表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
135/192

メイドさんズ

舞台設定を簡単に、出来る限り狭い範囲で進める予定です。 戦闘シーンや格闘シーンが苦手ですので、極力少なくしていきます。


・変なことに巻き込まれ色々あって命を落としたんだが、少年に召喚され蘇る。 エルフのばあちゃんちで、変な奴にからまれだ。


|||||


ばあちゃんちの倉庫で俺と魔道具師が魔法契約を結んだ、立会人はもちろんハイエルフのばあちゃんだ。


「 それじゃあこれで契約成立だね 」


魔道具製造魔道具で1ヶ月以内に何か造れたら俺の勝ち、造れなかったら俺の負け。

勝った方が金貨10万枚と相手の首を手に入れる、もちろんマリアさん特製のハイポーション付、奴がどうやって手に入れるか知らないけど。

直接・間接の妨害は禁止し、何チャラって言う奴の部下や家臣が忖度しての妨害も出来ない。


契約内容した羊皮紙に俺が署名して、小指を針で刺して出した血をつけると魔法陣が浮かび上がった。

奴も同じことを繰り返し、最後にばあちゃんが署名して血をつけると、羊皮紙の上に魔法陣が三重に浮かび上がりしばらくすると消えた。


「 これは立会人のあたしが預かっておくからね 」


「 頼んだ。 んじゃ、作業始めるんで後はよろしく 」


「 ああ、任せな 」


「 1か月後が楽しみだ、逃げるなよ『 マリオン、こっちにおいで 』! 」


ばあちゃんに連れられて入った倉庫の中には、追加の6台を含んだ10台の魔道具があった、その側にはメイド服の5人が並んでる。

なんちゃらって奴らはばあちゃんちの執事さん達が追い払ってる、ついでに塩もまいて欲しい。


「 あの5人は、あんたの身の回りの世話をしてくれる。 用事がある時はあの子たちに頼みな 」


「 判ったよ 」


メイド服を着てたのは俺のお手伝いとして、5氏族から公平に1人づつ派遣されてきた女の子たち。

ちなみにメイドさん達は、魔道具を直すのは手伝ってくれないんだと。


「 伝説の魔道具に触ろうなんて思うのはあんただけだよ。 責任もって何とかしな 」


問題無い、おじさんは1人でやる作業には慣れている。

でだ、各氏族1人ずつってことはだ。


「 姉さん、ここに居たんだ 」 


「 そうよ。 各氏族から1人づつだからね? 」


マライア姉さんが朝から姿が見えないと思ったら、ばあちゃんちに来てたんだな。


「 どう? 似合うかしら? 」


メイド服の裾を掴んでクルッと回るマルセラ、普段とは違う雰囲気が出てる。


「 良いんじゃないかな、ちょっと裾が短いけど 」 いろいろ見えてる。 


「 そうかしら? 」


俺が指摘したら、5人がスカートを確認し始めるが問題無い様だ、本人達が気になら無いなら見てる俺に文句は無い。


「 5人とも何してるんだい。 着替えを済ませて作業してもらうんだからね 」


「「「 はい! 」」」



俺は部屋の隅に連れて行かれて5人掛かりでの着替えが始まる、前世の最後は殆んど寝たきりだったしから、モロモロ全部をラナとメイドさんズにやってもらってた、着替えとかお風呂とか下の世話とか。

そのせいなのか、着替えとかお風呂とかお任せする事には抵抗感は無い。


「 似合うじゃないか! サイズも良いみたいだね! 」


用意されてたのは青色のツナギ、着替えた俺を見てばあちゃんや周りのエルフは満足そうだ。

おじさんが若い頃あこがれた青のジャンプスーツ、正式なのを着てみたかった。


「 いいな! 」


「 大昔の資料を参考にして作ってみたんだよ、気に入ったみたいだね 」


「 ああ、これは良いものだ 」


ライトスタッフのみが着ることを許された服だからな、たとえレプリカでも、たとえ自己満足でも、たとえ付いてるシンボルが ”MASA” になっていても良いものは良い・・・・・・。


「 ばあちゃん! このシンボルだけ取って! 」


やっぱり ”MASA” はダメだ。



残りの6台を調べたが全部動作しなかった、ブロック単位で動作するのも無し。

こうなると、ブロックの構成するパーツ単位で確認していかなくちゃならない、確認はパネルで出来るけどバラシと組み立てに時間が掛かる。


「 どうなのリオ? 動かせそう? 」


パネルを操作してブロックを構成するパーツの動作状況を表示してマライアに見せる、表示される文字の殆どが赤とオレンジだ。


「 赤が壊れてるところ、オレンジが調子が悪い所だよ。 これを直さないと動かないと思う 」


「 ・・・・・・大変そうね 」


「 大丈夫、何とかなるよ。 最悪、カリウス家に頼むしね 」


「 カリウス家は頼みを聞いてくれるかしら? 」


「 訊いてくれるさ。 魔道具は直したけど、まだ(・・)使い方を教えていないからね。 全部の機能を使おうと思ったら、俺に聞くしかないでしょ 」


品物の写真は表示されてるけど手順は文字で表示される、今は使われていない古代文字らしいんで俺にしか読めない。

カリウス家が色々使おうと思ったら俺に聞くしかないから、交渉は十分に可能だと考えてる。

こちらの魔道具を動くようにしてから交渉した方が、交渉で優位に立てるのは間違いないが、最悪の場合は優位を捨ててでも交渉しないとな。


午前中でパーツ単位のチェックは完了した、やはり一番故障個所が少ないのはマリアさんが保有してたやつだ。

赤は完全に故障してるけどオレンジはまだ(・・)動く、だましだまし動かせば多少は何とかなるだろう。


「 姉さん、清潔なシーツを10枚用意してくれる 」


「 は~い 」


バラした魔道具をシーツの上に置いておくつもりだ、地面に直置きは出来ないからな。

さて、始めるか。

気付かれた点、誤字等在りましたら、読後の感想をお待ちしています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ