、担当することになってます。 国王の命令と聞いてるんですが。 」


チラッとクリスさんを見る、反応が無いから正解かな。

仲間外れになるんで、気を遣ってくれたのか。


 「 お心遣いは嬉しいですけど、お留守番ですから。 それに、仕事が用意されてますしね。 」


 「 そうですか。 」


そうそう、働かないとね。 大丈夫、タダ働きはしない主義だ。 



 「 じゃあ、俺も 『 お前は出ろよ、河原君 』 パスで。 うえ~。 」


 「 当たり前じゃ無いか、誰を壮行する会だと思ってんだ。 」


おじさんは、キラキラが沢山付いた服を着ることは無い、諦めろ。

それと、目がチカチカするから、食事の時は普通の服を着ようか。 舞踏会の時の食事の練習?

よそでやれ。


気が付かれた点など在りましたら、読後の感想と評価をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ