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異世界旅行譚 六人が行く!  作者: 朝宮ひとみ
旅の始まりから
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番外・乗り物

 シェーリーヤでは馬の生息域は狭く、個体数も少ない。そして、地球ほど改良が進んでいないため、さほど素早くない。物や車をひかせるには牛や巨大な鳥『乗鳥』(じょうちょう、または、のるとり)を使う。乗鳥が移動方法としては一番広まっている。


 乗鳥は小さな種族や子供が乗る品種でも二メートルほどの体高がある。大きいものでは四メートル近くもある。有名なMMORPGに、人を載せるダチョウに似た鳥がいるが、それを一回りか二回り大きくして、首を少し短くして、足を太くしたような体格をしている。体色は白~黄色や灰色、薄茶色などが多いが濃灰色や黒いものも存在し、珍重される。


 民家や店舗には必ず乗鳥をつなぐ場所がある。つながないでいると、レンタルの場合時間がたつと勝手に店に帰る。レンタルはどこの国にも町にも必ずあるが、都市国家が点在する地域の緩衝地帯の集落などでは店がないこともあり、その場合は街道沿いの関所に貸出返却の窓口がある。

 西方でも東方でも北方でも広く使われており、砂漠など地形の変化にも強い。引退後は観光地で人を載せるか、それもできなくなると加工食品用の肉になるのがほぼ決まりである。




 人工の乗り物だと、ここ数年で作られるようになった四輪自動車や、軌道歴のもととなった汽車、飛行船があるがどれも大変に高価である。

 自動車は普及している地域が比較的平らな土地に限られているし、汽車は一度に数百人程度の大量の人を運べるが、東西に長く伸びる主路線と何本か車両基地に向かって伸びる副路線が数本しかなく行ける場所がかなり限られている。

 飛行船は大陸半分以上の横断のような遠距離航路しかなく、空港も限られた場所にしかない。一度に利用できる人数は乗員をのぞいて二〇人程度。


 三つのうちでは汽車が最も料金が高い。汽車のチケットは最も値段が高い時間・距離のものだと往復でアルネアミンツの会社員の一か月の給料がなくなる程度の値段がついている。往復一度に買うのは国家元首などの要人か輸送会社もしくはその警護に当たる者だけではないかと思われる。

次回はあす23日に投下します。

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