表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/192

day 8-2   最後の召喚者

初投稿となりますが、よろしくお願いします。 舞台設定を簡単に、出来る限り狭い範囲で進める予定です。 戦闘シーンや格闘シーンが苦手ですので、極力少なくしていきます。※投稿方法を勘違いしていましたので、修正しました。



・変なことに巻き込まれ、気が付いたら牢みたいな部屋の中。 何とか出所してドクターと看護婦さんに再会。 遅れて、救急隊員の一人も合流。



|||||



ラナと一緒に、食堂に向かう。 残り一人について聞いてみるも、知らないとのこと。 首輪は光らないんで、本当に知らないのだろう。


 「 波乱さん。 一緒に来て頂けませんか? 」


ドクターはいつも時間に正確だ。


 「 どうしました? 先に昼飯を済ませてからでは? 」


 「 自信があるなら、食事後でも結構ですが? 」


何故か冷たいクリスさんの視線。 あと、何処へ連れて行くつもりなんだ。


ドクターの表情が暗いのが気になる。 行き先は、聞かない方が良さそうだ。


 「 何の自信か判りませんが、昼飯前に済ませましょうか。 」


 

クリスさんに連れられて、ドクターとラナの4人で食堂を出る。 


気が付くと、渡り廊下を歩いていた。 どうやら我々は、城から離れた塔に居たらしい。 来たことの無い廊下を歩き、階段を降りる。 下へ下へと向かっているようだ。


見たことが無い人? エルフ?が居るな。 大勢居たんだね、この城。


物珍しさで、歩くのが遅くなっていたのだろう、ラナが袖を引っ張った。


 「 そんなに引っ張らなくても・・・・・・ 」


言い掛けたんだが、やめた。 ラナが歯を食いしばっていた。 こっちは、来ちゃいけない方向なのか?


ドクターは、目的地が判っているようだな。 拷問部屋か? だったら、一か八か逃げるけど。



|||||



暫く歩いて、扉の前で止まった。 クリスさんがノックをすると、内側から扉が開いた。


中には、兵士っぽい人が3人。 部屋には、椅子が4つ在るテーブルが置いてあり、その奥に下りの階段が見える。


 「 賢者様をお連れしました。 罪人との面会を希望します。 」


 「 連絡は来ています。 どうぞ。 」


クリスさんに答えつつ、兵士っぽい人は剣を手に、先導して階段を降り始める。 地下牢だよねここ。


拷問部屋では無いので一安心だが、これってあれだ。


ラナを兵士部屋でお留守番させ、ドクターに続いて階段を降りる。 暗いし、だんだん嫌な匂いがして来た、マスクが欲しい。



 「 こちらです。 」


兵士が指し示す檻の向こうには、薄汚れたオレンジ色が見える。


 「 賢者様。 御確認を。 」


クリスさんに促され、檻の中を伺うドクター。


 「 ・・・さん。 ・・・さん。 」


誰だって? 聞こえなかったんだが。 何度目かの呼びかけで、オレンジ色が動き出す。


 「 誰だ。 」


 「 田村です。 話せますか? 」


うん、そうだね。 全身汚れているし、手は血だらけだ。 他の場所にも血が付いている。

足首に太い鎖が付いていて、壁に繋がれている。 大丈夫では無い、一目で判る。


 「 ここから出せ。 早くしろ。 」


 「 ・・・・・・・・・ 」


どしたのドクター。


 「 貴方が、殺人を犯したと聞いています。 本当ですか? 」


 「 それがどうした。 俺は聖騎士だぞ。 メイドの1人や2人何だってんだ。 早く出せ! 」


これダメなやつだ。


 「 波乱さん。 確認を。 」


はいはい。 魔道具での、洗脳系を考慮したんだよな。 それで、同行させたのか。

んでも、黙って首を振る、横にだ。


 「 そうですか。 残念ですが・・・・・・ 」


 「 賢者様。 それでは、戻りましょう。 」


クリスさんが、真っ先に階段を上っていく。 少し遅れてドクターが続き、私は兵士と一緒に上がっていく。




渡り廊下に差し掛かってから、気になったことを聞いておく。


 「 クリスさん。 彼の罪と罰はどうなります。 」


 「 メイドを2人手にかけました。 試練の部屋を出て、任命されないと聖騎士とは認められません。 それまでは、平民扱いとなります。 」


なるほど。 で、罰は?


 「 彼は召喚者ですので、少し複雑になります。 後ほど、連絡があると思います。 」


 「 了解です。 」


あの部屋、試練の部屋って言うんだ、牢じゃ無くて。


過去に似たようなことが在って、それで試練の部屋作ったって、ドクターから聞いてたけど。 直ぐに、処分決まらないんだ。


匂いが気になるから、入浴して着替えて、それから食堂で昼飯だな。


|||||


遅めの昼飯、今日は4人になってる。 白川さんと河原くんも、食べずに待っていてくれたらしい。


全員揃った所で、ドクターの報告だ。


 「 もう、聞いていると思いますが、これで全員揃ったことになります。 もう1人は、メイドさん2人を手に掛けた罪で、地下牢で監禁されています。 」


 「「「 ・・・・・・ 」」」


 「 私が鑑定して、称号が殺人者になっていることを確認しました。 」


おい、こっち見るな。 判ってるけど。


 「 牢の内には、行動と能力を制限する鎖、それ以外は無し。 洗脳や強制は、認められませんでした。 牢の中には、ですけど。 」


ドクターを見返してやる。 ほれ、まとめておくれ。


 「 我々は、誰も現場を見ていません。 ですが本人が認めていますし、反省もしていませんでした。 罰は後日連絡が在るようです。 」


 「 そんな人には見えませんでした・・・・・・ 」


白川さんが悲しそうなんで、一応をフォローしておこう。 おじさんになったら、気配りは大切だ。


 「 罪を犯せば、罰が付いてくる。 それは、何処でも同じじゃないですかね。 」


 「 召喚者特権とかは無いんすか。 知らない世界に連れてこられたんすよ? ストレスで一時的に変になっただけかも。 」


 「 河原さん、それが命を奪っても、許される理由になりますか? 後ろから刺されそうなんで、私は一緒に居たく在りません。 」


 「「「 ・・・・・・ 」」」


え、違うの?


 「 この4人で頑張っていきましょう。 手柄を上げれば、彼の恩赦も期待できます。 」


恩赦ね~、断言して大丈夫かドクター。



結局、ドクターと私の2人で昼食となった。 同僚が殺人を犯しても、食事できるぞおじさんは。


昼食後に、明日から教育を始めると連絡が在ったって、クリスさんが言ってた。 〔 09:00 〕 図書室集合だって。


お休みは、今日までですな。

気が付かれた点など在りましたら、読後の感想をお待ちしています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 今からでも無駄なあらすじ全部消してくれないものか…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ