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選ばれし者編「大魔法使いの勝手な決定」
「ようこそ、裏の世界へ」
常闇の空間でノベレットが腕を広げて言う。
断末魔とアンノウンは何も答えない。
「あら? もっと喜んでいいのよ。ここはバグ技みたいなものを使わないと来れない場所なんだから」
「あーうー」
「キャラの個性の為だけのような台詞はスルーするとして、突然だけどあなたたちに重大な発表があるわよ」
「重大な発表だとぉ?」
「えぇ。まずは断末魔の魔法陣が、治されてしまった事によって、あなたの個性が一つ無くなったわ。あと、アンノウンちゃんは大魔法使い候補に選ばれました。はい、拍手」
ノベレットが一人で拍手をする。
「え!? 急過ぎて話について行けないよぉ!」
「だって私が今決定したもの。それと、ナンバーの順位の入れ替えを行うわ。公表するのは一月後くらいにしようかしら。まぁ、それは追い追い決めるとして、それまでの間、私がみっちりとあなたたちの稽古をつけてあげましょう」
「残念だがそんな暇はねぇよ」
「お友達の治療をしたいんでしょ? じゃあ治療をしてあげるわよ。それならいいかしら?」
「それは……そうだが……」
「なら決定ね」
ノベレットはにやりと笑う。




