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動けない

舞台設定を簡単に、出来る限り狭い範囲で進める予定です。 戦闘シーンや格闘シーンが苦手ですので、極力少なくしていきます。


・変なことに巻き込まれ色々あって命を落としたんだが、少歳に召喚され蘇る。 待ち伏せされ戦闘中に鉱山の地下に落ち、地上に向かったらまた待ち伏せが。


|||||


優先割り込み処理に成功してログインも完了した、ゴーレムの指揮権をゲットしたんで、坑道の出口を塞ぐように座らせる。

ゴーレムの方が小さいんで出口は完全に塞がっていないが、空気も交換しなきゃいけないからちょうど良いだろう。


ゴーレムの背中には、機能を制御するためのモニタが在る。

モニタにアクセスするにはパネルを開けなくちゃいけないんだが、パネルの周囲には傷やうっすら焦げた跡が残っていた。


「 パネルを、無理やり開けようとしたのか。 簡単に開くんだけどな 」


パネルに手を当てて魔力を流すだけ、手を離すと少しだけ浮き上がってからパネルが開く、もっとも権限が無い奴がやっても何もおきないんだが。

パネルの中にはステータスが表示されてるモニタがある、ゴーレムの現状は酷いもんだ。


「 組み込み型診断装置は・・・・・・走らせるまでもないか。 両足がダメ、右腕が脱落、各種センサー不良 」


「「 ・・・・・・ 」」


クロエさんとアベリアは俺の背中にくっ付いてる、鼻息が荒い方がクロエさんだろう、たぶん。


「 メインカメラもダメ、サブは生きてる。 とりあえず、敵味方識別用に魔力パターンを登録・・・・・・も出来ないと 」 さてどうしよう。


ゴーレムをチェックしたんだが、不良個所が多くて正常に稼働するところが少ない。

左腕は生きてるんで頭上に向けておく、俺達が真上の敵に対処するには、洞窟から顔を出さないといけない、面倒だし危ないんでゴーレムに代わりにやってもらおう。


「 リオ? 大丈夫なの? 」


「 大丈夫。 指揮権は掌握したから、こっちには攻撃してこない 」


「 マリオン君、何をやったの? 」


「 ちょっと待った。 使用武器はファイアアロー(改良版)のみに限定、専守防衛は破棄、100m以内の移動する物体に攻撃を許可 」


ゴーレムが攻撃を開始したのは自己防衛機構が働いたためらしい、このまま放置すると俺達の真上の敵に100倍で攻撃するだろう。

生き埋めにはなりたくないんで、攻撃は許可するが制限はしておく。

光学センサーが生きてるんで、100m以内って制限しておかないと空を飛ぶ鳥まで攻撃しちゃうからな。


「 よし、お待たせ。 質問を受け付けるよ 」 


|||||


敵味方識別は光学センサーで実施する事にした、識別に使えるセンサーで生き残ってるのはサブカメラしかないんで他に方法が無い。

ゴーレムが自分に向けて攻撃態勢に入っても、サブカメラに向かってニッコリ笑えば攻撃されない。

認識不良で攻撃態勢が解除されない場合は、両手を体の前でクロスすればいい、×印だ。


「 さっきの踊りで、ゴーレムを支配したってことなの? 」


「 支配じゃないけど、まぁ似たようなものだね 」 あと踊りじゃないからな。


優先割り込み処理については教えない、パスワードも教えない、最高レベルにアクセスできるパスワードだし、教えても一回じゃ覚えられないし。

クロエさんは上を見張ってくれてる、ゴーレムが撃ってる魔法の効果確認だ。


「 マリオン君はなんでこんなことが出来るの? 」


「 覚えてたからだね、これの原型は俺が設計したから 」


「 あなたが設計した? 原型? 」


「 そう、俺が設計した。 でも、これはちょっと手が加わってるから、『 マーク2ね! 』 」


クロエさんが指差したのはステータスモニタの端っこ、小さく控え目に入ってる ”マーク2” の文字、さっき見つけて喜んでたんだよな。


「 マーク2 だね 」 誰が名前を付けたのかは気にしない。


「 ゴーレムから攻撃を受けることは無いけど、動けないから護衛兵力には使えない。 固定砲台が増えただけだな 」


「 リオ? 固定砲台って? 」


「 城壁にあるバリスタと同じ感じだね。 守りには使えるけど、攻めには使いにくい 」


「 つまりは、現状維持ってことね? 」


「 そうなるね 」 お手上げで御座います。



「 直せないの? あなたが設計したんでしょ? 」 アベリア様は無茶を言う。


「 材料も道具も無い、直すのは無理だな 」 


どうしようかと考えてると、突然クロエさんが抱き着いて来た。

何事かと思ったら爆音と衝撃、小石と爆風が襲ってきた。


突然の衝撃から立ち直り周りを確認する、坑道が崩れた訳じゃなさそうだ。

3人とも目立った傷は無いんだが、俺は耳が片方聞こえない、クロエさんも片耳、アベリアは両耳やられたらしい。


バックパックから治療の魔道具を取り出してクロエさんの耳を治す、耳から血が流れてるから鼓膜が破れたんだろう。

全員を治してから現状確認だ。


「 クロエさん! 何が在ったの! 」


「 ゴーレムと一緒に、上に姿を見せた奴を撃ってたの! そしたら誰も居ないのに、何か火が付いた物が落ちてきて! 」


「 2人ともうるさいわ! もっと静かに話なさい! 」


「「 お前( あなた )もウルサイ! 」」


鼓膜が破れたんでみんな大声なのはしかたがない、しかたが無いんだがウルサイものはウルサイ。

失敗した、シールド上げときゃよかった。

誤字脱字の報告、読後の感想などお待ちしています。

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