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とある雑貨屋  作者: 檸檬
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〈敗れし王の城〉



やがて、不死生物モンスターは全滅する。


剥ぎ取り作業をしている仲間をよそに、ところどころ置かれている大きな石の1つに腰かけたガロアがため息をつく。

「全く面倒くせぇ‥まだ庭じゃねぇか、ここ。」

せっかくの美貌が、その口調でだいなしになっている。


〈敗れし王の城〉は、大陸オオヤシマの都市ケイトの近くにある城型のダンジョンだ。出現する主なモンスターはアンデットで、城の内部に数多くの罠があることも、このダンジョンの特徴の1つになっている。

5年前、まだ「フライステ」がゲームだった頃、〈ダイス〉が城の天守閣で〈敗れし王ノブナガ〉と対戦し、勝利をおさめた場でもある。


このダンジョンは、庭 一階 二階 三階 天守閣 とゾーンが分かれているのだが、城が広大なため(罠が多いことも手伝って)攻略は不可能とさえ言われていた。

〈ダイス〉がダンジョンを踏破してから、幾多のギルドが攻略を目指したが、情報があるにも関わらず、攻略を成功させたギルドは、〈ダイス〉を合わせ、わずか3ギルドのみだった。


「どうしたの、ガロア。〈剣と盾と糸〉で決まったことだよ‥‥文句でも?」


背後から囁くように言われ、ガロアは文字どおり飛び上がった。

「ひぃっ‥‥ち、違うんだよっ、キース 今のは」

髪が乱れるのにも構わず、ガロアは石から下りて、ギルドメンバーを助けを求めるように見た。


皆、顔をそらす。


恐る恐るキースの顔を見るが、何を考えているのか全く分からない仮面の笑顔のままだ。ガロアは、この笑顔が崩れたところを見たことがない。


「だ、だから‥‥」

「まあ、いいか。‥‥けど、おかしいね。」

「あ、モンスターの量ですか?」

ローズの声に、キースは頷く。

「前も確かに単純な物量作戦だとでも言うようにモンスターが現れたけど、こう多くはなかったような‥」


細いあごに長い指をあてて、キースは軽く首をひねる。

そんな姿は本当に絵になるんだよな、と、ガロアは感じた。


「一度戻って報告した方が良いかもしれない。クロや水明あたりなら何か分かるかも‥‥」

笑顔はそのままに黙考しているキースの横で、ガロアがローズの方を向いた。


「‥‥よくも無視してくれたな?」

「や、やだなぁ。ガロアさん何か言ってたんですか?気づかなかったです‥‥あはは」

おもいっきり視線を逸らすローズ。

「ちっ‥‥まぁいいや。‥そう言やぁ、キースの話にちょいちょい出てくるクロって誰だよ?」

「私も詳しくは知らないんですけど、〈剣と盾と糸〉で糸を担当する人みたいで。すごいアイテム作るそうなんですけど‥すいません。やっぱり‥良く分かりませんね。」


なんだよそれ、とガロアが呟いた時、庭に、不死生物モンスターが現れ始めた。

マジで‥と、誰かが呟く。

キースはいまだ黙考中だ。


不死生物モンスターの数は、先程よりさらに多い。


「‥‥これはマズイんじゃねぇか?」

続く戦闘で、HPはともかく、MPが回復しきれていない者が多い。それは、ガロアも同じだ。

ガロアのMPは、全快時の半分程。MPの総量が多いガロアでそれなのだから、他の者のMP残量も推して知るべしだろう。


そして何より、動揺が大きい。


ガロアは、苦しげに顔をゆがませた。





話がとんで、分かりにくいかもしれません。


・〈アク・チー・ルー〉‥ヨイミヤ達

・都市アレース ‥‥クロとりるる

・〈敗れし王の城〉 ‥‥キース達


この3つは同時進行です。

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