素材集め
初投稿となります。 よろしくお願いします。
舞台設定を簡単に、出来る限り狭い範囲で進める予定です。 戦闘シーンや格闘シーンが苦手ですので、極力少なくしていきます。
・変なことに巻き込まれ色々あって一度死んだんだが、少年に召喚され蘇る。 王妃さま依頼の解読を始めたんだが。
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公爵家から貸与された魔道大全書を解読作業中、俺的には書き写してるだけなんだが、周りから見ると難解な古代語を解読してるように見えるんだと。
ダンジョンのアレやコレやでレベルは上がってるんで、そんなに疲れないんだが、作業は1日5時間にしてる。
薬草の手入れも在るし、マリアさんに止められるんだよ。
”地”が終わって今は”水” 属性を解読中。
1週間で1冊解読出来てる、ペンから鉛筆に替えた効果も大きい、練り消しもあるしな。
「 ・・・・・・従って、本魔法を行使する際の留意点は 「 ちょっと待ってリオ 」 」
後ろを行ったり来たりしていたマリアさんが、俺の肩に両手を起き机の上の紙を覗き込む。
「 それじゃリオらしくないと思うの、もっとリオらしさをアピールしないと! 」
「 じゃあ、『 だから、本魔法を行使する時の注意点は 』かな? 」
「 もうちょっとかしら? 」
「 もう少し、 『 だから、この魔法を使うときに気をつける所は 』 で、どう? 」
「 それで良いんじゃないかしら 」
「 じゃ、これでいくね。 『 だから、この魔法を使うときに気をつける所は次の3点です 』 」
「 そうね。 キリが良いから休憩にしましょう! 」
「 そうだね 」
座ったまま身体を伸ばす、集中力の持続時間に問題は在るものの、座りっぱなしでも肩はこらないし腰も痛くないこの身体はありがたい。
偏頭痛にもならないしな。
マリアさんとマライアは、月に1回のペースでポーションを作ってる。
毎日薬草の様子を確認して畑の手入れはするんだが、それ以外は忙しくない、ほぼ毎日俺の解読作業に付き合ってる位だし。
マライアは剣術の訓練を始めた、師匠はクロエさん、弓もやってみたいって言ってたけど庭ではスペース的に無理だ。
マルセラは俺の腿に頭だけ乗せて寝てる、とても寝られそうもないんだが寝てる、何処ででもどんな格好でも寝られる子犬みたいでカワイイ。
薄いピンクの髪はサラサラで綺麗だ、口を開けて寝てるからヨダレでベトベトになってるけど、そこは見ないことにしてる。
「 起きてマルセラ、休憩だよ 」
「 はぁい、お兄様 」 まだ寝ぼけてるな。
「 起きろ~ 」
頬をつついて覚醒を促す、ほっぺはプニプニだ。
あと100年か150年もすれば、この子も素敵なレディーになるんだろうけど、俺は見られないな。
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カリウス様に呼び出されてお宅訪問、クロエさんも一緒だ。
「 お茶会の正式な日程が決まった、1か月後だ。 それで今日呼び出したのは、マリオン君にもお手伝いをお願いしたいと思ってね 」
「 手伝いですか? 」 メイド服は着ないからな。
「 魔道具で使う素材を集めてもらいたいの。 当日分は足りると思うんだけど、今後を考えたらもう少し余裕が欲しいのよ 」
「 今後のために、ですか 」
「 ええ。 定期的に作りなおせば、素材はそれほど消費しないのでしょ? それは良いんだけど・・・・・・ 」
魔道具で作る衣服は高耐久で簡単に破れたりしないんだと、サイズが変わった時だけ作りなおせばいいと。
んでも、それだと困るんだそうだ、出来れば定期的に作りなおしたいと。
「 そうすれば、定期的にお茶会を開く口実になるでしょ? 」
フォリア様の笑顔が黒く見える、なんか企んでるな。
「 それでしたら、消耗品を提供したらどうですか? 美容品とか消耗品とか 」
「 それは考えたわ。 そうなると、継続して素材を確保できるかが重要になるの 」
「 判りました。 どの素材を確保すればよいのか、定期的に確保できるか、それを確認すれば良いんですね? 」
「 その通りよ! 」
ニッコリ笑うフォリア様、まだちょっと黒い。
「 それでだ、今後は武器や防具も作りたいと考えてる。 そちらの素材も集めて欲しい 」
「 作るのは魔剣ですかね? 」
「 それも作りたいな。 そうだな、当日は剣を10本ほど作りたい。 他にも・・・・・・ 」
カリウス様は色々作りたいそうだ。
金属系は王家から商業ギルドへ卸しているんだと、王家はディスタンド国から輸入してるらしいから、金属系は問題なく揃えられそうだ。
当日はカリウス家から家令が同行して支払いを担当してくれる、俺じゃツケ払いになるし。
他にも詳細を決めていく、コマゴマしたことだがお金に関するだから手は抜けない。
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「 失礼しますマリオン様。 少々お時間を頂きたいのですが、宜しいでしょうか 」
トイレから出てきたらメイド長さんに捕まった。
前回は、メイドにも魔道具製の下着を貸与してくれるように、カリウス様に口添えしてくれってお願いされたんで、何とかした。
「 先日はお願いをお力添えいただき、ありがとうございました。 メイド一同を代表してお礼申し上げます 」
メイド長と2人のメイドさんが揃ってお辞儀してくれた、優雅で美麗なお辞儀だ。
「 いえいえ、お礼はカリウス様とフォリア様にお願いします。 で、それだけですか? 」 何か言いたそうなんだが。
「 ・・・・・・大変失礼なお願いなのですが・・・・・・ 」
メイド長の来ているメイド服は魔道具で作った特別製、メイド長的にはスカートが短すぎるんだと、じゃあ着替えりゃいいじゃん、て思うんだが。
俺が来る日は特別製のメイド服を着るように、フォリア様から指示が出てるんだと、それを何とかして欲しいと。
「 判りましたが、それはフォリア様に直接お願いした方が良さそうですね 」
メイド長は30歳半ばに見える、そんな女性に短いメイド服を着させて楽しむ趣味は俺には無い。
無い事は無いが、どうせならもっと若い娘に着て欲しい、若い娘ならもっと短くしたい。
「 承知しておりますが、そこをなにとぞお願い致したく・・・・・・ 」
お願いを断るのは簡単だ、でもそんな趣味だって思われたら困る。
「 そうですね。 では、あれの理由を教えてくれるんでしたら、何とかしましょう 」
さっきからこっちを睨んでるアンナ様を指さす。
「 アンナ様が何か? 」 気付けよメイド長。
「 顔を合わせるたびに睨まれるんですよね、その理由を知りたいんですよ 」
気付かれた点などが在りましたら、読後の感想をお待ちしています。