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day 10-2  夢は夢のまま

初投稿となりますが、よろしくお願いします。 舞台設定を簡単に、出来る限り狭い範囲で進める予定です。 戦闘シーンや格闘シーンが苦手ですので、極力少なくしていきます。 ※投稿方法を勘違いしていましたので、修正しました。


・変なことに巻き込まれ、気が付いたら牢みたいな部屋の中。 何とか出所してドクターと看護婦さんに再会。 遅れて、救急隊員の1人も合流。 最後の1人は犯罪者になった。 全員揃って、教育の始まり。



|||||



午後は魔法の練習。 そう、魔法だ。


宮廷魔術師のなんちゃらって言う、おばあちゃんが担当。 ハイエルフだって自己紹介してたけど、見た目がおばあちゃん。 長寿命のハイエルフでおばあちゃん、何歳なんだ。


ドクターと白川さんは、使えることが確定。 練習しているって聞いてたからな。


河原くんと私の適正なのだが、河原君はちょびっとは在るらしい。 使えなかったら、聖騎士じゃ無いとも言うが。 私は、適正無しだから使えないのも確定。 



んでも、初日は訓練をやってみる。 ドクターと白川さんは、普通に使ってる。 空間から火や水が出てくるのは、不思議な感じだ。


治療(ヒール)系の訓練は、呪文の練習だけみたいだな。 ケガ人が居ないから、試しようが無い。 賢者と聖女、チラチラこっちを見るな。


素晴らしい才能です、って、おばあちゃんが言ってた。 良かった、一安心だ。 早く、ハイヒールやパーフェクトヒールを覚えておくれ。 私のためにね。


技術が無ければ魔法は使えませんって、おばあちゃんが言ってた。 誰にでも、魔力は在るそうだ。 んでも、技術の無い属性の魔法を使えるようになったケース、記憶にも記録にも無いそうだ。 


ハイエルフのおばあちゃん、数百歳か数千歳か。 それでも記憶に無いと。 それほど長生きする予定は無いんで、魔法を使うのはあきらめよう。 使いたかったんだが。



訓練後、お風呂に入って食事してから、まったり中。 時刻は [ 19:00 ]  関節も筋も問題無し、体は無事だ。 膝の上では、ラナがデザートを食べている。


実技の初日が終了したが、ほぼ想像通り。 魔法は元々望み薄だったが、剣が持てなかったのが誤算だ。

現在攻撃力と防御力が "ほぼ0" 。 これでは、レベルアップは無理だ。


弓系も望み薄だ。 剣を持てない腕力では、弦を充分引けない。 クロスボウを入手できないか、聞いてみよう。



|||||



一休みは終了。 木の板で箱を作る。 板は昼休みにお願いしておいた。 ラナは両手で抱えて、ソファに移動済。 寝かせておけば良いだろう。 そう言えば、夜中ラナは何処にいるんだ。 呼んでもいつも居ないんだが。



一辺、約10cmの箱を作る。 おじさんは、体の一部を使って長さを測ることが可能だ、それなりに正確だし。 箱1杯に水を入れれば、約1000ccでほぼ1kg。


桶に5杯入れて約5kg、持ってみるとかなり重い。 元の世界では持てていた米30kg分、30杯分は持て無いな、これは。 やはり、感覚のズレは大きい。 見た目、筋肉が落ちている様子は無いんで、ステータス恐るべし。



空にした桶を持って、ドクターの部屋に向かう。 升は桶の中だ。


[ 21:30 ] こちらでは遅い時間だが、召喚者なら問題無いだろう。 ちと急ぐしな。

部屋の場所は覚えた。 物覚えは悪いが、何回か繰り返せば道順は覚えられるのだよ、おじさんでも。

ラナは、部屋でお留守番中。


「 ドクター、波乱です。 夜分にすいません」


「 どうしました? 」



「 1kgを測れる升を、用意しました。 重さを確認してくれます? 」


「 重さを? 昼間のあれですか」


そう、 『 米30kgは持てるのに木製の剣が持てない 』 、と私が言ったのだ。 浴槽で、試験開始、5kgを持ってもらう。


「 重いですね。 本当に5kgですか? 」


ドクターが、空の桶と水の入った桶、比較しての感想だ。 誤差は、4.0~6.0kgの範囲のはず。

水が重水でも、それほど誤差は無い。


「 感覚に、かなりの差が在りますね」


「 そうなんですよ。 河原君に、軽く叩かれただけで、私はケガしましたし。」


「 そうですね。 波乱さんを亡き者にする、理由がありません」


そこまで酷かったのか、背中のケガ。 痛覚無効は、獲得出来ていないようだが。



「 大きく感覚がズレています。 放置すると、誰かにうっかり、致命傷を負わせる可能性があります」


「 そうですね。 では、 河原君を呼びましょう。 感覚のズレは、早めに解消しておくべきです」


呼びに行ったのはクリスさんだ。 クリスさんが優しくなった気がする。



「 急ぎの用って、聞いたんすっけど」


10杯分の水が入った桶を、目を瞑って片手で持ってもらう。


「 桶に水が入っています。 何kgあると思います? 」


「 そうっすね。 大体、1kg位じゃないっすかね」



10倍の誤差、10倍では誤差と呼べないが。 ドクター驚いてる。


「 10kg位入っているはずです」


「 まじっすか! 」 河原君はもっと驚いているが。 



ズレ巾は大きい順に、河原くん > 私 > ドクター,白川さん。

筋力の数値、兵士の最高値が35で、河原君の初期値はその50%強。

見た目マッチョじゃ無い。 救急隊の中でも、力がある方じゃ無いって、本人も言ってる。


「 職業の補正値が、大きいのかもしれません」 とドクター。



筋力に極ふりの聖騎士 = 脳筋傾向の加速、 器用さ極ふりの技師 = 筋力がた落ち、ということなのか。 


「 賢者と聖女は、どうなんです? 」


「 上級職ですからね・・・・・・ 」


ドクター、目を見て話そうか。

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