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異世界旅行譚 六人が行く!  作者: 朝宮ひとみ
旅の始まりから
11/171

主な「人間」種族や生き物紹介

種族について

*狭い意味での「人間」

●標準種、多口種

 もっとも人口が多い人種。地球人に似ていて、一番平均的なのはアジア人より肌色が薄めで髪や目の色が茶色い民族。次に髪や目が金髪に近い茶髪で瞳が青い民族。次が黒髪黒目で肌色がやや黄色やオレンジっぽいアジア似。


 標準という呼び方を好まない種族や、いわゆるポリティカルコレクトネスを気にする人はもっとも人口が多い種という意味で「多口種」と呼ぶ。大陸のほぼ中央で神によって作られ、全土に広がった。


 民族や住んでいる地方によって西方族、中央族、北方族、砂漠族、東方族、東南族などに分けられる。


●赤眼種

 昔は赤眼の民と呼ばれて迫害されていた。一時は標準種を超える人口がいたこともある。瞳は名前の通り赤系の色をしている。髪は銀髪系で、肌の色はかなり日に焼けている。地球の中南米の人のような赤茶けた人や中東のような浅黒いひとまで様々。

 アルビノを差別化して生まれたらしく、標準種とは色味と高身長以外にあまり差がない。 もちろん混血のぐあいや他の種の人がアルビノなどで瞳が赤くなっても赤眼種ではない。


●混成種

 昔は碧眼の民と呼ばれ、地域によっては迫害されていた。男女共に髪を伸ばして結う風習がある。長い髪や多種族より白い肌、高身長であることなどの外見の類似や、魔法の素質が高い点から長耳族と標準種の混血と考えられていたが、波動生物が増えてきた頃に、まったく別の人類との混血であることだけ分かった。

 人口は他より少なめで、大陸中央の山間部などごく一部に多く、それ以外の地域では圧倒的に少ない。魔法の資質が高い人の中には、力場へ行くだけで強風が吹き荒れる人がいるらしい。



*広い意味での「人間」

●長耳族、長命種

 いわゆるエルフ。背が高くて耳がとがって長く、手足が長い人々。森や平地に住む『森のエルフ』が大多数。船で漂ったり交易をして暮らす『海のエルフ』が少数いる。海のエルフは日焼けていることが多いが、肌の色は元は白いので、生まれたときでは海の者たちも白い。

 大陸の中央~南方より北のほうにほとんどが住んでいる。ほとんどが森の中暮らしなので、町や集落を作っても最大の人数は少ないところが多い。長命種とも呼ばれるとおり平均寿命は千年で、百歳で成人し、壮年期が続いて亡くなる前の十年くらいで急激に衰える。


●両性族・両性種

 少年のような体つきと声をした、背が高くても標準種の女性程度しかない人種。肌や髪や目の色がくすんだ青みがかっている。

 水辺でないと生きられないといわれていたが、一定以上の水を摂取できればよいため交通が発達してからは鈍重ではあるが生息域を広げている。

 平均寿命は人間より数年長い程度。成長が遅く二十~二十五年で成人の体になる。それまではのどぼとけがある女の子に見える。人口の少なさや遭遇の機会が少ないことなどから、亜人種に分類されることも多い。


●ドワーフ族

 この世界で自然に進化した原生人類だがそれを知るのはドラゴンと神のみである。長耳族より早く誕生した種である。

 標準種からやや離れた姿をしており、過去には亜人種に分類されていた。男女共に身長が一メートル~一メートル20センチ程度しかなく、筋肉質。

 ほとんどが北方の国ムィルーシアの山岳地帯に洞窟を掘って暮らしている。国外に出ることはあっても国外に定住するものは最近まで居なかった。貴金属の扱いに長けており、武器や防具は彼らのなかの職人の住処まで届け、また受け取りに行っていた。


●ワシェナ族

 犬や猫や狐などの哺乳類に似た耳を生やす亜人種。やや前かがみの姿勢で、四つ足で素早く走ることも出来る。南方出身だが各地に散らばっており、意外と寒いのも平気な人が多い。

 尻尾はないかとても短い人が多い。全身に濃い毛が生えている。


 下腹部以外丸出しの人が多い。女性でも胸は出産後でなければ目立たないが、人間が多い町に住む者はチューブトップなどで胸を隠すことがある。寿命は三十~六十年。脳の老化は少ないが身体はゆっくりだがかなり衰えていく。「人間」の範囲に入ったのは十年にも満たないこともあり、被差別が激しい。




*亜人種(「人間」に入れてもらえない)

●ゴブリン族

 原生人類のひとつ。ドワーフ族と違い、知性が低く見られていたため「人間」のなかに入らない。知性が低く見られていたのは「人間」の言語を簡単にしか扱えないため。


●南方族

 外見は多口族の人の肌色が焼けた者に見えるが、意思疎通の出来ない謎の民族。この世界に世界地図がない大きな理由のひとつ。

 他の種族が交流などをしようとすると攻撃してくるなど凶暴性が高く、奥地の謎の部族という雰囲気が漂う。

 わかっているのは、腰ミノ程度しか見につけないことと、まったく違う言語を話すこと、とくに長耳族に敵意を向けるように見えること、かなり広範囲を移動して狩りをしていると予想されることだけと言っても良い。




*そのほか

●竜人

 ドラゴン族が人間に擬態したもの。一部だけ元に戻ることも出来るので、翼を生やしたり、腕や足一本だけ変化させたり、声だけドラゴンになったりすることが出来る。

 元のドラゴンの性別に関係なく、基本的には全員が十歳前後の幼女の見た目になる。アルビノぽかったり、ダークエルフ風に褐色長耳になったり、人間離れした雰囲気をまとっておりすぐに人間でないと分かる。

 伝説の英雄くらいしか記録がなく実在が信じられていなかったが、アーシャーイアとの交流が始まる数年前から突如現れ始めた。



他の生き物

●ドラゴン

 翼と角と何かを生やしたトカゲのような大きな生き物。惑星が発するほぼ全ての波動を感じることが出来るらしい。人間が扱える魔法ならは指先でちょいっと使える波動のエキスパート。

 大昔に長耳族と大戦争を繰り広げて大陸の八割くらいをぼこぼこにした。反省して、互いに許せるようになるまで人間と関わらないという約束を長耳族と交わした。


 大陸の反対側に小さな島(といってもオーストラリアの半分くらい)を作ってそこだけで暮らしていることになっている。多少近隣の島などにも生息しているだけでなく、それ以上に結構離れた島に住む者が居るため、実際はそこだけで暮らしているとは言いがたい。


 長耳族の伝承しか記録がないことと、人間側に海を越える技術がないことから、昔の恐竜のごとき御伽噺の生き物扱いである。大戦争の遺構でも探せばもしかしたら証拠が見つかるかもしれない。


●『馬』

 地球の馬相当の、人を乗せたり車を引かせたりする四つ足の動物。馬と言ってもサラブレッドのようなものではなく、先祖のようながっしりとしていて足が短い奴に近い姿である。えさ代などが高く、運送業者と貴族以外持ってないと思っていい。


●乗鳥(じょうちょう、のりとり)

 安価な輸送手段の一つ。人を乗せられるような大きな鳥。足はそんなに速くないが、乗る人との信頼関係や操る技術で街中の自動車程度には早くなる。

 自動車が出来はじめたばかりで超高級品なこの世界ではまだまだお世話になる人が多い。なお、列車はある(そして料金を払えば乗鳥も客として乗れる)。


●波動生物

 丸っこい手のひらサイズの謎の物体。一応生き物と分類されているが、生きているように見え、増殖し、自ら動けるというだけである。体表には点のような目とωのような口がある以外、びっしりと超極細の毛が生えているのみである。寿命は不明だが長耳族の一生より長いこともあるということが知られている。

 人間の言葉のたどたどしさから知性は高そうに見えないが、生まれた瞬間からすでに人間の子供程度の学習能力を発揮できる。(・ω・)のように描かれることが多い。鳥、ウサギ、犬猫に次いでペットとしても人気がある。

 ちなみに、地球上の分類では生物に該当しない。(生殖しないから)

次回は16日土曜~18日月曜のあいだに投稿する予定です。

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