day 12-1 おとぎ話
初投稿となりますが、よろしくお願いします。 舞台設定を簡単に、出来る限り狭い範囲で進める予定です。 戦闘シーンや格闘シーンが苦手ですので、極力少なくしていきます。 ※投稿方法を勘違いしていましたので、修正しました。
・変なことに巻き込まれ、気が付いたら牢みたいな部屋の中。 何とか出所して3人に再会。 最後の1人は犯罪者になった。 技術が無いと何も出来ないと判明。 紹介された魔道具師、元第1王女 アリウムと共に、灯りネットワーク構築の基礎試験を開始。
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断面を削って、炙って、くっつけて、点灯確認。 断面を削って、炙って、くっつけて、点灯確認。
断面は、酸化の可能性が在るんで一応削った。 10本繋げても、問題無し。 やっと半分か、腰が痛いんで一休み。
「 コーヒーおくれ~、あとタバコ~ 」
出来るメイドのラナは、すでに用意済みだった。 気が利くね。
「 波乱さま、腰をお揉み致しましょう 」
「 頼んます 」
オマケに気が利くと。 良い子だ。 木の板に寝そべって、ラナに腰を揉んでもらう。 おじさんには、屈んでの長時間作業は厳しいと、再確認できた。
「 アリウム、なんか、見物人が増えてないか 」
「 それは、当たり前でしょ! 」
いやいや、判らんからから聞いているのだが。
「 勇者のおとぎ話が、現実になるんですから! 」
あ~腰が解れていく。
「 これが成功すれば、おとぎ話が現実になるのよ! 判る! 」
「 アリウムさんや、我々召喚者は、皆そう言う家に住んでたんですがね 」
「 それは聞いているけど、こちらでは出来ていないの! いつまで経っても、おとぎ話なの! 」
勇者に関する記録や書籍、図書室には無かった。 ドクターや白川さんと、真っ先に探したからね。
つまり、あの図書室の情報は、操作されていたと。 自白ありがと。
「 そりゃ良かった 」
「 感動が足りないわよ! 自覚を持ちなさい! 」
ビシッと指差し確認されても、ねぇ。 灯りもエアコンも、スマホで操作出来る世界に居たって、言ってるじゃん。
やはり、アホの子だな。 見た目は良いのに残念過ぎる。
それはそれとして、ちょっとした金稼ぎのつもりだったんだが。
思った以上に、厄介ごとになりそうだ。 ここは、お金を諦めておくべきか。
「 流石はアリウム様、このような事を考え出すとは。 この波乱、感服致しました 」
「 なにを言ってるの、あなたは? 」
「 いえいえ、おとぎ話を現実のものにする。 その熱意と技術力、アリウム様は偉大なお方だ! 」
ジト目で近づいてくんな、マッサージの邪魔だろ。
「 ど~言うつもりなの 」
「 面倒なことになりそうなんで、後はよろしく。 ってこと。 ここまで、大事になるとは思ってなかった 」
「 何となく判るけど、頼み事をする態度じゃ無いわよね 」
「 そうか? 私は気にしないが 」
ラナのマッサージは、効くんだよ、腰に。
「 私が気にするの! 」
「 気にするんだ? 」
「 確かに面倒なことになりそうだし、判らなくはないけど、、、 」
「 土下座して、頭を下げようか? 」
「 ・・・・・・判ったわよ。 私が発案、波乱が製造、それでいい? 」
こっちでも、土下座効くんだな。
「 勿体なきお言葉、この波乱、いひゃい、いひゃい、はにゃせ 」
残念な子に、頬を引っ張られた。 ラナが腰に乗ってマッサージしているから、逃げられなかったんだよ。
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ラナのマッサージで復活。 残りの作業は順調に進んだ。 ヤスリがけを、アリウムにやらせたし。
『 作業にしているところを見せれば、説得力が増す 』って、説得した。 納得してたから、お姫様に仕事させても問題無し。
《 15:20 》 最後の2又の接合完了。 18本目に19本と20本を繋いで、Y字にしてみた。
魔力の伝達距離は順調だった、100m有れば何とかなるしな。 んで、1か所からの入力で、複数個所を点灯できるか実証しようと。
問題無かった。 誰が点けても、魔力消費は普段と変わらないと。 行けますな。
「 終わった~。 腰がいて~ 」
「 お疲れ様です、波乱さま。 お部屋にお帰りになったら、マッサージ致しますね 」
「 ありがとラナ。 頼むよ 」
アリウムは、全体をボンヤリ見ている。 感激で泣いてたりしないよな。
「 アリウム、片づけたら何か食べよう、腹減った 」
「 ・・・・・・そうね。 そうしましょう。 片づけは彼らに任せて、 『 接合した棒だけは回収しましょう 』先に、えっ 」
「 今回重要なのは、接合方法ですよ。 回収しましょう 」
「 そうなの? あとで説明してくれるんでしょうね 」
よっこらせ、と立ち上がり、棒を丸めて行く。 R1mで丸めても、接合部は取れない。 ラナと一緒に、コロコロ転がしていく。 雪だるまかな。
アリウムの部屋に運んでおけば、手出し出来ないだろ。
「 アリウム様。 こちらの品は、アリウム様のお部屋に運べば宜しいでしょうか? 」
「 ええ。 そうして頂戴。 あなた達、運んでおいて 」
作業員?とメイドさんに頼んでる。 良かった、これは1人じゃ運べん。
「 波乱様、ご一緒にお昼を頂きませんか? 」
「 御心のままに 」 頭を下げておこう。 正式な礼儀? 知らんがね。
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