day 9 勘違いはあります
初投稿となりますが、よろしくお願いします。 舞台設定を簡単に、出来る限り狭い範囲で進める予定です。 戦闘シーンや格闘シーンが苦手ですので、極力少なくしていきます。※投稿方法を勘違いしていましたので、修正しました。
・変なことに巻き込まれ、気が付いたら牢みたいな部屋の中。 何とか出所してドクターと看護婦さんに再会。 遅れて、救急隊員の1人も合流。 最後の1人は犯罪者になった。 全員揃って、教育の始まりだそうです。
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部屋に戻って、ステータスを確認する。
名 前:波乱万丈
年 齢:55
称 号:巻き込まれた病人
職 業:ENGINEER
レベル: 1
H P: 9/10
M P:10/10
筋 力: 7/ 7
知 力:19/19
素早さ: 8/ 8
器用さ:19/19
技 能:エンジニアリング
技 術:魔道具操作 ≪ 魔道具破壊 ≫ ≪ 魔道具解析3 ≫ ≪ 遠隔操作3 ≫
やっぱり在ったな、コーヒーを飲みながら納得してみる。 おじさんになると、自分のことを気にしなくなる。
久しぶりの確認だ。
魔道具は、触れて作動させるらしいが、私は人間リモコン。 離れた場所から操作できると。
部屋の端に置いた灯具を、ベランダから点灯することに成功。 約8mか。
明るさの調整も出来た、地味だが便利だ。 もうちょい届きそうだし、レベルの2乗くらいか、操作可能な距離。 レベル4になったら、再確認しよう。
「 波乱さん行きましょう! 」
「 了解」
朝食後に一服していると、ドクターが迎えに来た。 今日から教育の始まりだ。
ドクター行動的になったな、ストレスを上手くコントロール出来たらしい。 流石は医療従事者。
図書室に付いたら、ラナ達メイドさんは図書室の端っこで待機だ。 ラナは一番端っこ、序列が下なのか。
教育初日は、王国の地理が午前中、昼食を挟んで午後が歴史。 おじさんとおじいさんが、講師だ。
王国のある大陸には、南側の海沿いに3つ、北側の山沿いに2つの計5か国。 南の海沿い、東側がディストピア王国。 国境線は不明確の様だ、詳細な地図が無いし。 王国西側の海洋国家 スリスターとは、上手くいっていないようだ。
王国は、大陸内でも魔素が濃く、強い魔物も多い。
魔石と、魔石を利用した魔道具の開発で、他国を圧倒しているとおじさんは言っていた。 魔石と魔道具を輸出して稼いでいると。
魔道具は民生用と軍事用、つまり白物家電と兵器と言ったところか。
歴史は、王国の自慢話だったので興味は無し。 講師の名前は何だったかな。
おじさんの記憶容量は、何もしなくても減って逝く。 無駄に出来るリソースは無い。
明日から、午前中に実技、午後は各自の技術ごとに分かれる、そうだ。 実技って剣とか槍とかだよな、適正無いんだが。
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夕食後、いつも通り部屋でラナとデザート食べてたら、河原くんが来た。
「 波乱さんは、試練の部屋に入ったって聞いたんすっけど? 」
「 3日ほど居ましたね。 それが? 」
「 部屋に、メイドさんが来なかったっすか? 」
来たね2人、ラナとリナ。
「 この子とリナさん、2人ですね。 でもリナさんは、この子に変装して来ましたよ」
「 ・・・・・・ 」
「 で、それが? 」
「 ・・・・・・ 」
嫌な予感がするのだが。
「 手を出したとか、出さないとかですかね」
「 はい・・・・・・ 」
「 私は出してませんよ。 ひょっとして? 」
「 はい」
若いな~って言うか余裕だな。 私は、現状把握だけで手一杯だったが。
「 それで、相談って何でしょう」
「 え? だから、『 河原さん付のメイドになってませんか、そのエルフ。 』っ」
「 なってます。 でもエルフって、なぜ判ったんすか? 」
「 それなら、そう言う事なんじゃないですか? 接待だったと思って、気にしなくて良いのでは。 昭和の時代の営業には、そんな手法も在りましたし」
「 昭和・・・・・・大昔ですね」
うるせ、ほっとけ。
「 出るのが遅れたのは、それが原因じゃ無いかと思って」
「 振り返ったらナイフ構えていたとか、寝ていたら首絞められたとか。 それが無いなら、気にすること無いと思いますけど」
「 仲良くしている、と思うっす。 はい」
「 それじゃあ、気にすることは無いと思いますよ。 独身でしょ? 」
「 はい。 彼女も居なかったです」
「 んじゃ、気にしないでおきましょう。 やることは山ほどありますしね」
決して、問題無いとは言っていないぞ。 接待には、それなりの理由があるんだ。 おじさんはそれを知っている。
「 そうっすね。 彼女のことは、大事にしたいと思ってますし」
「 彼女ね~、リア充爆発しろ」
「 ・・・・・・波乱さん、それ古いっすよ」
知らんよ。
気が付かれた点など在りましたら、読後の感想をお待ちしています。