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番外 嗜好品(のみもの)

 お茶……チャノキに近い品種が存在している。緑茶はこの「お茶の木」では日本の緑茶のような深い味にならず、それほど作られていない。ほぼ紅茶として飲まれる。お茶の木単独で淹れることもあるが、ほぼ、様々な葉や茎、根、果実などを加えたもしくは使用したフレーバーティが好まれる。特に、長耳族は休憩を楽しむためお茶を好み、消費が多い。

 お茶の木の葉や茎を使用したものを単に「お茶」「茶」といい、類するものをひっくるめて「香茶(香り茶)」という。


 コーヒー……近い品種が数多く自生する地域があり、地球で言えば紀元前から広く飲まれている状態。ただ、産地が生息域と大きくかぶるわりに長耳族はストレートを好まない人が多い。東方の山岳地帯に、体質的にまったく受け付けない民族がいるほか、紅茶よりもやや限定的な消費スタイル。淹れ方飲み方は様々。ほとんど眠気覚ましか薬か香り目的。

 未開の南方人も利用しているという記録があり、過去にはコーヒーは野蛮な飲み物であり飲んではいけないという風習が貴族の間に浸透していたことがあるが、今は旧ルプシア国のごく一部の貴族だけである。

(スティアーナ家も付き合いの都合で近年まで従っていた。)


 ココア……チョコレートとともにカカオ豆の利用として広まりつつあるが、チョコレートほど一般的ではない。東方ではチョコレートは飲み物とされるが、西方では固形のみチョコレートと呼び、飲料は(日本語ではチョコレートでも)ココアと呼ぶ時期があった。


 果汁……広く飲まれる。最も手軽な嗜好品の一つ。


 乳製品……輸送技術の発達した都会か、生産地付近でしか飲用しない。ほぼ加工して使われる。飲料としてみたことのない、知らないという人がかなり多い。


 豆乳……東方の南部地方でのみ飲料とされる。他の地域では、日本からの転移者の中に飲用者がいる程度で、あとは料理の素材などの加工目的での消費。大豆など豆自体の消費は広い。似たような飲料として、あまどんぐりと呼ばれる実を使用したどんぐり汁というものがある。そちらは北方の寒い地域が中心である。


 炭酸水……公式的には存在しない。転移によって持ち込まれたこともない(缶やペットボトルなどの飲料を荷物に入れられないため)。『中間の世界』には持ち込めることや地球に転移したなどで飲んだシェーリーヤ人はいるが、彼らに不評だった。そのため広まらなかった。今後独自に発明されたり技術や商品が持ち込まれたりする可能性はある。


 酒類……広く飲まれている。口噛み酒は北方以外のほぼ全域。穀物原料と果実原料が多い。市場に出回らない、製菓や生食用に適さない傷みかけの『命の木の実』のワインが最も希少かつ高価なものと考えられる。

 日本よりも酒類は安く、特にビールは地域によってソフトドリンクより安い。その代り、酒場では職業などをきっちり確認され、職種や風習などで引っかかる場合は飲ませてもらえないし、飲むと莫大な罰金が科されることが多い。

 なお、飲酒できるのは年齢で決まっておらず、中等学校卒業以上(日本だと高校生以上)か、それに類する年齢であれば許されることが多い。長耳族の場合は成人の儀のピアスに印が入っているかどうかで、ドワーフ族の場合は単純に年齢(十五年で飲める)。獣人は種族によって飲めない場合もあるので細かく決まっていて、酒類を扱う店には必ず規則が張られている。張らずに酒類を提供するとこれまた罰金。


 水……生水を飲める地域はアルネアメリアのみと考えたほうが良い。煮沸したりして飲むこと自体は広く行われるが、たいていは果実の汁を数滴入れたりする。日本からの転移者は初期に水道水でおなかを壊す人が多数出たため、転移時の注意書きに生水を飲むなという項目が早くから書かれている。

次回は今月3月中のどこかで投下する予定です。

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