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彼の仕掛けは続く

地味にいらつく、ボイパルートを攻略。

ボイパは聞こえてこなくなった。


代わりにさ、一歩踏み出すたびに、地面が痛いと喋りだす、意味分からない道に来ました。


「痛い、痛いよ!? 僕を踏まないで」

「そこじゃない、もう少し上の方を踏んで?」

「うぎゃ、僕を踏むなんて人でなし」

「うぅ、僕はどうせ踏まれるしか脳が無いんだ」

「お願い、もっと強く踏んで!!」


おい、今地面に変態がいたよ!?

どこまでもくだらない仕掛けを。一体何がしたかったんでしょう。


「地面が喋るって、歩きにくいったらありゃしないわね」


ビアンカさんに同意です。地面が悲痛な声を出す上を踏みたくない。

変態地面の上はもっと踏みたくない。


「えー、踏んであげたら喜ぶんだよ? それに悲痛に叫んでる方もなんか踏むたびに少しづつ喜び始めてるし、結構楽しくない?」


ミュアさんは、変な性癖に目覚め始めてる!? というか地面を調教するんじゃない!!

ほら、ビアンカさんがどん引きし始めてるから。


「あれ声がしなくなった?」


どうやら、地面から声がする道は過ぎたようです。

良かった、ミュアさんの人格にいらない物が混ざる前に抜けれた。若干危なかったけど。


さて次の道は・・・。


「もう帰りましょうよ」

「帰ろうか」

「いやいや!? ビアンカちゃんも、ミリアルちゃんも何言ってるの!?」


だってさ、目の前にぽにゅんって鳴く、謎の白いボールの生命体が大量に浮いているんだよ。

こんなわけのわからない生物の間を通りたくない。

というか、さっきから無駄な疲労感を蓄積させていく仕掛けが多すぎて、これ以上進んであえて他の仕掛けまで知りたくないというか。


いや、まぁルリアルさんの命がかかっているから、帰る気は無いけどさ。

くそぅ、行けばいいんでしょ、行けば。

もぅ涙目だよ。


相変わらず楽しそうなミュアさんを先頭に歩いていく。


ちなみに謎の生命体は、ぽにゅんぽにゅん騒がしい事と、その見た目と鳴き声に反しない身体でぶつかってくる事以外は特に無害。


ビアンカさんが、ひたすら眉間を押さえている。うん、さっきから頭抱えたくなるぐらいくだらない仕掛けの連発だもんね。


何度かビアンカさんが発狂しかけながら、ようやくこの長い道のりは終わる。


幾多のくだらない仕掛けの数々。さっきの生命体の後も、見えない壁のあるエリアの迷路で壁にぶつかるたびに壁に笑われるというイライラするエリアや、地面が無駄にねばねばする意味の分からない場所。


他にもたくさんあって、私とビアンカさんは最後のエリアを前に疲れ切っていました。

これ、ドラゴンに勝てないんじゃ。体力と精神の限界が。

元気なのミュアさんだけだし。


「戦う前に疲れちゃったの?しかたないなぁ、私が戦うの頑張るし行くよ!!」


この状態でドラゴンと戦わせるとか鬼か!?


最後のエリアにはこれで最後だよ!と書いてある看板と共に、人工的につくられたであろう扉が設置してあった。


それを意気揚々とミュアさんが開ける。

そこには、とてつもなく大きいドラゴンが。あ、ビアンカさんのテンションが上がった。

疲労も回復してるのか目を輝かせている。


元気ないの私だけかよ!?


「よーし、いくわよ。私の魔法を試してやるわ」

「いやいや、二人は疲れてるみたいだし、ここは私の魔法を」

「あんたのちんけな魔法じゃ通用にしないに決まっているでしょ」

「いいや、私だってやる時はやるし!!」


おい、そこ誰がドラゴン倒すかで言い争ってる場合じゃないからね!?

言い争ってる間にドラゴンが炎を吹こうと!?

まずいって二人ともー!?

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