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day 7   取り上げられた

初投稿となりますが、よろしくお願いします。 舞台設定を簡単に、出来る限り狭い範囲で進める予定です。 戦闘シーンや格闘シーンが苦手ですので、極力少なくしていきます。 ※投稿方法を勘違いしていましたので、修正しました。


・変なことに巻き込まれ、気が付いたら牢みたいな部屋の中。 何とか出所してドクターと看護婦さんに再会。 最悪の場合に備え、夜の脱走時用に簡易式の懐中灯作ったんだが。



|||||


3つ作った懐中灯。 無くなりました。



昨夜も食堂へ行ったんだが、良い感じで使えたよ懐中魔石灯。 夜の城内は暗いし、変に広いし、おかしな装飾品はあるし、結構不気味。


灯りの魔道具だと、周り全部に光りを出すんで足元は明るい。 んでも、少し離れた所は薄暗いんで、 不気味さが増し増しだった。


懐中灯で、前だけを照らすようにしたんで、眩しくないし遠くまで見える。


食堂で会ったメイドさん( 夜番なのか? )とお話しして、廊下で実演したら欲しいと言われた。

夜回りに使いたいそうだ。 ハイエルフとエルフ以外は、身体能力が全般的に低いのだろう。


部屋まで送ってもらってから、そのまま渡した。 部屋まで送ってもらったのは、怖かったからじゃ無く、見えなかったから。

現代人は、夜目が利かないからね( エルフ比 )。


でだ、メイドさん達は、交代で夜番につくらしい。 夜番の兵士の雑用が、主な仕事。

兵士に頼まれたお茶を取りに来てたんだって。 


夜の城内は、暗くて不気味なんだそうだ。 だから、殆どのメイドさんは夜番を嫌がっている。

灯りを点けて明るくすれば良いじゃん、って言ったら、


「 魔力もただじゃ無いんです。 」 って。


ランタンは使っているけど、遠くまで照らせるのはそれなりに高価。 数が無いから、兵士優先だそうだ。


魔道具師は、高給取りなのかな。 まぁ、私が作れば材料代だけで安いしな。 安い男だよ。


んでも、メイドさんが嬉しそうだから、良しとする。



翌朝、3人で朝食食べてたら、クレアさんが ” 全部渡せ ” って言ってきた。

夜回りの時便利だから、メイドさん用に欲しいって。 渡したよ全部、2個だけど。


これで、夜脱走する時は、真っ暗な城内を歩くことになる。 エルフは夜目利くらしいんで、懐中灯が無いのは結構不利だが。 まぁ、脱走は最悪のケースだからな。



 「 材料を、追加で用意しました。 これで、もっと大きな物を、作って頂きたいのですが。 」


用意された魔方陣は最初のものより大きく、魔石も大き目のが3個も付いている。


 「 私はかまいませんが。 お城にも、魔道具を作る方が居るのでは? 」


 「 あの方達はお忙しいので。 ぜひ、波乱さんにお願いしたいと。 」

ほほう、クレアさんは私が暇だとおっしゃる。 その通りだけどな。


 「 作ってみましょう。  って、眩し! 」


手渡された魔方陣を、なにげに点灯してみたら明るい明るい。


 「 前の物より、魔石1個当たり10倍明るくなっています。 」


と言うことは、光量が10倍☓3個で30倍。 初期品は30m位光が届いたから、期待値は約900m。


 「 って、サーチライトか。 」  突っ込んだよ。


 「 さあち  とは何ですか? 」


 「 警備用の灯りですよ、城壁の上とかに置いて遠くを照らす物です。 1km先を照らせます。 室内で使うものでは無いですね。 」


間違っても、室内で使うなよ、至近距離なら目が潰れるぞ。



午前中に作って、昼飯時に渡した。 ちと時間が掛かったのは、魔石の発光を工夫したから。

魔石は、全体が発光していた。 これは無駄だ。 表面積の1/2、可能なら1/4で発光するように出来れば。 と思ったのだが。


歯が立たなかった、魔方陣で制御しているか?



完成品を渡すとき、室内で使わないこと、光りを直接見ないことを注意しておいた。 昼間でも城内は薄暗い場所が多い。 実際に点灯して見せたから、注意は十分理解できたようだ。


使用例として、スポットライトとしての用途を提案しておいた。 王座の間( 在るとは聞いていないが )で、王座に座る人にだけ灯りを当てれば、目立ちますよ、って。


正面からだと眩しいから、上もしくは後方からが良いのでは? 小さ目を複数用意して、分けて照らせばさらに効果的!  って、どんな通信販売だ。



かなり真剣に聞いていたけど、採用するのか? いつか玉座の間に入れたら、確認できるな。 お前はアイドルじゃないだろ、って多分笑うけど。


それと、懐中魔石灯用の、小さ目用の部材を要求。 あと、他の種類の魔道具を貰えないか聞いてみた。 壊しても、問題にならないやつ。 


要求した部材は、おやつの時間に届いたんで、懐中魔石灯を作っておいた。




夕食後、バルコニーの椅子で一服。 少し離れた場所に、懐中魔石灯を置いている。

膝の上にはラナ。


時刻は〔 20:00 〕 、ちょっとした実験中だ。 


小さな虫で、レベルアップ出来ないか実証する。 小さくても、数が集まればいけると思うんだが。

一服が二服になっても、虫は現れず。 蛾はおろか、羽虫も来ないんですが。


 「 何で集まらないんだろ。 光りが弱すぎるのかな、波長が合わないか? 」


 「 波乱様は何をしておいでなのですか? 」


デザートを食べ終わったらしい。 手を私のズボンで拭くな。



 「 虫を集めようと思ったんだけど、来ないね。 」


 「 虫? 飛ぶ虫ですか? 結界が張って在りますから、空を飛ぶものは王都に入れませんよ? 」


 「 ・・・・・・おい。 そ~言うことは早く言え。 」 ラナの頭を、拳でぐりぐりする。



手加減はしているし、レベルも筋力もラナの方が上だ。 それほど痛くないと思う。


 「 痛いです痛いです。 聞かなかったじゃ無いですか~。 」


 「 知ってる。 八つ当たりだから、気にするな。 」



こちらに来てから、鳥も虫も見ないはずだ。 結界が張って在るんだね、対空結界。

気が付かれた点など在りましたら、読後の感想をお待ちしています。 

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