遠足
1mmも進んでないな
って最近そう感じる
誰もいない大都会を
オシャレしてモデルウォーク
私を知ってる人は居ない
世界を塗りつぶした
青を
睨めつけるんだ
親の仇みたいに さ
切り取った風景の中
入り込んだ世情の声
寂れてた喫茶店に
腐っちゃった図書館に
崩れ落ちたマンションに さ
遠く 遠くへ行きたいな
私が知らない場所へ
私を知らない場所へ
遠く 遠くへ行きたいな
まだ知らないことを知りたい
知らないことを知りたい んだよ
フィルムが止まって
数秒の後の訪れた
静寂の中に混じった
淫靡な騒音でさえ
大切に思えるくらい
尖った神経の敏感さ
いつの間にか忘れてたの さ
遠く 遠くへ行きたいな
私が知らない場所へ
私を知らない場所へ
遠く 遠くへ行きたいな
もう何も心配しないで良い
もう何も感じなくなる為に
遠く 遠くへ行きたいな
遠く 遠くへ行きたいな